Preface/Monologue2017年 7月


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生藤山の甘草水付近
ここまでのCover Photo:生藤山の甘草水付近
2 Jul 2017

金曜の夜からザック担いで列車に乗る人の姿をみかける。

この季節、日帰りはかえって難しい。
毎年そう思う・・・低い山では日中が暑いので。



土曜日、奥多摩の秘境バス旅と称して、
日原付近を紹介する番組があった。

平石橋の先の白妙橋では、
石灰石を運ぶ無人トロッコが上空の橋の上に浮かぶ姿も。
バスの中からではなかなか気づかない・・・

いまだ未訪の日原鍾乳洞の中へも。
年間常時11度という温度は、涼しいを通り越して寒い模様。
奥には「関東で最大規模」の謳い文句も本当らしい広い空間が。

鍾乳洞入り口の食堂で供されているマスの塩焼きも食したく、
一度は訪ねてみたいものだと。



都議会議員選挙は、劇的な結果に。
”身から出た錆”の政党。いろいろ傲慢のツケ。
9 Jul 2017

連れと鎌倉の天園ハイキングコースへ。
天園から港南台に続く横浜市民の森を辿る。

さすがにこの季節は歩く人は少ないものの、
誰もいないわけではない。
まだ湿度が低めなので、
木陰を歩いているあいだは比較的涼しく歩ける。
(盛夏は厳しいだろうけれど・・・)

だいぶ運動自体をしていなかったので、
3時間程度歩いただけで(しかも後半はほぼ平坦路)、かなり疲れた。
地元に戻ってすぐ銭湯へ向かい、広い湯船で足を伸ばした。
10 Jul 2017

情けなくも脚のあちこちが痛い。
「鎌倉では鍛錬にならない」とか思っていたら、
鎌倉でさえ苦労するように。

三浦半島でも曽我丘陵でもとにかく歩かないと。
横浜市民の森とかもよいかもしれない。
日差しさえなければしばらくのうちは。
15 Jul 2017

連休開始。

とは言いながら、雨がちだろうとなにも計画を立てずにいたら、
梅雨が明けそうな勢い・・・

後悔しない連休にできれば。
ただ骨休みするだけになるとしても。
17 Jul 2017

ほぼ骨休みだけで終わった三連休。

最終日は先日訪れた日本民家園に再び。
前回は半分ほどで帰ったので、今回はその続き。




季節は夏本番。
ほぼ一月前に来たときは、さほど暑いとはおもわなかったものの、
いまでは日の遮られた屋内にいても暑い暑い。

日本家屋は風通しがよいはずが、そんなこともない。
風通しのよい家は、裕福な層の家でのことかもしれない。
土間の占める割合が大きな家だと、あまり涼しさが感じられない。

しかしその土間に藁ムシロを敷き詰めて、
家族の休憩場所やら作業場にしていたという家もあったが、
冬などどうだったのだろう。
神奈川県や千葉県の海近くならまだしも、
塩山市の家だというから、ずいぶん底冷えしたのではと。


二棟が連結した造りの家では、連結部分が樋になっていて、
屋内から見上げると、まるでH.R.ギーガーの絵のような。
一度見たものでも、時が経てば、発見があるというもの。

何件かの古民家の軒先には風鈴が下がって、
ときおり澄んだ音を響かせて。
川崎にあって、山あいの風情。
20 Jul 2017

夏休み計画策定中。
9月下旬になりそうだけど。
22 Jul 2017

地元("MUZA")に、オーケストラを聴きに行く。
ストラビンスキーの『春の祭典』。


ここで言うまでもなく、時代を画した曲。
個人的には、20世紀音楽の”カッコいい曲”上位5曲内に入るのではと。
(もちろんほとんど聴いてない、聴けないけれど。
とはいえこれの前では凡百のポピュラー音楽すべて色褪せは間違いなし。)

ティンパニ、大太鼓、銅鑼と、パーカション部隊大活躍。
前世紀初頭にこの曲に出会った人たちは、
「これがクラシック音楽か?」と大困惑したこと想像に難くない、
野蛮なリズムの大盤振る舞い。


