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天子山塊・毛無山

 
21 Apr 2026

天子山塊の長者ヶ岳・天子ヶ岳を田貫湖から周回。


朝8時過ぎ、田貫湖南でバスを下り、湖畔を廻ってトイレもある駐車場からの登山口をめざす。朝方までの降雨で湖は向こう岸が見えないほどの霧で覆われている。本日の天気は回復傾向のはずなので気長に構えて登りだす。

見事な杉の植林を抜け、尾根に出て片側斜面の自然林を眺め登るうち空が明るくなってくる。足元に落ちる影を認めて左手の梢越しに目をやれば富士山にまとわりつく雲がほぐれていく。よしよしこの調子。

長者ヶ岳への登りはわりと傾斜があり、そして登り一辺倒。1059mの標高点を越えたあたりで唯一の下りがあるものの、丹沢の大倉尾根を思い出させる登高に4月半ばで大汗をかかせられる。脱ぐと汗冷えになって寒いのでいまさら雨具を脱げず、さらに汗をかきながら登り続ける。あれが山頂かなというところに登りつくとほぼ平坦路ととなり、ほんの少し上がって見晴らしの良い頂上へ。、


ベンチもある小広場風の山頂からは、背景は曇天といえど雲は取れた富士山が真正面。田貫湖を足元に幅広くゆったりとした姿で視野を占める。近くに目をやれば山桜らしいのが花を残している。登路途中では新緑の芽吹きだったものの標高1,300m超ではまだのようだ。

富士の眺望とは反対側には少々開けた場所から雪をかなり残した南アルプスが望める。白峰三山に塩見岳、悪沢岳に赤石、聖と巨峰が勢ぞろい。しかしやはり富士山の眺めが秀逸。これを前に腰を下ろして湯を沸かしコーヒーを淹れる。


小一時間は休憩したのち、歩きやすい下りと急な登りで隣の天子ヶ岳へ。こちらの山頂は樹林の中で展望なし。折あしくガスが山を覆い、少し先の展望台でも展望は期待薄になったのでそのまま下山を開始。遠望すると天子ヶ岳は指呼しやすいほどの突き出た山容だが、そのおかげでけっこう傾斜がある。雨上がりなので滑りやすくもあり、先日の山で脚を痛めた身としてはかなり気を遣う。

二度ばかり足を滑らせたものの筋肉系に支障なく急坂を過ぎ、緩やかになった道のりしばしで田貫湖へ戻る舗装林道との十字路に出る。白糸の滝方面へやや暗めの小さな谷間を進めば再び舗装道に出る。滝まではまだ半時強はあり、車道を辿ってしばしで生活圏に出て、高みで振り返ってみると手前に頭をもたげた天子ヶ岳、その後ろに悠々となだらかな長者ヶ岳がこちらを見下ろしている。達成感をもたらす眺めだ。進行方向左手には背後の空まで晴れて明るい国内最高峰。


白糸の滝のかなり手前に立石というバス停があり、時刻表を見るとすぐに富士宮駅行きのバスが来る。なので滝は後日にまわして駅に直行、そのまま帰宅。

 
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