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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.34 永安克志さん 「終演」
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
玉の軌跡に注目 40手台

アート展示室No.34 永安克志 「終演」 究極の軌跡曲詰といえば、9×9の石垣、つまり全格巡り。 この実現は夢としても、小型の石垣軌跡曲詰ならいろいろ創作できそうです。 本作は7×3の石垣軌跡曲詰。 寄り道もせず、ノンストップで石垣を描く手順をご鑑賞ください。

  14銀、35玉、
  34と、45玉、44と引、55玉、54と引、65玉、64と引、75玉、74と引、85玉、
  95飛、86玉、85金、76玉、
  75と、66玉、65と引、56玉、55と引、46玉、45と引、36玉、35と引、26玉、
  16飛、27玉、26金、37玉、
  36と、47玉、46と引、57玉、56と引、67玉、66と引、77玉、76と引、87玉、
  86金 まで41手

アート展示室No.33は玉と龍のダブル軌跡曲詰でしたが、本作もまた、玉の7×3石垣だけでなく、5枚のと金の軌跡もあわせると5×4の石垣になっていて、ダブル軌跡曲詰といえるでしょう。

 

題名の「終演」は、このと金の動きから命名されたもの。 と金の幕が下りてくる光景が目に浮かびます。

作者 「と金を引いて玉の尻から王手し玉を送っていくのが狙い。 それに重きを置くために、折り返しを出来るだけシンプルにまとめた。 と金の列が下りていく様が、舞台終わりの緞帳のよう。 また、玉の軌跡が無停止一筆書きの3×7石垣になっている。詰将棋メモの軌跡曲詰のページからインスピレーションを与えてもらった。 TETSUさんありがとうございます。」

手順自体はよくある金鎖手順で、多段に亘って繰り返すのも、くるくる展示室No.216(菅野哲郎さん「SAND CASTLE」)など前例のあるところ。 趣向詰は繰返しがきれいな軌跡になることが多いので、軌跡曲詰と相性がよさそうですね。

7×3は面積21の石垣ですが、さて、最大面積の石垣軌跡曲詰はどの作品? 同じマスに重複して寄るのはOK、石垣からのはみ出しはNGとします。 記録に挑戦!の項目として登録したいので、ご存知の方は教えてください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
なんだか昔のインベイダーゲームを思い出しました。こちらからの攻撃は有りませんが、玉が七段目まで降りきってゲームセット

なるほど。 それっぽい動きですね。 一世を風靡したインベーダーですが、若い人は知らないかな。

Pathfinderさん:
直線的な軌道でS字(?)を描く。
隅の老人Bさん:
静かに幕が下がって拍手が続く。アンコ−ルは何?

永安さん、次作を期待されてますよ。

小山邦明さん:
玉が期待通りに動いて大満足。
山下誠さん:
算盤玉を1個ずつ下に下ろす。子どもの頃によく遊んだ。

これもなるほどですね。 そろばんも、若い人は知らないかも。

占魚亭さん:
玉の軌跡は勿論のこと、と金の動きもいいですね。
池田俊哉さん:
3 x 7のベタ塗り。二段なら当たり前だが三段とすると面白味が出る
やぶいりさん:
王様がほうきで掃いた。端は手抜き掃除。
S.Kimuraさん:
最初は,95飛を同玉と取り,2筋から9筋の間を,下の段にずれながら,往復する軌跡だと思っていたのですが,玉に98から逃げ出されて悩んでいました.

アート展示室No.34 解答:10名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  Pathfinderさん  蛇塚の坂本さん  やぶいりさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。