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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.403 TETSU

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは香 10手台

くるくる展示室No.403 TETSU

対角線にずらっと並んだ金銀。 ほかの駒もなんとなく斜めに並んで、斜め送り趣向を期待させる配置です。

初手は銀で金を取る一手。 これに対し角を取るのは99金の一発なので、同玉の一手で、89金、77玉と進めば斜めに二つ移動した形になりました。

  88銀、同玉、89金、77玉、

盤面には金銀のペアがまだ3組も残っています。 続けて楽しみましょう。

  66銀、同玉、67金、55玉、
  44銀不成、同玉、45金、33玉、
  22銀不成、同玉、23金、11玉、

途中、68・46・24の歩が浮いているので、ハッとしますが、いずれも横から金を打って引けば3手詰(香余り)。 取られる心配はありません。

99から11まで、対角線を一挙に駆け抜けた玉。 まだ持駒には香があるので、「とどめは香」で収束します。

  12香 まで17手

みなさん予想通りの対角線の軌跡曲詰で、一種のくるくるアートといってよいでしょう。

斜め送りの趣向詰は、縦横と違ってレールに盤端を使えないので、舞台を構成する駒が多くなりがち。
本作では歩・とのみの最小限の駒数で構成することで、できるだけ軽い感じにしてみました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

本間瑞生さん:
斜めに並んでいる金銀が美しい
山下誠さん:
玉が対角線を一直線。 くるくるらしい素朴な表現。
hirokiさん:
右下のや左側のと金が分岐で働くのがいいですね。 また、最後に香を打っても詰まないのではと思いましたが、8九の角が働いていたので見事に詰み上がりました。 玉の開始位置が9九に対して詰み上がりが1一なのも芸術的で素晴らしい作品です。
蛇塚の坂本さん:
玉の隅から隅までの移動面白い。
S.Kimuraさん:
最後に角成が入るかと思いましたが,玉は斜め一直線に進む方が良いですね.
波多野賢太郎さん:
初形がきれいで、一目見てくるくるになりそうなのがわかるのもいいですね。
嵐田保夫さん:
いつもながらの明快さ。
藤田卓志さん:
入玉形からの雪隠詰は気持ち良い手順でした。
小山邦明さん:
くるくるには「斜め一直線」の手順がぴったりですね。

斜め一直線が気に入った方は、くる展366くる展370もお楽しみください。

津久井康雄さん:
ナナメ一直線。36香もちゃんと詰まない。

13手目36香には、35歩の中合が用意されています。

おかもとさん:
99から11までの斜め追いで、金取り〜金打ちを4回繰り返して香打までという、ある意味理想的な趣向詰。
占魚亭さん:
99から11へ。トップにぴったりの軽作。
たくぼんさん:
「金を取る→金を打つ」×4+香打で詰み シンプルでリズミカル
市原誠さん:
角の存在が全て!。
ぬさん:
斜めの軌跡はくるくるにしづらそうですけど、うまくできてますね。
浜野乙三さん:
単純明快な4拍子
池田俊哉さん:
99→11の斜め横断最短手数の趣向詰ですね。 14と-15歩が苦心の配置かも

05とが置ければきれいだったんですが

諏訪冬葉さん:
6手目△68玉などの変化は読んでいません

くるくるは、作意らしい順がわかれば変化とばしで大丈夫。


くるくる展示室No.403 解答:18名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  市原誠さん  S.Kimuraさん
  おかもとさん  小山邦明さん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん
  たくぼんさん  津久井康雄さん  ぬさん  波多野賢太郎さん
  浜野乙三さん  hirokiさん  藤田卓志さん  蛇塚の坂本さん
  本間瑞生さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。