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よもやま話大道棋全短評 大道棋36 金少桂さん
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出題: 詰将棋パラダイス2016年6月号 大道棋よもやま話 第36回
結果発表: 詰将棋パラダイス2016年8月号 大道棋よもやま話 第37回

詰パラでの結果発表時の解説

 63角、72歩合、84香、83銀合、72角成、同角、83香不成、同角、82歩、92玉、
 81銀、93玉、83と、同玉、61角、93玉、94龍、82玉、72角成迄19手。

84香が初級者向けの誘い手で、83桂中合で逃れる(銀合は詰み)。

63角の捨駒が中級者向けの誘い手。 同角に84龍が客の読み筋だが、72歩の捨て合が妙防。取れば同角で83に利いてきて逃れ。

そこで84香とすれば、今度桂合なら41龍で簡単。 72に利かせる83銀の受けが絶対で、72角成から83香と2枚の合駒を取って収束する。

よもやま話大道棋36 金少桂

解説・全短評

金少桂さんの角香問題、詰将棋パラダイス初登場。 ドキドキ展示室でこれまで類型の問題を解いてきた方には難しくはなかったと思います。 特に、同じ6月出題のドキ展No.60の鳥本さんの作品は91が歩、85が銀の違いだけで、本作のそっくりさん。 実は形だけでなく、攻め筋も似ています。

63角に対する72歩合、84香に対する83銀合、2枚の妙防を72角成、同角、83香不成、同角と取るまでは2作とも同じ。 しかし、91と85の駒の違いで、ドキ展60では82銀以下の攻め筋が、本作では82歩以下と変わってきます。

本作は、81銀を据えてから83とと角を取る筋に気がつけば解決。 61角以降は93玉でも82玉でも複数の詰め方がありますが、ここまで来たら勝負は終わっているので、大道棋としては小さなキズです。

原型とも思えるシンプルな形でも、角香問題のエッセンスがぎっしり詰まっていて、詰パラ読者にも好評でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

鳥本敦史さん:
手なりで解けてしまいました。収束の乱れは気になりませんでした。改作欲をそそりますね。

この類型、鳥本さんも参戦して発展しそうな勢いですね。 みなさんも改作に挑戦してみては。

陽気なわらしべ長者さん:
トリッキーな手順が妙。
永島勝利さん:
変化も含めるとすべての方向からの攻めが関連してくるという点が無駄のない構成という感じがして良い。
前掲されていたドキ展の作品が香車からだったので、これは初手63角と決め打ちできたので、解図は簡単でした。
山下誠さん:
歩合・銀合はこの形の基本的な応酬。素直な手順で、客寄せに最適ですね。
小林徹さん:
初手と3手目の手順前後は不可ですね。

初手84香は83銀合なら41龍以下ドキ展No.50の筋で詰むのですが、83桂合とされて、 それから63角、同角、83香不成、71玉、41龍と追撃しても同角と取られて失敗。

原田雄二さん:
初手は63角でした。2手目飛合、銀合は7手、金合は5手、桂合・香合は11手ですね。また、初手84香や41龍も結構手が続くので悩みました。
岡崎行晃さん:
序盤の合駒を取得しての詰上りに感動です!
占魚亭さん:
初手に竜や香だと桂合で不詰。角を呼び込み質駒化させる巧妙な前半がいいですね。

41龍は71桂合、84香は83桂合と、いずれも桂合で逃れ。

長谷繁蔵さん:
84香から入って一本取られる。
初手63角には72桂合と思ったが歩合だった。

72桂合だと、9手目から82銀、92玉、84桂まで。

波多野賢太郎さん:
王手に対する合駒の変化が存分に楽しめて、この型の原型と言える作品だと思いました。駒数が少なく、手を出しやすいのも良いですね。
門田和雄さん:
一筋なわではいかないのが大道詰将棋
敵の角も活躍します。その角を取って収束
実戦感覚十分です。
小山邦明さん:
91が歩の場合も研究してみたら、いろいろな面白い手順が見つかった。

小山さんがこの類型に参戦する日も近い?

S.Kimuraさん:
柿木将棋で詰将棋対戦をしてみましたが,82歩から81銀の筋に気づかず,あえなく敗退しました.

詰将棋対戦は実戦気分が味わえていいですね。難しい問題ではできないことが多いのが残念ですが。

竹中健一さん:
手がいろいろあるので悩ましかったです!
谷口翔太さん:
御爺ちゃんが棋将屋さんで、僕がお客。
解けたら賞品はお小遣い。さて、その結末は?

無事お小遣いをもらえたかな。

池田俊哉さん:
歩-銀連合の形だが82歩から81銀と要を作るのがカギ
鈴木彊さん:
44龍を後ろ盾に手持ちの角香がよく働いているのがよい。
銀角を取って81銀61角と玉の尻から打って最後94龍でフィニッシュするのも見事
簡素な初図変化紛れを含ませ大道棋らしい佳品
鈴木彊さん:
追伸 そういえばNHK大河ドラマ真田丸で度々登場してくる沼津城。加藤さんはそこにお住いでしたか。

真田丸?と思ったら更に追伸あり。 「沼田市(群馬)→真田の城と沼津市を間違えまして失礼申し上げました。静岡県の伊豆半島への入口ですか」。 沼田市だったんですね。 ちなみに、私の住んでいるところは大手町といって、昔沼津城があった辺りです。

前田知弘さん:
これからに期待します。

大道棋36の出題時に詰パラで紹介したドキ展No.53についても感想をいただきました。

永島勝利さん:
ネットで鑑賞しました。82香〜74銀合面白いですね。
こんな良い型がまだ眠っているなんて、大道棋は深いですね。
小林徹さん:
初手6三角や8四香は目眩まし。仲々この初手に辿り着けなかった。
原田雄二さん:
初手は84香か、63角か、41龍が考えられますが、詰まず焦りました。
まさかの82香とは驚きました。55金の配置より閃きました。
また、11手目の61角も注意したい、72角では詰みません。好作。
岡崎行晃さん:
最終「23竜」までの23手詰。
いずれの作も好作でした。
門田和雄さん:
歩なら▲82歩と打つんですが、香は打ちにくいです。
▲54竜が取れない所も面白い。
竹中健一さん:
この形はいろいろとできそうな気がしますね!
解いていて筋がいろいろあって楽しかったです!
谷口翔太さん:
教えてもらった初手にビックリ。74銀合でまたまたビックリ。
結局、賞品は獲得できず、大道棋は難しい。

よもやま話 大道棋36 解答:23名 全員正解

正解者、当選者は詰将棋パラダイス(通称詰パラ)2016年8月号をご参照ください。

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