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熊野岳避難小屋直下の馬の背稜線から御釜を俯瞰し南蔵王を遠望する

 
5 Aug 2025

先週に引き続き、川崎ミューザでオーケストラを聴く。昭和音楽大学オーケストラ。指揮は田中祐子。なお、学生オケのチケット代はかなり手頃。


本日はモーツァルトの交響曲31番『パリ』、ドビュッシーの交響詩『海』、ラヴェルの『ダフニスとクロエ』第二組曲、それと『ボレロ』。

『パリ』は初めて聴いたのだけど、解説パンフにある通りなかなか壮麗。モーツアルトの時代ではオケの規模と楽器構成は現代とは比すべくもなく、太めの管楽器(チューバとか)はなく、打楽器もディンパニだけ。ほかの曲では別なのがあるのかもだけど、『パリ』のオケ規模はこの作曲家にしてはかなり大きいらしい。曲調は活力に溢れて躍動的。そのせいか指揮者の方が鳥が羽ばたくような指揮をする。なかなか見ていて楽しい。

『海』は、CDとかで漫然と聴いているといつのまにか終わってしまう。生オケだと音が迫ってきてなんとかついていける。転変していく曲なので、ソナタ形式に慣れた当時の聴衆は初めてこれを聴いたときに大いに困惑したことだろうなと改めて。


ラヴェルの『ボレロ』、あのリズムを刻むスネアドラムの奏者がどこにいるのか最後までわからず、これが気になって気になって、曲後半はやや注意力が散漫に(譜面台で楽器が隠れて見分けられず。実際には舞台中央に)。しかし最後のシンバル→銅鑼→大太鼓の打撃連鎖と雪崩れ落ちるエンディングは何回聴いてもカタルシス。暑気払いに最適、思わず笑ってしまうこと今回も。(声は出さずに)

 
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