CAIRNS TOWNSVILLE BRISBANE Canberra

PORT DOUGLAS  MOSSMAN

15日(月)雨

バスにロゴがついた カキ・キム・キョウヘイ 会場の体育館
8:00 このホテルは毎日フル・イングリッシュ・ブレックファースト、確実に太る。
9:45 洗濯物やら荷物を詰め、荷物トラックに荷積み。
11:00 海岸線沿いを走るが、残念ながら美しい景色とは無縁。雨が恨めしい。あのグレイト・バリア・リーフなのに…。
ポートダグラスのショッピングセンターで休憩、さらに町の中心で昼飯休憩。
隈ちゃん・華ちゃんとインターネットを探しに…。町の外れに無線ランの使える店を発見。
混んでいて外のテーブルしか空いていない。途中から雨が吹き込んで来た、傘をさしてPC…。
14:00 モスマンのモーテルに到着。長屋のようで楽しい。皆、部屋の外に出てくる。
15:00 会場設営。大きな体育館。
17:00 リハーサルを少し。通常このような体育館は反響の問題が大きいが、ここは大丈夫そうだ。
18:00 食事。その後、皆相当遅くまで皆飲んでいたようだ…。
モーテル 長屋のような部屋 シマ・Keith・華ちゃん

16日(火)雨後晴れ、時々雨

6:30 食事
8:00 モーテルの目の前の学校へ。そうめんの準備の人たちは7時から用意をしている。
9:15 生徒が集まるのを待って、チンドンで登場。客席に割って入っていくと大喜びの子供たち。
Wonderbus 本体のステージ。「みやけ太鼓」「南中そうらん節」「かぐら」がメイン
9:45 ワークショップが始まる。「折り紙」「お茶」「書道」「そうらん節」 それに我々の「太鼓」
10:00 太鼓ワークショップを始めると、子供たちが押し寄せてくる。
とても全員を捌き切れないが、最初に簡単な説明をして、8人づつ叩かせる。
10:50 最後に全員で「そうらん節」を踊り、終了。 先生も子供も大喜び。
茶道部だった哲の活躍 華・隈ちゃんは書道 大人気の太鼓
11:00 ランチ。サンドウィッチやら春巻きやら豪勢だ。天気が良くなったので、外で食べる。
12:00 午後の部のワークショップ始まり。午前と同じように始めるが、年齢層が若干低いようだ。
14:00 終了。太鼓ワークショップは人数と年齢層から若干簡略化したが、それでも全員をあげることは出来なかった。
ワークショップ等の片付け。夕方の映画の準備。リハーサル。
16:00 学校のインターネットを使わせていただくことに。しかし、思うように繋がらない。セキュリティーなど複雑なようだ。
17:00 夜の部のスタンバイ。
18:15 お客は圧倒的に少ないが、ワークショップに来た子供たちが家族を連れて集まってくれた。
30分の中に詰めるだけ詰めた、演目。ミスも多発したが、仕方ない。会場は大喜びだ。
18:50 片付け。映画上映。
19:40 夕食。
20:30 映画終了。スクリーンなどの撤収。
豪華ランチ 太鼓ワークショップ 真剣に見てくれる

17(水)曇り後晴れ、時々雨  Fair is foul,and Foul is fair.

7:00 朝食。
8:00 帰国するサポーターズ・クラブの3人をお見送り。
10:00 モーテルを出発。裏山のモスマン渓谷へ観光。アボリジニの集落を超えて、ハイキング・コースに。
渓谷沿いの森を約3km歩く。凄い!樹齢何千年と言う木がある原生林だ。天気も回復し、気持ちの良い汗を流す。
渓谷の遊歩道入り口 こんな木があちこち やっと海岸が見えた
12:40 仕事で一時ツアーを離れる慎吾君をケアンズ空港に送る。
13:30 ケアンズの中心で一時解散。それぞれ食事。私は例によってインターネットに、少ない時間でメールのチェック。
14日の公演を見た方から嬉しいメールが。「〜隣の見ず知らずのオーストラリア人が感動して同意を求めてくる。日本人として誇らしかった。」
など、かなり長文のメッセージ。 終演後にも何人もの日本人が声をかけにきてくれたし…。とにかく嬉しい。
お疲れ。トモコ&ケイコ リゾート感溢れる 各部屋への入り口
16:30 ミッションビーチのコンドミニアムに。
凄い、まさにリゾート。今夜は、焼きそばなど自前のバーベキューらしい。プール脇で…。
しかも今夜は貸切状態らしい。「羽目を外せ!」と奨励しているかのよう。嫌な予感…。
ダイニング、奥に寝室 プール脇で食事の準備 和やかにパーティー
21:30 ホテルをほんの少し離れただけで、星が綺麗だ。暗すぎて海岸へ出る道さえ判らない。南十字星を確認。流れ星も一つ。

