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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.114 老花現象さん
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出題時のコメント:

くる展111の発展形。30手台


打歩詰打開、1サイクルごとに角合がはいるちょっと高級な趣向。 でも、第1弾(くる展106)第2弾(くる展111)とトレーニングを積んできたみなさんなら大丈夫ですね。

初手26角と直接打っては、1回目の打歩詰は打開できても2回目で困るので、37角と合駒を稼ぎます。
合駒は角、金、銀しかなく、金合銀合は取って打てば詰み。 26角合が正解です。
するどい人はここで26歩突きの捨合があるのに気がついたかもしれません。
26歩には同角、25玉、53角成以下。 この変化のためくる展111では27歩配置だったのが本作では27香になっています。

  37角、26角合、同角、同歩、16歩、25玉、26香、35玉、

これでふた筋ずれてまた打歩詰の局面になりました。 57角で同じように打開しましょう。

  57角、46角合、同角、同歩、36歩、45玉、46香、55玉、
  77角、66角合、同角、同歩、56歩、65玉、66香、75玉、
  97角、86角合、同角、同歩、76歩、85玉、96角 まで31手

くる展111で銀捨ての部分が本作では角打角合同角に置き換わっています。 これによって4枚の銀の配置が不要になりすっきりした初形にできました。 これはおぼえておくと役に立つ趣向詰を発展させるテクニック。 例えば1サイクルの中に歩たたきがあったとき、その代わりに香打香合同香にできないか、と考えるわけです。

作者:
打歩詰打開トレーニング第3弾。
打歩詰打開を目指す角打ちと延命を図る角合いを含む8手1組。これを4回繰り返す趣向です。
拙作投稿では角打角合3回でしたが、TETSUさんからベストの改良図をご教示いただき、4回となりました。

元の図では4回目直接86角と打って収束していましたが、ふた筋ずつ移動する趣向は9×9の盤面では4回繰り返せるので、最大限繰り返すと印象がずっと良くなりますね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

中澤照夫さん:
角打角合の趣向入り。
凡骨生さん:
角打角合を絡めた玉の散歩。
渡辺さん:
発展形でもこれが一番易しく、最初に解けました。
上田阿吽さん:
詰上がり、六段目に一直線に並ぶ駒は玉の足跡を示しているように見えました。
嵐田保夫さん:
ベルトコンベアみたいで面白い。
長谷繁蔵さん:
最後はアッサリ
北岡正一さん:
今回の中ではこれが一番素直。
馬屋原さん:
合駒がでてくるとちょっと高級感がありますね。
S.Kimuraさん:
83の玉は銀ではいけないのでしょうか.
83銀だと、97角に86歩の捨合で困ります。
hiroさん:
角打角合と香歩による橋渡し。超初心者の私は少々てこずる。でも解ける、それが嬉しい。
解いていただいて作者もうれしい。
Daiki596さん:
歩と香車が一列に並んでいくのが美しく、やっていて飽きない。
隅の老人Bさん:
歯には歯を、角打には角合。上手いですねぇ、老花さん。

くるくる展示室No.114 解答:14名 全員正解

  嵐田保夫さん  上田阿吽さん  馬屋原さん  S.Kimuraさん  北岡正一さん
  螽斯さん  隅の老人Bさん  Daiki596さん  躑躅さん  中澤照夫さん
  長谷繁蔵さん  hiroさん  凡骨生さん  渡辺さん   

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。