本作の元ネタは、大道棋よもやま話で紹介した横型の金問題。
大道棋9、大道棋10、大道棋11、大道棋12
と次々改作が登場し、大道棋類型辞典でなし14と名付けられた類型です。
これまでの問題では84角配置が多かったのですが、本作ではそれを更に強力な64馬にして誘い手をふやしてみました。
73馬上、94玉、64飛までというのが、金問題と同様の誘い手。
74香とか中合しても84馬と捨てて簡単です。
しかし、74金合という妙防があって、84馬に同金で逃れます(74飛合は同飛以下追いかけ回して詰み)。
86飛も有望そうで、84に合駒したら74馬寄、94玉、84馬まで。
しかし、単に94玉と逃げると、85馬、83玉で、いろいろ手はあるものの案外捕まりません。
正解は74馬寄。
94玉に85馬、83玉と64馬を85にワープさせれば、73馬捨ての妙手が炸裂します。
74馬寄、94玉、85馬、83玉、73馬、同玉、63飛成まで7手
64馬型の試作品として創作してみました。
誘い手にはまらなければ簡単ですが、手数が短いこともあって、破らせることが前提の客寄せ問題として実戦でも出題できそうです。
それではみなさんの感想を。解答到着順です。
- 蛇塚の坂本さん:
- 馬と飛の連携が、気持ち良い。
- 山下誠さん:
- 初手8六飛が見えると奉納するハメに。
- S.Kimuraさん:
- 例によって,柿木将棋と詰将棋対戦をしました.
初手86飛や73馬上から64飛で取られた後に,
74馬寄からいろいろひねっていたら,正解にたどり着きました.
- 長谷繁蔵さん:
- TETSUさんの2題は解きたかったのですが・・・
ドキドキは苦手です。昔に12玉14玉で皆様をイジメタムクイが来ているのかも・・・
本作のみの解答。 また昔のように皆様をイジメル問題を作ってみてはいかがですか。
- 津久井康雄さん:
- 手数とNo.80を見なかったら中合地獄にはまりこんでいたかも。
- Pathfinderさん:
- 86飛や73馬など誘い手が多い絶妙な配置。74馬は最後に見つけました。
- 藤田卓志さん:
- 解けました。でも次の図は頭がこんがらがって解けませんでした。
配置が一つ違うだけで、全く違う手順。奥深いですね。
- 占魚亭さん:
- 初手73馬上や86飛の誘惑に打ち勝てるかどうか。
- ハマGさん:
- 拍子抜けするようだが、やはりこれで詰んでいる
- 小山邦明さん:
- 素直なきれいな手順。
- 池田俊哉さん:
- 普通の局面として出題されれば簡単だが、ドキドキとして出題されると余計なことをいろいろと考えてしまう(笑)
- 金少桂さん:
- 10手以下とわかっているので通常と違う入り口を疑ってかかってみる。
手数明示がなければけっこうハマるかも。
- 嵐田保夫さん:
- こちらを80番にしたら面白かったかも。
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