打歩詰の局面。 26銀と引ければ簡単ですが71の角が利いています。
打歩詰打開の手筋はいろいろ。 玉の移動場所を作ってあげるのもその一つ。
29桂、同香成と香を移動させれば、27に動けるようになって打歩詰を打開できます。
18歩、27玉に26飛、37玉とすると、またまた打歩詰。
もうおわかりですね。 打歩詰打開をサイクルに組み込んだ趣向詰だ!
29桂、同香成、18歩、27玉、26飛、37玉、
49桂、同香成、38歩、47玉、46飛、57玉、
69桂、同香成、58歩、67玉、66飛、77玉、
89桂、同香成、78歩、87玉、86飛 まで23手
打歩詰の手筋がお得意な老花現象さん。 見事に送り趣向に組み込んで、楽しい作品に仕立てました。
本作はくるくる展示室No.98(金子清志さん)からの発想。 金子作に比べると飛追いの2手が加わっています。
もっとも趣向詰は、論理的な構成が同じでも表現が異なれば別個の作品になるので、みなさんも既存の作品を参考にしてどんどん作ってみましょう。
- 作者:
- くる展98(金子さん作)の角を飛に替えてみました。
桂打ち/香成り/歩打ち/玉逃げ/飛寄り/玉逃げ。
この6手1組を3回(と5/6回)繰り返す趣向です。
これが打歩詰打開の手順となり、玉を誘導して詰上げます。
詰上りで、8段目に歩が4枚一間置きに並び、9段目に成香が4枚一間置きに並びます。
これが、作者の欲目でキレイに感じます。
初形も詰上りもきれい。 まじりけのない手順もきれいな正統派くるくるでした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- hiroさん:
- 王は横にしか動けない。飛桂歩による片道旅行。
- 大貧民さん:
- 暗算で解けるのところがいいね。
- 馬屋原さん:
- リズムよく打ち捨て
- 凡骨生さん:
- これも四桂の宣告か?
- 嵐田保夫さん:
- 地域穴埋め公共工事。
- 長谷繁蔵さん:
- 最後にアッサリ
- 松田浩輔さん:
- 易しくて,楽しめました
- 中澤照夫さん:
- くるくるの老舗。破調なし。
- 魚熊さん:
- コピペで解答を作ったので、6手ごとに改行になってしまいました。
全手順書いていただきました。 展示室の解答は最終手と手数だけでもOKですよ。
- 渡辺さん:
- これも簡単ですね。
- S.Kimuraさん:
- 71角がぽつんと寂しそう
35銀も玉にできれば71角は省けるのですが (^^;
- 隅の老人Bさん:
- くるくるの名手、老花さん。
手順に感心、75王の配置に感服。
- タクさん:
- 打歩詰回避による一本道(戻りなし)の玉の横送り、ですね。
- 鈴木康夫さん:
- 上段では良く見かける筋ですが、飛の動きと組み合わせて面白くなっています。
- スイカズラさん:
- 5手目2六飛に気付くまでにちょっと時間を要しましたが、そこに気付けばあとはスラスラ手が進みました。なるほどまさに打歩詰打開トレーニングですね。
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