Blossom Dearie

『スイング・ジャーナル 1966年12月臨時増刊 モダン・ジャズ百科』
「私の好きなレコード」のコーナーには
「粟村政昭
@「Satchmo at Town Hall」(RCA Victor)
 この気迫、この余裕。百年あとで聴いてもきっと大感激するだろう。
A「C. Mingus Presents Mingus」(Candid)
 ミンガス、ドルフィーの不敵なる面構え。これぞキンタマを持った奴のジャズである。
B「Blossom Dearie : Give him the Ooh La La」(Verve)
 お茶目でキュートで少しセレブな貴女よ。ニーナ・シモンの唄など雌ゴリラの咆哮じゃ。」

とあり、また
粟村政昭『ジャズ・レコード・ブック』にも、彼女の項目があります。
(雑誌連載時の「ベスト・プレイヤーズ/ベスト・レコード」には項目がありません。)

そこでは
「彼女の最高傑作は文句なしに「Give him the Ooh-La-La」(Ver. 2081*)で、ハーブ・エリス、レイ・ブラウン、ジョー・ジョーンズという百万ドル・リズム・セクションをバックに妖精のようにキューティな彼女の魅力が訳百パーセント発揮されている。
 これに次いでは処女作の「Blossom Dearie」(Ver. 2037*)が良かったが、後期のものはメンバーや曲が揃っているのに、彼女自身の唄がいかにも平凡な囁き型に終わっていて物足りない。」
と、Verveの初期の録音が推薦されています。
Fontanaの録音については、
「「Blossom Time」(Fon. 27562)も初の実況録音ということで期待したが、内容、ジャケットの写真ともに老い(?)が目立ち、いささか期待を裏切った。」
という割と厳しい評価になっています。

別に、ニーナ・シモンを貶さなくてもよかろうに、と思いません?
―この頃は、クリヤマ君も若くて元気がよかったからなあ。
―ユイ先生。クリじゃなくて、アワですってば。前にも注意したばっかりですよ。
―ああ、アワヤマ君だったか。
―先生、わざと間違えてますよね。
―ところでクリヤマ君と言えば日本ハムの元監督で、二刀流、大谷選手の育ての親ですぞ。
―「二刀流」って、嫌な予感がしますが、大丈夫ですか。
―大谷選手とか、昔は「三高」って言いましたが、ギャルにモテモテでしょう。
―三高って「高学歴、高身長、高収入」ですか?「ギャル」とか、昭和ですね〜。
―年収、すごいですぞ。
―何十億ってレベルですよね。
―身長も、アメリカ人の中に混じっても大きいくらいの、高身長です。
―でも、学歴は?
―高卒です。ですから三高です。(花巻東高校。名門ですぞ。)
―そう言えば、大谷選手と並ぶもう一人の大天才、藤井竜王名人も三高ですよ。
―確かに、背は高いし、年収もウン億円だし…、しかし高校中退ですから、中卒です、って、何の話ですか?
―大谷選手も藤井竜王名人も、あんな大天才なのに、性格もいいんですよね。なぜなんでしょう。
―確かに。私が知ってるジャズ界の天才って、ぜ〜んぶ、変人か、性格が悪いんです。
―ああ、キースとか、キースとか、キースとか、ですか。
―そうです。キースとか、キースとか、キースとか、です、って、違います。
 私の『ジャズの歴史物語』、および『生きているジャズ史』、読みましたか。
 読んでなければ、皆さん、人生、半分損したようなものですよ。今すぐ買ってお読みなさいっ!
 それを読めばわかります。
―先生、誰とお話されてますか? あっ、はい、お薬です。
―はい、はい、って、待て。話はこれからです。二刀流の話です。
―あ、やっぱり…
―アワムラ君は歌手としての彼女しか評価しておりませんんが、ソングライターとしても中々のものですぞ。
―シンガー・ソングライターの方でしたか。
―そのうえ、自分のレーベルを作ってレコードも出しているので、三刀流ともいえます。
―あのDaffodil―水仙レコードですね。
―そうです。Fontana時代から、自作の歌を歌い始めていますが、
 1973年に自主レーベルを立ち上げてから、彼女の本領が発揮されたと言うべきです。
―あ、それについては、あっちのページで。
―その頃、わが国では、モモエ君と、セイコ君が、活躍しておりました
(注1)
 良かったですね。若くてピチピチだし。(遠い目)
―はい、はい。
―「スケパン刑事
(デカ)」のアサカ・ユイ君もよかった。「透けパン」でしたから(注2)
 レースの刺繍のついた透け透けパンツですぞ。
 ♪スケ・スケ・パンツは、あきはば〜らっ、デッカイわぁ
(注3)
 ユイちゃんって、ボクもユイなんです。きっと親戚です。奇遇ですね。お付き合い…
―やっぱりお薬にしましょうね。

(注1)『スイングジャーナル』1984年3月号234頁。
(注2)「スケパン」ではなく「スケバン」が正しい。「スケバン」は「スケ(女)」「番長」の略称で、「透け」「パンツ」の意味ではない。もし仮にそうだとしても、地上波では放送できない。
(注3)かつて秋葉原駅前に存在した石丸電気のCMソングであり、
「石丸、石丸、電気のことなら石丸電気。石丸電気は秋葉原。でっかいわぁ」である。
アサカ・ユイがこの曲を歌った記録はない。


→「あっちのページ」―私的名盤「Blossom Dearie」(ディスコグラフィ付き)

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