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よもやま話大道棋全短評 大道棋9 加藤徹
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出題: 詰将棋パラダイス2011年12月号 大道棋よもやま話 第9回
結果発表: 詰将棋パラダイス2012年2月号 大道棋よもやま話 第10回

詰パラでの結果発表時の解説

初手73角成を入れたのは、「94玉なら64飛の一手詰。92玉なら81馬から86飛で簡単」という、捨駒入りの誘い手を用意したもの。
もちろん64飛には74金合の妙防があり、83馬!、85玉、74馬右、86玉、75馬!と追撃しても95桂が良く利いて届かない。
95馬が「常識の裏をかく」手だが、ヒントの例題を解いていれば発見は容易。以下、難しいところはないはずだったが、12手目の応手で4名の方が惜しくも誤解。


解説・全短評

大道棋8から発展した類型です。
5×4に収まって、すっきりした形。 ほとんど裸の王様に大駒3枚、これで詰まないわけがない?といっても、実際やってみると案外大変です。

上記解説のように、73角成、92玉、81馬以下が誘い手ですが、73角成には94玉と逃げて、
1) 64飛なら74金合で逃れ
2) 84馬、同玉、86飛なら85歩の捨合で逃れ
3) 84馬、同玉、64飛なら83玉で逃れ。

正解は、73角成、94玉に、95馬の馬切り。 同玉でちょっとさみしい形になりますが、桂の持駒が強く、飛と馬の2枚で捕まります。
思い切って95馬とできれば、あとは手数は長いものの、それほど難しいところはないと思います。

詰パラ2012年2月号の「大道棋よもやま話第10回」でも、本類型の作品を出題していますので、ぜひごらんください。

それでは解答者のみなさんの感想を。

永島勝利さん:
95馬とはうまい手があるんですね。その後の85馬が5筋の香との相性抜群なので、大道棋らしからず、きれいに寄りました。
大下進さん:
3手目9五馬で6四飛は7四合(金又は飛)で不詰あり、大道棋の合駒問題として素晴らしいと思いました。
永井兼幸さん:
終手近く7五竜の手がしめくくりの一手ですね。 一歩余りが惜しいですが、かなりの難解作でした。
前田知弘さん:
貧乏な図式のためか、懐(変化・紛れ)が軽いように思います。
岡崎行晃さん:
今年も、あとわずかですね! 諸々と御世話に相成り本当にありがとうございました。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます!
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
鈴木彊さん:
この解答手数では大道棋らしい難所がなかったようなので、失敗だったのでしょうか。
それはそれとして次年度またよろしくお願いします。
まずは、すっきりした問題を出題しました。 今年もよろしくお願いします。
長谷川琴さん:
例題が解けたので、解けたと思います。 途中、中合駒、は無効のようです。
次回は、三段中合駒、とか双玉の逆王手が見たいです。
双玉はスリルがありますね。三段中合は大道棋でもそうないかも。
佐藤司さん:
持駒がしっかりと余りましたので、これで何とかなるとは思いますが・・・。でも、誤答率の高さは、このコーナーの解答者では群を抜いていますので。正解であることを祈念します。(12月18日解図)
お見事、正解です。
波多野賢太郎さん:
2手逆算によって筋が増えた上に、3手目の場面の誘い手もあれこれ考えさせられて存分に楽しめました。

初めて参加します。(以前の大道棋教室には参加したことあります。)
原型の改作、いろいろな可能性が考えられて面白そうですね。

発展性のある原型だと思います。詰パラ2月号でもこの類型を出題していますので、挑戦してみてください。

三宅周治さん:
馬を2枚作って楽勝かと思いましたが、詰まないですねー。 飛と馬だけで追って詰むのだろうかという心細さと不安に勝つと道が開けてきました。

毎回楽しみにしています。
今川健一さん:
解説を読まずに挑戦。64飛、74金合でハイ、奉納。 「易しい、早い者勝ち」の声に誘われて、つい手を出したのが、怪我の元。 黙って観戦、これが一番

これが今年最後の解答です。 来年もよろしくお願いします。 良いお年をお迎えください。
竹中健一さん:
きれいな手順なので歩が余るのが惜しい… 評価:B
小出義治さん:
改作実例(95角成以下9手詰めで正解ですか?)のように技術3を適用したら、後は追い詰めという感じですね。歩の取り方はパックマンを思い出してしまいました。

例題を先に解けば、本作も解きやすかったと思います。 例題、9手で正解です。

小林徹さん:
いきなり桂を取るとは予想外の手順。 そして12手目は7二玉か7三玉か悩ましい。
凡骨生さん:
相変らずの簡素で好改作ですね。

よもやま話 大道棋9 解答:24名 正解19名

正解者、当選者は詰将棋パラダイス(通称詰パラ)2012年2月号をご参照ください。

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