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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.83 TETSU
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出題時のコメント:

後手は持駒なしです 30手台


遠くから飛車や龍で追う作品には、二枚龍が横から王手するくるくる展示室No.61(老花現象さん)や二枚飛車が縦から王手するくるくる展示室No.78(TETSU)があります。それでは、横と縦両方から王手する二枚追いはできないか、ということで創作したのがこの作品です。

ちょっと駒がごちゃごちゃしていますが、12−23−34−・・・−67という斜めの道があるのがおわかりでしょうか。
横と縦から順に王手しながら、玉がこの階段を進んでいくわけです。

  91龍、12玉、19飛、23玉、
  93龍、34玉、39飛、45玉、
  95龍、56玉、59飛、67玉、

続いて97龍に、76玉と逃げるのは79飛、85玉、87龍、94玉、99飛まで。
そこで78玉ですが、98龍と追撃されると77玉の一手(67玉は87龍まで)。
79飛、67玉(86玉は88龍から99飛)となってみると、龍と飛が初形に戻って、玉が一人で21から67まで来たみたいですね。

  97龍、78玉、98龍、77玉、79飛、67玉

ここから、またまた横縦の二枚追いが始まります!

  97龍、56玉、59飛、45玉、
  95龍、34玉、39飛、23玉、
  93龍、12玉、19飛、21玉、
  91龍 まで31手

97龍のところは87龍とか78龍としたくなりますが、それではだめなことがこの手順を見ればわかりますね。

初形から19飛・91龍と一度に二手指したような詰上り。
横縦からの龍飛による斜め追い一往復の作品でした。

左下で局面を全く変更せず折り返せるのがポイントで、右上の収束でもう一度折り返せれば二往復も可能かも、と思っていろいろ試してみたのですが、最後の方で捨て合する変長が消せずに断念。 参考に図を示しておきます。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
中澤照夫さん:
スケールの大きい還元玉。
凡骨生さん:
龍と飛のコンビが上手い、玉のスイッチバックですね。
長谷繁蔵さん:
作意が29手なら67玉と戻るのを見逃して99飛迄の21手とする所でした。
還元玉も面白い。また見せて下さいネ。角のも見たいなあー
大森常一さん:
玉の軌跡が面白い。詰め上がりの竜と飛の位置関係も綺麗です。
小野寺さん:
還元玉ですか〜合駒利かないとこんなに楽なんだね〜
稲葉上さん:
19手目龍が近づくとアウトー ^^;
飛龍の周辺歩き。しかも還元玉。
嵐田保夫さん:
19手目実戦なら8七龍とさせたくなるところだが、9七龍で済まされるのがつらいところ。
利波さん:
飛車の位置が違うだけで詰みに至るという趣向で、龍は9筋に居ないといけないのが隠し味で利いています。
しろねこさん:
2枚の大駒である飛と竜が玉と追いかけっこ。
S.Kimuraさん:
龍と飛車が横と縦から追うのは始めてみました.
14手目に玉がどちらに逃げるか悩みました.
タクさん:
全く同じ道を辿って還元玉。戻りへのチェンジがちょっと難所。
隅の老人Bさん:
正月休みにドライブ旅行。あちこち巡って、草臥れ帰宅。
やっぱり我が家が一番良いな。

くるくる展示室No.83 解答:13名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  大森常一さん  小野寺さん
  しろねこさん  隅の老人Bさん  タクさん  利波さん  冨田昌さん
  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  凡骨生さん    

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。