昔日、音楽を学んだ友人から教えられて聴いたところ、
初めはぶつ切りの音楽のように感じられたものだった。
しかし拒否反応までは出ず、折に触れ繰り返し聞くうちに、
その迫力に魅入られて。以来、お気に入りの一つに。


この曲は二部構成。第二部途中、それまで穏やかだったのが、
ティンパニのダブルセットの連打で凶暴な世界へと一転。
これは会場で見るとよくわかる。オケの背後でティンパニ組が君臨する。
見ていて楽しい。

全体の幕切れ、そのティンパニ2セットに加えて、大太鼓まで、
三人の奏者が渾身の一撃を同時に。さすが一糸乱れず。
じつに爽快。日頃の憂さをすべて忘れさせ、笑みと涙を浮かばせる。


再生音楽ではこの迫力は得られない。
いいものを見た聴いた。いつかまた。
23 Jul 2017

損保ジャパン日本興亜美術館に、
生誕140周年の吉田博の絵と版画を。



川瀬巴水の後に出てきた人で、
巴水の版画はもちろんすばらしいが、
吉田博はさらに一歩先に進んでいる。

故ダイアナ妃も愛でたという版画は、
版画でありながら色彩のグラデーションが精妙で、
大気や水の表現が立体的と言ってよいほど。

なので山や水面を題材とした版画は秀逸。
券面の瀬戸内の帆船などその一例。
早朝、前景に天幕を配して遠望する剱岳など、
登りに行かなくても山を仰ぎに行きたいと思わせるもの多数。

しかし吉田博は版画を作成し始めたのは50歳手前くらいのことで、
それまでは水彩画や油彩を描いていた。
これらも悪くないのだが、ちょっと肩すかしだった。
会場が木版画だらけかと思っていたので。
作家の全貌を捉えるには、
版画に偏するわけにはいかないのだろう。

画題を求めて外遊を盛んにした人で、題材に山も多い。
マッターホルン、エル・キャピタン、
カンチェンジェンガなど、諸国の高峰も絵なり版画なりに。
世界第3位の山は、朝から晩まで眺めて倦むことがなかったと。

かなり山好きな人だったらしい。
国内風景に目を向けるようになってからだったか、
毎年のように北アや南アに登っていたそうな。

絵の脇の説明書きには、人柄として、
「隙あらば高いところに登りたがった」ともあって
もしや自宅の屋根にも登ったのだろうかと、可笑しく思えた。



本日投票の仙台市長選。結果は、三週間前の都議選の結果が、
単なる一地方選挙のものではではなかったことを証明。
30 Jul 2017

諏訪湖周辺を観光に。

本当は山を登りたかったものの、
雨こそ降っていなくても、
市街地からすぐそこの斜面に雲の断片が漂い、
高山などまるで見えない空模様に、
これは登っても展望は望めないなと。

とはいえ後ろ髪を引かれそうなので、
とりあえずとばかりに霧ヶ峰に上がってみたものの、
やはり青空は拝めず。
踊場湿原を一周して山を下りたのでした。


山以外にいろいろ立ち寄りましたが、
そのうちの一つが、三度目になる神長官守矢史料館。



今回は展示されている内容ではなく、
建築家の藤森照信氏に関する説明が聞けて。
水戸芸術館でこの春に特集されたからか、
来館者も増えた模様。

今回、三度目にして初めて、史料館裏手で異彩を放つ「空飛ぶ泥船」を仰ぎ見られて。


(右、泥船。左奥、高過庵。いずれも茶室。お茶がこぼれないだろうか。)

前回来たときになかったのは、
名古屋での展覧会だかに出品されていたからだとか。

なお、これらは藤森氏個人のものなので、
「あれに入りたいのですが」と言われることがあっても、
史料館では対処はできないんですよとのこと。
31 Jul 2017

南方で台風5号が迷走中。
迷走しながら巨大化し、目が明瞭に。
これが寄ってきたら、山はえらいことになるかも。

山の日の三連休には回復を期待。

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