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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.102 老花現象さん
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出題時のコメント:

二枚飛車の協力。30手台


二枚飛車で横追いする作品はいろいろ作られていますが、多くはくるくる展示室No.34(平井孝雄さん)のように2枚の飛が同じ段にあるパズル的な作品。 飛が別な段にあると2枚の飛で順に王手できるので、きれいな趣向になります。 本作の狙いは
作者:
二枚飛で玉の後から追い回す。両端の歩を取り、その歩を使って手を伸ばす。玉は両端で折り返し、還元玉となる。
玉の上下から挟むように追う作品、玉の前から別の段の飛で追う作品は作例がありますが、玉の後ろから別な段の飛で追う作品は本作が初めて。 そして、本作の特長は45飛66玉+左右対称の美しい初形から、左右同じ手順で横追い1往復、再び45飛66玉+左右対称に戻って初手と同じ65飛で還元玉の詰上り、という完璧な様式美にあります。

さっそく手順を鑑賞していきましょう。

  65飛、76玉、74飛、86玉、
  85飛、96玉、95飛、86玉、84飛、76玉、77歩、66玉、
  65飛、56玉、54飛、46玉、

  45飛、36玉、34飛、26玉、
  25飛、16玉、15飛、26玉、24飛、36玉、37歩、46玉、
  45飛、56玉、54飛、66玉、

  65飛 まで33手

飛で追いかけながら77歩、37歩とくさびを打ち込むことで、最後は初手と同じ65飛で詰上りとなります。
余分な手が全くなく、まるでだまし絵を見ているような不思議な気分になりますね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
小峰耕希さん:
還元玉。
小野寺さん:
この飛の並びに拒絶反応が・・・山田氏のが難しすぎた。
中澤照夫さん:
無駄合が悩ましいが「くるくる」なのでおそらくこれで。
3手目74飛に75歩合なら同飛引、86玉、87歩、96玉、95飛まで、のように合駒はいずれも簡単に詰むように作られています。 「くるくる」だからと飛ばすのもいい方法ですね (^^;
長谷繁蔵さん:
易しいが面白い。還元玉も良し
凡骨生さん:
お得意の二枚飛の運用が巧みです。
鈴川優希さん:
初手と最終手が同じですね。これが狙いかな?
S.Kimuraさん:
玉をもう少し右から始めると手数が伸びそうですが,初形の良さを取ったのでしょうか.
ぴったり1往復で還元玉という美しさからの選択でしょうね。
鈴木康夫さん:
敵味方の桂の配置が印象的です。
隅の老人Bさん:
ふるさとは遠きにありて思うもの。
あちこち彷徨っても、
やっぱり、最期はふるさとが良いね。
嵐田保夫さん:
左右対称形は保たれたのか!
タクさん:
二枚飛車で玉を軽やかに左右に送る軽快な一作。

くるくる展示室No.102 解答:12名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  S.Kimuraさん  小野寺さん  小峰耕希さん
  鈴川優希さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  タクさん
  躑躅さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。