18(木) 晴れ

もう大分昔になるが、農協の団体海外旅行が批判されたことがあった。 いわく「集団で酔っ払って騒ぐ」「キーセン旅行」「品が無い」etc.
普段は大人しくて従順な日本人が、集団になると豹変し、他人の迷惑顧みず大騒ぎ。
海外旅行が大衆化したことと、それだけ日本人が世界の金持ちになったことの象徴でもあるだろう。だからこそ「日本大衆文化」を紹介する我々は、自身が大衆として”身を正す”必要もある。”旅の恥はかき捨て的行為”は、慎まねばならない。

”同一性圧力”の強い日本人の集団意識は、「村社会的感性」として帰属感覚の源であり、良くも悪くも日本文化の一つの根幹でさえあるかもしれない。
とすれば、文化交流をしようと言う我々は、そのことにどれほど注意深くなれるかを試されているとも言える。

長い歴史の中で育まれて来た”村の集団規範”は、生存をかけて集団を維持するためのものであり、日常的に、あるいは祭りなどの中で、長老・年長者から教えられ、押し付けられるものだった。しかし生活共同体としての村社会が崩壊してしまった現在、押し付けるための根拠になる方向性や、集団の意義をどのように見出すのか? それは我々に突きつけられているテーマでもある。「国家主義」や「拝金主義」にどのように打ち勝つのか…?

方向性を誤った集団心理の危険性は言うまでも無い。「スーパーフリー」や大学運動部での”輪姦事件” 少し前ならオームやカルト宗教団体の暴走  40年前の全共闘の闘志達から規制する機動隊まで、村社会的集団心理を基本として動いてきたように思える。 下々から政治家まで、小泉劇場も、つまりはTVなどのメディアまで、如何に集団心理を掴むかに腐心している。 理念に重きを置かない国民性…。9条だって風前の灯。 暴走だけは食い止めたい。「集団依存体質」を何とかしたい、と考えているのは私一人ではないだろう。 

U-Stage の旅は、アメリカを中心とする一神教的「論理」の人々に、多神教的「曖昧さ」への理解を求め、肝要を訴えると同時に、自分たち自身が「村社会的感性」から、自立することを求めている。つまりは新しい価値観や理念を見つけようとする旅にしたいのだ。
表現とは、何かを伝えることによって、自分もまた変化していく、交流に他ならないのだから…。
そしてそれこそが、U-Stage の集団規範だ。私はU-Stage 主宰として、年長者として、それを押し付けねばならない。だが…。

芸人の力量は、”舞台の上で(例え大道でも)お客とどれだけ交流が出来るか?”だと信じているが、あたかもリアルな日常であるかのように進入してくる「TVバラエティー的芸人像」に、日常と非日常のコントラストは吹き飛ぶ。つまり日常的に”受け”を狙う村社会的スターが、テレビメディアと言う村社会によって醸造されていく。 そこでは”誰を対象に、何を目的として表現するのか?”と言う”プロ意識”は、意味を持たない。いや、持ちようが無い。
だからこそ、目的性を明確にしたU-Stage の旅はある。だからこそ、目的に曖昧さが無い「チンドン屋」なのだ。

ホテル Holiday Inn 偉い人らしい…? 港を見下ろす
 8:00 海辺で記録担当の謙ちゃんと会話。若いのに、実にしっかりしている。
水平線に見たことも無いような縦筋の綺麗な雲が…。おそらく低気圧と雨が雲のように見えるのだろう。案の定、直ぐに雨が降ってきた。
 9:30 朝食の買出し。
12:00 チェックアウト
タウンズビルへ移動。車窓から見える景色は森や丘が多く、見知った土地にいるような安堵感がある。ただ信号の無い真っ直ぐな道路が、海外にいること、広いオーストラリアを実感させる。
16:00 ホテル着。円筒形のひときわ大きなホテルだ。屋上からは市内が全て見渡せる。
近所を少し歩き、安いインターネットを見つける。
18:30 タイ料理レストランで夕食。申し訳ないほど旨い。

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