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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.101 山田淳さん
くるくるおもちゃ箱
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出題時のコメント:

銀のエスコート。20手台


詰将棋パラダイス誌では、半期賞を高校、大学で同時受賞し、絶好調の作者。

くるくる展示室No.97 では 「心配していたとおり、くるくるには難しすぎたようで解答者数が減ってしまって申し訳ありません。今回は前回の反省を踏まえて、初級の方でも暗算で解けることを第一義として創作しました。」 ということで、本作はくるくるにぴったりの軽趣向。 と金群の配置がきれいで解図欲をそそります。

初手46とが、ちょっと気持ちの良い捨て駒。 同玉なら57金まで、38玉と逃げても29金までなので同銀しかありませんが、同銀不成と取るのがポイント(同銀成では55とを取れず早い)。 48金と据えてさっそく趣向に入ります。

  46と、同銀不成、48金、56玉、
  55と引、同銀、57金、65玉、
  64と引、同銀、66金、74玉、
  73と引、同銀、75金、83玉、
  82と寄、同銀、84金、92玉、

くるくるおもちゃ箱の第4章「お伴を連れて」のパターン。 くるくるNo.116(将棋玉図100番より)の系統の銀連れの斜め送り趣向です。
最後だけは82と引ではなく82と寄とするのが、破調の一手。 93玉と逃げられても74金、84合、83とで詰むので、この回だけ寄る手が成立するのですね。 81とを残しておけば82と以下収束に入れます。

  82と、同玉、83銀打、71玉、72銀(角)成まで (91玉、28角まで) 25手

最後は71玉でも91玉でも25手。 28角までの解答がほとんどでした。
作意は72銀成まででしたが、91玉のときの92銀以下の最終手余詰を嫌ったのかもしれません。
作者:
銀を引き連れての金による斜め送り趣向です。変化紛れが皆無に近いのでどなたでも簡単に解けると思います。
作者のことば通り、気軽に楽しめる趣向詰で、No.100を上回る19名の解答が届きました(全員正解)。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
小峰耕希さん:
調子に乗って82までと金引くとやってしまった(笑)
私も。 誰でも一度はやりますよね。
小野寺さん:
エスコートしといて最後にいただく・・・アラヤダ!(゜д゜)
市原誠さん:
滑る滑る。これは楽しかった♪
中澤照夫さん:
金の斜め追いであるが玉方の銀の動きの方が印象に残る。
長谷繁蔵さん:
最後82と引として失敗
凡骨生さん:
階段追いが銀一枚の守りで成立させるとは!
大貧民さん:
面白い
鈴川優希さん:
王様はお供がいないと寂しくて仕方がない。と金は最後だけ「寄」なんですね。
平尾一土さん:
出だしと収束は少し考えました。非限定ですが、最後を遠方の角が動いてのすかし詰で終わるのは感触がいいと思います。
しろねこさん:
相手の銀が動きます。
2枚の角の効きで銀成で詰み。
実にすばらしい。
きれいです。
松田浩輔さん:
銀がどんどんさがっていくのは面白かった
ぺしさん:
玉を金で押しつぶす感じが面白い、最後余詰めあったから間違ってるかも・・・
正解です。最終手からの余詰は大目に見るのが慣例。
S.Kimuraさん:
17手目に82と引としてはまりました.
銀を取りに行けばよかったのですね.
鈴木康夫さん:
最後駒が足りないと思ったら遠いところに援軍がいました。
隅の老人Bさん:
最後ぐらいは、俺の出番と、角が成り。
楽しく、と金が消える。これぞ、くるくる。
u-makuさん:
用心棒の銀さんを警戒しながら親分を追い込んで、崖っぷちを利用して裏をかいて(28と引くでなく寄る)仕留める^−^。
嵐田保夫さん:
最後はと金寄なのがちょっと残念と言えば残念。
最後もと金引にするなら、94を銀にして詰方93桂を置くとか。 ちょっと重いかな。
タクさん:
最後の数手がちょっと迷いました。銀と金の動きが玉を挟んでダンスのようですね。

くるくる展示室No.101 解答:19名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  市原誠さん  S.Kimuraさん  小野寺さん  小峰耕希さん
  しろねこさん  鈴川優希さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  大貧民さん
  タクさん  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  平尾一土さん
  ぺしさん  凡骨生さん  松田浩輔さん  u-makuさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。