香やと金の斜めの配置が、斜め追いの趣向を予感させます。
まずは銀打ちの斜め追い。
68銀、66玉、77銀打、75玉、86銀打、84玉、95銀打、83玉、
84歩は打歩詰。 打開の手段は?
73と、同香、84歩、74玉、
と金を捨てて玉の逃げ道を作り、打歩詰を打開します。
しかしまた75歩が打歩詰。 どうやら打歩詰を打開しつつ斜めに追う趣向のようです。
64と、同香、75歩、65玉、
55と、同香、66歩、56玉、
歩がなくなったので、36龍と補充して継続。
36龍、46桂合、同龍、同飛、56歩、47玉
趣向はこれで終わり。 収束に入ります。
39桂、38玉、27角成、39玉、28馬 まで31手
斜め1往復の趣向詰でしたが、それだけではありません。 盤に並べて詰上りをよく見ると・・・
なんと、くるくる展示室No.136、No.137と同じく、市松模様があぶり出されました。
一粒で2度おいしい、菅野さんのくるくるアート第3弾でした。
趣向詰は規則正しい繰り返しなので、あぶり出しとは相性がいいのかもしれません。
とはいえ、想像もつかない初形からこのきれいな市松模様をあぶり出すのは、すばらしい手腕。
本作、くるくるとしてはちょっと難しく、暗算では厳しかったかも。
解けなかった方も手順を並べて、この詰上りが出現する光景をお楽しみください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 詰め上がり綺麗な市松模様。
- 池田俊哉さん:
- 四銀連打から打歩回避の趣向、さらに詰め上がり市松と文句の無い作品
- 小林巧さん:
- 46に打つ合駒が桂しかないとは…
金桂歩しか持駒にありませんが、歩合は二歩、金合は取って金打までなので、桂合となります。
- ほいさん:
- まさかこんなアートな詰め上がりとは・・・!
- 隅の老人Bさん:
- くる展らしい趣向で進行。詰上げて、アッ! 上手い上手い。
- 占魚亭さん:
- きれいな斜め市松。
- S.Kimuraさん:
- 打ち歩詰めの打開に苦労しましたが、詰上がりが斜め3列になって驚きました
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