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詰将棋おもちゃ箱詰将棋美術館
アート展示室 No.33 TETSU
詰将棋美術館
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
「水車」のW軌跡曲詰化 20手台

アート展示室No.33 TETSU 軌跡曲詰は、ある駒(玉のことが多い)で一筆書きすることになるので、四角形や菱型は比較的表現しやすい形です。 四角形が3×3から9×9まで一通り作られているのに、菱型はまだ作例が少ないので、有名な古図式「水車」を元に試作してみたのが本作です。

「水車」はぐるぐると何周でも回ることができます(千日手になってしまいますが)。 このとき、玉の軌跡は菱型、龍の軌跡は八角形になっています。 「水車」は収束でその軌道を外れてしまうので軌跡曲詰とは言い難いのですが、菱型の軌道のままで詰め上がるようにすればきれいな軌跡曲詰になるわけです。

そこで、52玉からスタートして、菱型のコースでちょうど1周して52玉の還元玉で詰め上がるようにしてみました。 龍は73からスタート、こちらは八角形のコースをたどって、これもちょうど1周して73で還元龍になります。

1周しただけで何も変わらなければ初形に戻ってしまうので、63桂を配置して、1周することによってこの桂を消去するようにしました。 壮大な邪魔駒消去ですね!

では手順を見ていきましょう。

アート展33 玉と龍の軌跡   62龍、43玉、42龍、34玉、33龍、25玉、
  24龍、36玉、26龍、47玉、37龍、58玉、
  48龍、67玉、68龍、76玉、77龍、85玉、
  86龍、74玉、84龍、63玉、73龍52玉
  62角成 まで25手

63桂がいなくなれば1手詰。

玉と龍の軌跡は、右の図のようにきれいな菱型と八角形になります。 ノンストップで、極力余分な手が入らないようにするのも、軌跡曲詰のポイントですね。

軌跡曲詰はまだまだ作例が少ないので、早いもの勝ち。 みなさんも作ってみませんか。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

塚崎彰仁さん:
こういった芸術に巡り合えるのもこの時期ならでは!
市原誠さん:
クルクル〜♪ クルクル〜♪
クニさん:
ミラクル!
蛇塚の坂本さん:
ぐるぐる回って結局元の位置で、桂を玉で消去して貰う為だった、と言うオチが面白い。
Pathfinderさん:
玉が描く軌道は菱形。還元玉で美しい。
長谷繁蔵さん:
1手詰が25手に。収束73角成で金を取るのかと思った。
隅の老人Bさん:
最終手、62竜と指して、もう一巡り。
日課の散歩、今日の歩数は幾つかな?
井上賢一さん:
桂を消すために、ぐるっと一周するところが面白い。
小山邦明さん:
きれいにくるっと回って気分爽快。
山下誠さん:
玉がきれいなダイヤモンドを描いて戻ってくる。よく見れば邪魔駒消去。
占魚亭さん:
ぐるっと一周。玉と竜が帰還。
池田俊哉さん:
還元玉+還元龍の一回転。軌道を意識することはなかったので新鮮
やぶいりさん:
桂が邪魔駒と言っちゃ野暮ですか。二人三脚で一周、万歳。
S.Kimuraさん:
31が銀でも詰むようですが,やっぱり元の位置で終わらせたいですね.

アート展示室No.33 解答:15名 全員正解

  池田俊哉さん  市原誠さん  井上賢一さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん
  クニさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  塚ア彰仁さん
  長谷繁蔵さん  Pathfinderさん  蛇塚の坂本さん  やぶいりさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。