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11 Aug 2022
"山の日”。天気がよかったので山に行ってもよかったかも。
しかし足は映画館へ。『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。
副題の日本語訳は映画の内容を誤解させる。恐竜は世界に放たれて人間と競合しているが、支配者になったわけではない。原題の”支配領域(DOMINION)”にしても、恐竜のそれというよりは強欲な人間のそれのほうが物語の底流を成している。
前作、前々作から続投のブライス・ダラス・ハワード、さすがに「元気な若い女性」というイメージはなくなった気が。最初登場したときは失礼ながら「誰コレ」と思ったくらい。しかし今作のテーマの一つである”親”の顔は十分に出せている。クリス・プラットはあまり変わらないけど、面差しに深みが出てきたようにも。(またGoGのピーターを演じるには重々しすぎる?)
”ジュラシック”シリーズの最終作ということで、今作には”ジュラシック・パーク”での登場人物がクリス・プラットらと同等の主人公として活躍する。当然ながらみな歳をとっているけれど、懐かしいことしきり。
登場人物が多いせいで人間ドラマの比重が大きく、恐竜はいろいろ出るもののいわば背景装置的な意味合い。これはインドミナス・レックスやインドラブルのような強烈な悪役がいないためで、Tレックスのライバルとされているらしいギガノトサウルスも物語を動かす役どころではない。
しかし人間ドラマは悪くない。 新たにチームを組んだ面々が襲いかかる恐竜たちを相手した難局を乗り切るところが楽しい。物語の終盤、全員が一堂に会して手分けしつつ脱出方法を算段するところは当然盛り上がる。やや影の薄い恐竜にしても、Tレックスは今回もやはり王者。そしてラプトルのブルーも、前々作、前作と同じく、思いが籠もったように見える瞳でオーウェンを見つめて去って行く。
ブルー、さよなら。娘とともに元気で暮らせ。人は襲うな。
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