15日 | 16日 | 18日 | 19日 |
17日(土曜) 晴れ、雨、雷、曇り
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運河 高低差が相当ある。 | 庭で楽器の練習。 | これが7つの荷物 |
5:00 | 日の出はほぼこんな時間。日の出前に起きてしまうのは、時差ぼけなのか、日本にいても海外に来ても同じと言うことなのか…? |
7:30 | 朝飯に出るも、まだ店が開いていない。 |
シャワーを浴びて、荷物のパッキング。 首吊り場など見に行く。 楽師は新曲の練習に余念が無い。クマちゃん、庭で篠笛を吹きまくる。篠笛が、何故かオタワの景色によく似合う。 |
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死刑台入り口 床が落ちるようになっている | ロープ。鉄格子の位置が下階の外壁になる | 拷問用の道具なども飾ってある |
11:00 | 大使館Tさん、ホテル移動を迎えに来てくださる。タクシーに荷物を積んで、ホテル移動。 |
午前中からチェックインできるか心配したが、快く迎えてくれる。ラッキー! キングサイズのベッドだ。 牢獄のユースから主催者が用意してくれた風呂付個室のホテルへ…。落差が凄いのはいつものこと。 |
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11:45 | タクシーに乗って、ByWard Market へ。 運転手がムチャクチャ面白かった。まず、「街まで近いんだからタクシーに乗るな!」から始まり、観光案内をしてくれながら、 「日本には未だ米軍がいるのか?」「何故追い出さないんだ?」「俺はイラク人だ。イラクは米軍と戦っている。昔の日本人は強かった、今の日本人は駄目だ! Do something!!」と来た。 |
12:00 | 中華料理屋で昼飯。美味い! 食いすぎ! イラク人に怒られても仕方ないな…。贅沢な大道芸人。 最後に出てくる「おみくじ入りクッキー」 Tさんは「アートや芸術に造詣が深くなる」 私は「普通の暮らしの美しさを見つける能力を捨てるな!」 大喜びしていたら、なんと哲のには、入っていなかった。そんな珍しいのは、ラッキーなのかどうなのか…? |
13:15 | 歩ける距離であることが判ったので、歩いてホテルに戻る。20分ほど。 |
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国会議事堂 | 教会の前にあった乞食の像 | 教会とモダンな建物。教会に配慮した窓の造形? |
14:30 | 太鼓グループ「音和」の岡田さん、迎えに来てくださる。太鼓は騒音問題で叩けない、時間も無いと言うことで、楽器だけを持って車で移動。 |
15:00 | どこか良く判らないが、集会室のような建物。回りに民家も少ないから、太鼓叩いても問題はなさそうだが…? なんて、言ったら「直前に太鼓OKになりました。」と。 ウーム、衣装もないし…。とにかく、太鼓が着くのを待って搬入しなければ…。 |
一番心配だった打面2尺3寸の大太鼓、見かけより全然軽い。これなら持ち上げられるが、バランスが悪い。色々試したが、安全確実に回すには無理がある。ステージで担いで回すのは諦める。宮太鼓、締め太鼓は問題ない。何せ「浅野太鼓」さんのブランドものだ。 「太鼓」そのものが世界ブランド化し、演奏の質が上がれば上がるほど「日本を伝える」ものでは無くなって行く…。日本文化紹介事業を考える上で、根本的で重要なことだが…、誰が考えるのだろう…? |
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15:45 | GパンTシャツのままチンドン屋で始めて、チンドンについて、日本文化についてなど話を交える。最後に一曲太鼓を披露。 |
17:30 | ホテルに戻る。外は雨がパラついたりしている。明日の天気が一番の心配だ。 |
18:20 | Tさんのお迎えで、公使主催の夕食会に向かう。 オタワが見渡せる、回転する展望レストラン。U-Stage の旅でこんな高級レストランでの食事は始めてだろう…? |
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展望レストランで食事 | 河と街と夕焼け |
18:30 |
公使とお会いするのは始めて、と思っていたが、実はこれまでに何度かお会いし、それどころか大変お世話になっている方だった。何せ野方での芝居も見に来てくださり、豪州公演のおりには、直接メールのやり取りさえしていた…! お名前から何となく「あれ…?」とは思ってはいたのだが…、祖乙者め! 時差ぼけより、これはもう本物のボケだ…。 |
展望室は、一時間に一回転くらいのスピードで周って、本当にオタワ中が見渡せる。 まず正面に虹を発見。これは素晴らしいことが起こる吉兆だ! 地ビールで乾杯。それからワイン。鹿の肉がこんなに柔らかいなんて…。 川や運河、街を囲む広大な美しい森と格式のある建物とのコントラストが実に素晴らしい。 |
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しばらくすると黒い雲が出てきた。何だか人間の顔のような形をした雲も流れていく…。 遠くで雷が光る! 嵐のように真っ黒なところと、青空と両方が見える。こんな景色を見ながらの食事、貴重な体験と言う以外言葉も無い。 公使との会話が物凄く楽しい。「何故、チンドン屋や七福神での旅を演出しているのか?」 根本的なところにまで話題が及ぶ…。 さらには、ビルマや中国や、日本を巡る世界情勢にまで…。 「反米感情」の強い、それでいてアメリカに寄り添いながら、好調な経済を維持するカナダ。好い加減で曖昧で、能天気…。日本人と良く似ているかも知れない。資源を持つ国、持たぬ国、世界一人口密度の低い国と高い国と言う違いはあるが…。 |
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「Do something!」イラク人運転手の言葉が蘇る。 イラクで亡くなられた外交官”奥克彦さん”とお会いしたのは、02年のロンドン。惨殺を知ったのは直ぐ翌年03年ASEAN公演のおり。クアラルンプールのホテルだった…。 |
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仏・英の力の均衡の上に作られたカナダ。英国女王を元首とする立憲君主制のカナダ。 トロントに来る飛行機の中で、隣に座ったお母さんが言っていたアメリカや女王に対する「批判的言葉」が思い出される…。 夕陽が西に傾き、雲の切れ目の地平線が赤く染まる。 ドイツと日本の「戦争責任」に対する考え方、割り切り方、 国民性の違い…。 日本が、日本人が世界の中でどのように生きていくのか? 日々その渦中にいる外交官の話は具体的で面白い。 |
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そして宴会が終るころには窓の外は夜景…! 美味しいワインにも酔い、本当に感動的だ。 暮らしの中のハーモニー、人間の生活と自然と…。 素晴らしい景色を見ながら、美味いものを食い、ワインに酔い、文化を語る、良き人生そのもの…、己の幸運にただただ感謝! |
18日(日曜日)へ |