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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.404 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
持駒は双方なし 20手台

くるくる展示室No.404 本間晨一

各馬ゲートイン。 さて、トップでゴールするのはどの桂馬?
まず飛び出したのは右の桂。 続けてすべての桂馬が一斉にスタート。

でも、初手は16桂?36桂?  37玉に対して、次は26桂?46桂?
ちょっと迷うところですが、初手36桂では、48桂を跳ねるのが56しかなく、玉に取られてしまうので、桂合ができるようになって失敗。 また、38桂を46に跳ねてしまうと、58桂を跳ねる場所がなくなって失敗。
ということで、すべて右側に跳ねるのが正解です。

  16桂、37玉、26桂、47玉、36桂、56玉、46桂、45玉、

36桂に57玉では逃げ道がないので46桂まで。 56から45に、桂の陰に逃げます。
8手進んで、初形から二段上がって同じような形になりました。 続けて楽しみましょう。

  54桂、35玉、44桂、25玉、34桂、14玉、24桂、23玉、

今度は左の桂が先行。 ほかの桂も追随して、ゴール前で再び横一線になりました。

  12桂成、33玉、22桂成、43玉、52桂成、同玉、62桂成 まで23手

最後のデッドヒートは、先行の利を活かして右端の桂馬がゴールイン。
ほかの桂馬も続けて入ってレースは終了。

作者 「全着手桂によるくるくるです。 ほぼ一本道のやさしい手順です。
全着手桂の長手数記録作としては、金少桂さんの31手詰(2009年2月発表)がありますが、 本作は記録を狙ったものではありません。 隣合った4桂を順番に着手し続けて、くるくるを楽しむものです。
金少桂さんの作品とは違う仕組みにして、できるだけ簡潔な図で表現してみました。」

金少桂作は桂の直接王手、本作は空き王手ですから、全くイメージは違いますね。
始めから終わりまですべて桂跳ねの空き王手(最後は両王手)という楽しいくるくるでした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

本間瑞生さん:
桂の三段飛び×4
山下誠さん:
盤上の4枚の桂が順序よく3段跳ねとは凄いの一言。
蛇塚の坂本さん:
桂と玉の鬼ごっこ面白い。
S.Kimuraさん:
最後は桂馬が左右2枚ずつに分かれるのが良いですね.
波多野賢太郎さん:
初めの四連続桂跳ねは一目見てわかりましたが、まさか最後までとことん桂が跳ねるとは予想外で楽しかったです。
嵐田保夫さん:
桂馬集団の大移動と桂頭の玉寄せにくしを地で行く玉の軌跡との対比がユニーク。
小山邦明さん:
香や飛をバックにした桂馬のスクラムは強力でした。
津久井康雄さん:
4枚桂の3段跳ね、何とも楽しい。
おかもとさん:
軽快ならぬ桂快な作品。
占魚亭さん:
見事な桂4枚の三段跳ね。 面白かったです。
たくぼんさん:
攻め方が全て桂の着手という驚きの作品。 初めて見る趣向で感激です
ぬさん:
桂版槍襖?

北村研一さんの「槍襖」は第1回の看寿賞を受賞した名作です。

浜野乙三さん:
痛快な幕切れ
池田俊哉さん:
攻め方全手順桂の四桂三段跳び。 桂の跳ぶ方向の限定の仕方が楽しい。
最後、一枚だけ桂が消えるのがかえって惜しい気もする(笑)
諏訪冬葉さん:
8手目だけは後ろに下がれるんですね

くるくる展示室No.404 解答:15名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  諏訪冬葉さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  津久井康雄さん  ぬさん  波多野賢太郎さん  浜野乙三さん
  蛇塚の坂本さん  本間瑞生さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。