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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.78 TETSU
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出題時のコメント:

後手は持駒なしです 10手台


くるくる展示室No.61の老花現象さんの作品を思い浮かべた方もいるかもしれません。
老花現象さんの作品は2枚龍で横から王手しながら斜めに追う趣向でした。
本作では、2枚飛車で縦から王手しながら追いかけます(後手は持駒なしなので逃げるしかありません)。

でも、玉の逃げ方を限定する駒がほとんど配置されていませんね。どう逃げてもいいんでしょうか。
例えば、19飛、22玉、28飛、33玉、39飛、42玉、48飛、51玉、59飛、62玉、68飛、73玉、79飛まで?
玉の逃げ方に関係なくこの手順で詰むような気がしますが、実はこれはワナ。
19飛、22玉、28飛、33玉、39飛、44玉、48飛、55玉、59飛、66玉、68飛、77玉、79飛、68玉でアウト。
一直線に斜めに逃げられると、68飛にあたるので詰まないのです。

というわけで、正解はこちら。

  18飛、22玉、29飛、33玉、38飛、44玉、49飛、55玉、58飛、66玉、69飛、77玉
  88金、76玉、78飛 まで15手


初手18飛から入れば、斜めにこられても88金で詰みます(19飛の失敗順と飛車の位置が違うのに注意)。
初手18飛の場合も、他の逃げ方では88金のところで78飛まで13手で詰むので、玉の逃げ方は限定です。
真中辺に何の配置もないのに、逃げ方が限定されるのがおもしろいですね。
受方持駒指定の特徴を活かした趣向詰でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
嵐田保夫さん:
まさに"玉砕"ですね。
香箱さん:
攻め方のコマに向かってくる玉がチェスのキングみたいだ。
長谷繁蔵さん:
初手19飛から入って失敗。後手持駒なし、まだまだ使えそうですネ。
中澤照夫さん:
最初どちらの飛車で行くか、運次第。
大森常一さん:
上下どちらの飛車で始めるかですね。玉がナナメに上がってくるのが面白い。
凡骨生さん:
合駒の無い玉は逃げの一手のみ。
稲葉上さん:
初手が吉と出るか凶と出るかの分かれ道。3手目28飛だと12玉で詰まない。
2、3筋の配置には結構神経を使ったのでは?
1枚ぐらいで済ませられれば良かったんですが。仕方ないので実戦型に (^^;
渡辺さん:
チェスのダブルルークエンディングの問題を無理矢理将棋でやった感じ。
鈴木康夫さん:
初手は二者択一。最初ははずれを引きました。
隅の老人Bさん:
初手が鍵。解ければ、「くるくる」だが、変化読みも必要。
S.Kimuraさん:
88金に気付かず,飛車を縦に動かして焦りました.
吉川慎耶さん:
これだけの駒数で軌道を限定しているなんて流石としか言い様がない。

くるくる展示室No.78 解答:13名 全員正解(下記)

  嵐田保夫さん  稲葉上さん  S.Kimuraさん  大森常一さん  吉川慎耶さん
  香箱さん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん  躑躅さん  中澤照夫さん
  長谷繁蔵さん  凡骨生さん  渡辺さん    

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。