次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.137 菅野哲郎さん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱
出題時のコメント:

6×4+?。30手台


作者: すっきり市松 その2。

というわけで、本作もまたあぶり出し市松模様のくるくるアートです。

初手は33とと成香を取るよりないところ。 同玉に44ととまた成香を取りたくなりますが、23玉、24銀成、22玉、23香、11玉でちょっと足りません。 44成香が取れないとすれば、24銀上と行く一手。 32玉に33香、43玉で、初形から斜めに一つずれた形。 市松模様も少しだけできかけていますね。 この調子で進めましょう。 なお、24銀上のときすぐ43玉は44と以下香を使わずに同じように追えるので早く詰みます。

  33と、同玉、24銀上、32玉、33香、43玉、
  44と、同玉、35銀上、43玉、44香、54玉、
  55と、同玉、46銀上、54玉、55香、65玉、
  66と、同玉、57と、  65玉、66香、76玉、

ここからは収束で、ちょっと考えどころ。 でも87成桂が「取って」といってますね。

  87と、同と、68桂、77玉、87馬、同玉、88歩、77玉、97飛 まで21手

見事に斜めの市松模様があぶり出されました。

地味な趣向ですが、小駒のみによる斜め追い趣向は比較的珍しく、このパターンははじめて。
そして解いて行くうちに徐々にできあがり、詰上りで鮮やかに浮かび上がる斜めの市松模様。
前作より繰返しも1回多い、より楽しめるくるくるアートでした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

鈴木康夫さん:
と金ではなく成香である意味は紛れを増やすためでしょうか?
と金だと、4手目43玉などの変化が打歩詰になって詰みません。
凡骨生さん:
斜め市松模様が紅葉した山の俯瞰図みたい。
螽斯さん:
くるくる136,137は手順だけではなく詰め上がりも芸術的ですね。
中澤照夫さん:
いとも簡単に趣向手順が創られているように錯覚してしまう。

市松になる趣向手順を見出すところが大変そうですね。

天津包子さん:
期待値通りの詰上り 今月はこの2題で満足
S.Kimuraさん:
斜めのラインが揃ってきれいですね.
池田俊哉さん:
この発想はなかった!パート2。斜め追いの分、玉の動きが増えて趣向度が増しているように思います
隅の老人Bさん:
これまた綺麗な斜市松。
くる展らしい趣向で曲詰、これまた好作。
kbnrkさん:
No.136があったため予想はできたが、やはり市松があぶり出されて好感触。
占魚亭さん:
きれいな斜め模様。
渡辺さん:
斜めに市松の線ですね。

くるくる展示室No.137 解答:11名 全員正解

  天津包子さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  螽斯さん  kbnrkさん
  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  中澤照夫さん  凡骨生さん
  渡辺さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。