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岩手山七滝登山口からの焼切沢

 
23 Jul 2017

損保ジャパン日本興亜美術館に、
生誕140周年の吉田博の絵と版画を。



川瀬巴水の後に出てきた人で、
巴水の版画はもちろんすばらしいが、
吉田博はさらに一歩先に進んでいる。

故ダイアナ妃も愛でたという版画は、
版画でありながら色彩のグラデーションが精妙で、
大気や水の表現が立体的と言ってよいほど。

なので山や水面を題材とした版画は秀逸。
券面の瀬戸内の帆船などその一例。
早朝、前景に天幕を配して遠望する剱岳など、
登りに行かなくても山を仰ぎに行きたいと思わせるもの多数。

しかし吉田博は版画を作成し始めたのは50歳手前くらいのことで、
それまでは水彩画や油彩を描いていた。
これらも悪くないのだが、ちょっと肩すかしだった。
会場が木版画だらけかと思っていたので。
作家の全貌を捉えるには、
版画に偏するわけにはいかないのだろう。

画題を求めて外遊を盛んにした人で、題材に山も多い。
マッターホルン、エル・キャピタン、
カンチェンジェンガなど、諸国の高峰も絵なり版画なりに。
世界第3位の山は、朝から晩まで眺めて倦むことがなかったと。

かなり山好きな人だったらしい。
国内風景に目を向けるようになってからだったか、
毎年のように北アや南アに登っていたそうな。

絵の脇の説明書きには、人柄として、
「隙あらば高いところに登りたがった」ともあって
もしや自宅の屋根にも登ったのだろうかと、可笑しく思えた。



本日投票の仙台市長選。結果は、三週間前の都議選の結果が、
単なる一地方選挙のものではではなかったことを証明。

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