次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.366 TETSU

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
双方持駒なし 10手

くるくる展示室No.366 TETSU

一見して斜め送りとわかる形。 初手は19飛と金を取るしかありません。 81香が良く利いているので、88玉に78金とか87金とか77とを守る手は失敗。 89金と頭から押さえます。

  19飛、88玉、89金、77玉

この4手で右上に2マス移動した形になりました。 また17飛と横から王手できるので、続けて斜めに送りましょう。

  17飛、66玉、67金、55玉
  15飛、44玉、45金、33玉

ここからは大駒2枚消して、きれいに収束します。

  22角成、同玉、11飛成、同玉、12金 まで17手

11飛成に23玉、33玉は34金まで。 こちらも正解です。 31玉は12銀成まで駒余り。

実は、最初は33玉のあと13飛成までの13手詰でした(右図)。

99から33まで来たので、せっかくだから11まで行かせて対角線の軌跡曲詰にしようと 収束を付けくわえてみたのが出題図です。 最後2手は非限定ですが、ほとんどの解答者が忖度して同玉と取っていただけました。

6枚も駒を追加して実現すべきか、悩みましたが、大駒2枚が消えるのが気持ちよいかと出題間際に決定。 しかし・・・ 津久井康雄さん「28歩の意味は?」 と指摘されて、 原図では2筋の歩合防止のため置いていた28歩が出題図では不要になっていたことに気づきました。 差し替える前に落ち着いて見直すべきでした。

なお、本作の姉妹作を今月の展示室で出題していますので(くる展No.370)、こちらもお楽しみください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
玉が9九〜1一まで実に綺麗に仕上がっている作品です。
山下誠さん:
と金の階段が消えた跡を金がしっかり押さえていく軽い趣向。
長谷繁蔵さん:
飛のエレベーター セッチンへ参りまーす
S.Kimuraさん:
最後が23金でなかったので,少し慌てました.
小山邦明さん:
飛は縦に使い最後に捨てるきれいな手順。
津久井康雄さん:
玉のナナメと飛車のタテ、それぞれの動きが面白い。
ぬさん:
単純な追い趣向だけでなく、玉の大横断でもある。
おかもとさん:
玉は斜めに、飛車は縦に。収束も見事。
池田俊哉さん:
凧金趣向と思いきや、1サイクルごとに飛移動が入るのが面白い。
特に余詰もないようなので31馬にして非限定を消すのはどうか

すぐ取られる成生非限定は、私は気にならないので、形の綺麗さを優先しました。

たくぼんさん:
99〜11への最短手数での移動ですね。 飛の使い方が上手いです。
占魚亭さん:
99から11へ、飛と金で追い込む。
ハマGさん:
最後に大技が決まった
嵐田保夫さん:
くるくるという感じではないが、作風は出ているのでは。

くるくる展示室No.366 解答:14名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  キリギリスさん  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  津久井康雄さん  ぬさん  長谷繁蔵さん  ハマGさん
  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。