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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.215 三輪勝昭さん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは馬 30手台

くるくる展示室No.215 三輪勝昭

詰パラのほか、ネットでも冬眠蛙の冬眠日記名無し名人の題名のないブログで個展を開催するなど大活躍の三輪勝昭さん。 おもちゃ箱でも2012年年賀詰展示室で曲詰を4作掲載、そして本作、作者としては珍しい趣向詰で展示室に初登場です。

「とどめは馬」といっても、29と、同玉、83馬などといきなり馬を活用しようとするのは19玉でダメ。 まずは斜めの大きなと金群を捌いていくことになります。

38と、同玉、28と引とすれば、39玉と戻るのは29と寄があるので48玉と逃げる一手。 この4手で斜めに一つ移動したことになりますね。 同じ形なので、続けてと金の舞を楽しみましょう。

  38と、同玉、28と引、48玉、
  47と、同玉、37と引、57玉、
  56と、同玉、46と引、66玉、
  65と、同玉、55と引、75玉、

さて、そろそろ馬の出番です。

  74と、同玉、73馬、75玉、 (途中図)

この形、くるくる展示室No.199 菅野哲郎さんの作品にもでてきましたね。 そう、と金を捨てながら馬で追う捨て絞り趣向です。看寿の煙詰を思い出した方もいるかもしれません(くるくるNo.86参照)。

  65と、同玉、64馬、66玉、
  56と、同玉、55馬、57玉、
  47と、同玉、46馬、48玉、
  38と、同玉、37馬、39玉、
  29と、同玉、28馬
 まで39手

往路は「La−同玉−Lb−玉」、復路は「L−同玉−G−玉」型で、いずれも良く使われるパターンですが、繰返しの回数も多く、角歩だけの初形から斜め1往復の趣向で中央にあった斜めのと金群をすべて消してしまうところ、高い芸術点が付きそうです。

作者:
くる展でなかったら詰方82銀とか置きたいけど…
使用駒をくる展向きに角と歩だけにしてしまいました。
僕は使用駒趣向は何の付加価値もないと思っていますのでよろしく。

駒を消すことに大きな価値を置く作者。 そろそろ煙詰に挑戦するかも。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

やまかんさん:
全体の手順がとても綺麗な手順で完成品と思わせる。ただ後半の手順はくる展199とほぼ同じで既視感はあった。
凡骨生さん:
と金のワルツ。
三輪勝昭さん(作者):
僕には斬新な趣向は無理。
まあ、ありふれた趣向も無理なんだけど年1作の投稿を目標にしています。
そういいながら、もう次の作品の投稿が。 遠慮せずにどんどん作ってください。
長谷繁蔵さん:
これも上手く戻ってきた。くるくるは行ってくるそして戻ってくるかな。
長谷川琴さん:
兎(と)に角図式ですね。
名無し名人さん:
と金の塊が綺麗サッパリ消えました。
きたさん:
実にきれいな作。
S.Kimuraさん:
最初は,4手目に39玉29と寄とし,以下同様に進めて31手詰になったのですが,No.213よりも手数が短かったため誤りに気付くことができました
4手目39玉は、29と寄、 48玉、38と、57玉、56とまで。
池田俊哉さん:
斜め一往復の軽趣向。72馬の位置が良く考えられている
隅の老人Bさん:
手順も良いが駒の配置もお気に入り。
もう少し盤が大きかったら、残りの3歩も置けたのに。
キリギリスさん:
「と金」の階段と角馬のシンプルで上手い組み合わせ。
名城健太郎さん:
と金はほとんど捨てる。
小林巧さん:
豆腐を喰らふ王様、
「あ〜馬かった?」
やぶいりさん:
4拍子で気持ち良く掃除ができました
占魚亭さん:
目でも楽しめる作品。と金群がきれいに消えて気持ちいい。

くるくる展示室No.215 解答:15名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  きたさん  キリギリスさん  小林巧さん
  隅の老人Bさん  占魚亭さん  名無し名人さん  長谷川琴さん  長谷繁蔵さん
  凡骨生さん  三輪勝昭さん  名城健太郎さん  やぶいりさん  やまかんさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。