前回の展示室で出題したくる展No.366は、99玉が一直線に11まで行って詰む対角線の軌跡曲詰でした。
今回の展示室は「芸術の秋」ということで、逆に11玉が一直線に99まで行く対角線の軌跡曲詰を作ってみました。
初手は香打の一手。
13香では22玉と取りにこられて困るので14香と打ちます。
後手は持駒なしなので、21玉か22玉と逃げるしかありません。
これに対してまた香打もありますが、29龍と龍を活用して香を節約しましょう。
14香、2x玉、29龍、3x玉 と3筋に逃げれば、36香で4筋に。
49龍と追撃すれば更に5筋に。
玉位置は51から55まで5通りの可能性がありますが、6筋は73玉のため62から64は行けません。
したがってここで58香と打てば、61玉、65玉、66玉の3択です。
61玉は41龍の一発、65玉は67香、75玉、45龍までなので、66玉が正解。
ということはそれまでの逃げ方も 11−22−33−44−55−66 と決定します。
14香、22玉、29龍、33玉、
36香、44玉、49龍、55玉、
58香、66玉、69龍、77玉、
69龍に75玉は64龍、85玉、84龍まで。
77玉と潜ります。
ここまでくれば、あとは5手詰。
くる展No.366と同じように、龍を切って金でとどめを刺します。
78香、88玉、99龍、同玉、89金 まで17手
香打と飛(龍)で横に送る趣向は前例があり、くるくる展示室でも
くる展No.49やくる展No.62(共に老花現象さん作)で見ることができます。

本作では、横送りではなく斜め送りにすることによって、対角線の軌跡曲詰に仕立てあげました。
くる展No.366の姉妹作として、あわせてお楽しみいただければ幸いです。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 毎回香を打つか龍を回るかの二択。 よく見れば玉が斜め一直線の動き。
- 原田雄二さん:
- 玉の動きが面白い。 11→22→33→44→55→66→77→88→99。
- 占魚亭さん:
- 11から99へ一直線で目指す玉の軌跡がいいですね。
- 長谷繁蔵さん:
- 斜めに一歩ずつ玉を別のセッチンへ
- S.Kimuraさん:
- 73にいる玉の上か下をすり抜けようとしましたが,玉の守備範囲が広くてダメでした
- 高田明浩さん:
- 竜の動きが楽しめました。
- 津久井康雄さん:
- まさに姉妹作。 寄り道無しの一直線移動を少ない駒数でうまく実現されてますね。
- 蛇塚の坂本さん:
- 玉の端から端への移動面白い。 龍の横移動から手駒省略出来て面白いと思った。
- 小山邦明さん:
- こうあって欲しいという手順で、11から99まで玉が一直線に移動で気持ちが良かったです。
- おかもとさん:
- 玉の直滑降。10月に発表された、くるくる展示室No.366の姉妹作でしょうか。
- 鳥本敦史さん:
- 配置から収束がミエミエなので、斜め一直線の玉の動きを楽しむ。
- ハマGさん:
- なるほど妹作にバトンタッチして先月の復路ですね
- 藤田卓志さん:
- 玉が一直線に滑ってくる感じが良いですね。
- 池田俊哉さん:
- 斜めに最短移動する玉。
斜め線から外れると龍が縦に使えて早い、と言うシンプルな意味づけも良い
- 嵐田保夫さん:
- 前回と対照をなす姉妹作といった感じでしょうか。 上手くまとめましたね。
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