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2001 Japan Festival in UK
への取り組み
今年、英国で1年間にわたり日本紹介事業が催されます。(2001 Japan )
Uステージでも、Devon and Cornwall Japan Society との強い関係のもと、6月下旬からの参加を計画していましたが、嬉しいことに5月19/20
両日にロンドンのハイドパークで開かれるオープニングセレモニーに出演を要請され、計画を大幅に変更、3ヶ月にわたる長期大道芸放浪公演を慣行することになりました。
つまりチンドン屋で”日本”を宣伝して、英国中を練り歩いてこようと言うわけです。
と4つの演目を用意し、これにワークショップを加えて、何時でも、どこでも、どのような条件にも対応できるフレキシブルな内容です。
初めての海外公演に7名のメンバーで、海を渡る。
ということに引っ掛けてコンセプトは”七福神”
現地での移動はミニバンを買って、そこに宝船の絵を描くつもり。
とここまでは威勢が良いのですが、宿泊、移動、現地連絡などなど…、問題は山積みです。草の根で交流をすることのシンドサに押しつぶされそうな今日この頃です。でも、シンドクなければ面白くない、苦あれば楽あり、どんな楽しみ・喜びも、辛さ・悲しさを突抜けない限り感動には至らない、そうでしょ?
「現代日本の問題は”簡単・便利”の価値観に疑問を挟み込めないことにある。」これ僕の持論。
だから、この持論を身をもって実践しようと言うわけ…。
しかも集団で。
冒険も一人ならそれ程難しくは無い、止めたければ何時でも止められるし、全ての責任は自分一人が負えば良い。自分の命を危険にさらす覚悟さえできれば、とりあえず何でも出来る。でも集団になったら、そう単純にはいかない。誰かを巻き沿いにする、言わば心中の覚悟が必要。そして日本を紹介するなら、そこを避けては通れない。個と集団の関係、そこにまつわる感性こそまさに”日本的なるもの”の本質だと思うから…。
はてさて、一体どうゆうチン道中になりますことやら…。ノートPC を持っていき「今、×××にいる」とか「こんな事件があった!」とか、現地から報告や写真やらこのページにアップしていくつもりですが…。
乞う、ご期待!!
Supported by
The Great Britain-Sasagawa Foundation, Tokyo Metropolitain Foundation,
The Japan Foundation, The Daiwa Anglo-Japanese Foundation, JMCA
助成
国際交流基金・グレイトブリテンササガワ財団・財団法人東京国際交流財団・大和日英基金
Uステージ英国ツアーの意義(企画書より)
日英一般市民の相互理解、交流を促進するため、草の根の関係を基本とした長期に亘る大道芸公演旅行を実施する。単なる演奏旅行では無く、ワークショップ・交流を主体とすることで、日本及び日本人に対する重層的な理解が深まるきっかけにしたいと考えます。ともするとこれまで、国内ではまったくおざなりにされてきたにも拘らず、対外的には伝統芸能や古典こそが日本文化であるかのような印象を与える催しが多かったように思います。勿論伝統的文化を紹介することは大変意味のあることですが、一方でそのことが現実の日本人理解への困惑を招いている側面もまた指摘しておく必要があるでしょう。超近代的な都市生活と伝統との乖離。伝統と近代の相克は世界中の人々にとってもまた重要なテーマでもあるでしょう。民族的アイデンティティーを探りながら、世界との交流を深めることは、経済的グローバリーゼーションに追いまくられる日本人にとって急務であると考えます。
そこで縄文土器太鼓演奏による日本古代史への興味の喚起、和太鼓や獅子舞による古典的大衆芸能の披露、西洋との軋轢により出発した日本近代を象徴するチンドン屋、現代日本のゴミを利用したガラクタ楽器パフォーマンスと、4つの芸とワークショップとも合わせて、日本の歴史や精神性にも触れながら、新しい草の根の交流を実現できたらと考えます。
日英タイムス編集長に送った手紙の抜粋
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さて、ついに空想の世界だった鉄腕アトムの21世紀がやってきてしまいました。それにしても日本では、世紀末から続発する17歳事件や幼児虐待など暗いニュースばかりです。一方で暗い世相を忘れたかのような浮ついた日常…、世界のブランド品の3割も日本人が消費しているなんて、滑稽の極みです。さらには馬鹿騒ぎの成人式に象徴される軽薄短小、傍若無人な振る舞い…。私には表れ方は違ってもまったく同じ根っこに思えて仕方ありません。大人のいなくなってしまった日本で、大人になるための儀式が成立しないのは当然です。
前置きばかり長くなりました、ゴメンナサイ。そんな日本から軽薄短小のはしりと言えなくも無い”チンドン屋”でJapan
Festival に参加いたします。5月19,20日のHyde Park をかわきりに3ヶ月間英国全土をチンチン、ドンドン渡り歩く覚悟です。いったい3ヶ月も無収入で帰国後の生活をどうするのか?経済的裏づけの無い「まあ死ぬことは無いだろう。」と高をくくった、実に能天気な日本人の甘えの構造そのまま、あるいはそこを逆手にとった、メビウスの環のような企画です。
(以下略)
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