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2010 S-4,3: 特集( 城塚正先生を偲ぶ ) -4,3
           「 城塚 正先生を偲んで 」
        棚橋 純一;1972年早稲田大学大学院博士課程前期修了 工学修士

  私の手元に1991年に出された「城塚研究室記念文集」という出版物があります。城塚教授が退職の時に出されたものです。その本の初めの方に先生の若いときの写真が載っています。ちょっと歌舞伎役者を思わせるような先生の風貌、服装や着こなし、私が先生のお名前を聞くとまず初めに思い出されるダンディーなお姿そのままに写真に残されています。

  私が昭和42年に入学して3学年の時に工業化学コースと化学工学コースに分かれました。私は躊躇無く化学工学コースを選びました。その理由は化学工学コースの人数が少なく、研究室の数も少なく内容が分かり易かったこと。従来から有機化学に用いられる亀の甲に嫌悪感があったこと。そして三番目に城塚先生が当時の大学教授の中では飛び抜けて「カッコいいな〜」と感じたことの3点でした。もちろん、学部時代の我々にとって城塚先生は雲の上の存在でしたので、私は個別に言葉を交わした記憶は殆どありません。ただ大学院に入って「Tranport Phenomena」の輪読があり、そこで初めて我々の稚拙な訳や理解に鋭い意見をいただいたのを今もはっきりと覚えております。

  ちょうど10月18日(日)に我々化学工学コース昭和46年卒業生の集まりが新大久保でありました。そのときも当然のように城塚教授の最近のご様子の話になりました。ただ、誰も詳しく知っているものがおらず、なんとなく気になっておりました。その直ぐ後に今回の訃報を知り、またお亡くなりになったのが10月17日(土)と聞いて本当に驚くと同時に、何かのご縁を感じずにはおれませんでした。                               

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