作者: すっきり市松 その2。
というわけで、本作もまたあぶり出し市松模様のくるくるアートです。
初手は33とと成香を取るよりないところ。 同玉に44ととまた成香を取りたくなりますが、23玉、24銀成、22玉、23香、11玉でちょっと足りません。
44成香が取れないとすれば、24銀上と行く一手。 32玉に33香、43玉で、初形から斜めに一つずれた形。 市松模様も少しだけできかけていますね。
この調子で進めましょう。 なお、24銀上のときすぐ43玉は44と以下香を使わずに同じように追えるので早く詰みます。
33と、同玉、24銀上、32玉、33香、43玉、
44と、同玉、35銀上、43玉、44香、54玉、
55と、同玉、46銀上、54玉、55香、65玉、
66と、同玉、57と、 65玉、66香、76玉、
ここからは収束で、ちょっと考えどころ。 でも87成桂が「取って」といってますね。
87と、同と、68桂、77玉、87馬、同玉、88歩、77玉、97飛 まで21手
見事に斜めの市松模様があぶり出されました。
地味な趣向ですが、小駒のみによる斜め追い趣向は比較的珍しく、このパターンははじめて。
そして解いて行くうちに徐々にできあがり、詰上りで鮮やかに浮かび上がる斜めの市松模様。
前作より繰返しも1回多い、より楽しめるくるくるアートでした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 鈴木康夫さん:
- と金ではなく成香である意味は紛れを増やすためでしょうか?
と金だと、4手目43玉などの変化が打歩詰になって詰みません。
- 凡骨生さん:
- 斜め市松模様が紅葉した山の俯瞰図みたい。
- 螽斯さん:
- くるくる136,137は手順だけではなく詰め上がりも芸術的ですね。
- 中澤照夫さん:
- いとも簡単に趣向手順が創られているように錯覚してしまう。
市松になる趣向手順を見出すところが大変そうですね。
- 天津包子さん:
- 期待値通りの詰上り 今月はこの2題で満足
- S.Kimuraさん:
- 斜めのラインが揃ってきれいですね.
- 池田俊哉さん:
- この発想はなかった!パート2。斜め追いの分、玉の動きが増えて趣向度が増しているように思います
- 隅の老人Bさん:
- これまた綺麗な斜市松。
くる展らしい趣向で曲詰、これまた好作。
- kbnrkさん:
- No.136があったため予想はできたが、やはり市松があぶり出されて好感触。
- 占魚亭さん:
- きれいな斜め模様。
- 渡辺さん:
- 斜めに市松の線ですね。
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