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豊倉賢略歴
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2008C-4,1 豊倉 賢 「 近況報告シルバー・ファイターズ に参加 」

1)はじめに;
  今まで行ったことのない新しい活動を始めようと考え、そこでの行動にそれ なりの意義・目的を持って真剣に取り組む時、人は人間として生きていることを実感する。それは、今まで行って来たことの延長上であったり、また、全く異なった新しいことであったりする。何れにしても、そこには新しい未知なことがあり、何か初めて経験することがありそうだと感じて、希望と意欲が生まれて来るものです。このような新しい行動を始める時は、子供であれ、学生であれ、また社会生活を行っている人であれ、誰でも未知なことに挑戦する新鮮な気持と活力を感じます。また、この新しい行動をすることに、それなりの満足感を経験したことのある人は、新しい活動に関連して将来に対する明るい期待を持って行動を始められるものです。

  しかし、新しいことに対してこれまで苦い経験ばかり繰り返していた人は、新しい行動を始めることに躊躇するようになると想像できる。そのような結果になる場合の理由を考えてみると、その人は新しく始めることに対して心の準備が不足してたり、自分の性格やその他新しく活動を開始することに対する環境条件等に無理があったためでないかと想像している。新しい活動を始めようと考えてる人は、自分の人生で新しい活動を始めた時のことを思い出し、それが自分の人生経験の中でどれだけの価値があったかを総合評価してみて、「本人が満足した評価」を出せた時、その経験はこれからの人生で方針を決める上の大切な財産となります。このような評価は、いずれにしても本人が自分自身のこれまでの人生を考えて行うことですので、自分の考え方を良い評価を出せるように平素から心掛けておくことが必要です。

  新しいことを始めることは、現職を離れて高齢になった人達にとっても、これからの人生を価値あるものにするのに意義あることです。しかし、その人達は、それまでの第一線で活躍した時期よりも、体力・判断力等種々のことで変わって来ているので、過去に経験した新しいことへの挑戦と全く異なった経験をすることになると思う。しかし、この時期の経験は、その人の「人生のゴール直前における集大成評価」に最も寄与することなので、これからシルバー時代を迎える人の参考になればと思い、豊倉の近況の一面を記述してみる。

2)退職後10年の生活環境;
  研究室の卒業生や豊倉と親しい人達は豊倉の自宅に来たことのある人が多いので、豊倉が生活している東京近郊のベットタウンはご存じのことと思う。そこは、新宿駅から小田急線に乗って約30分で最寄りの駅に着き、そこから徒歩20分くらいの多摩丘陵の岡の上にある住宅街です。大体、一戸建ての家が1、000軒近くの比較的纏まった住宅街です。今から40年くらい前の開発された頃移り住んだ人達は、ほとんど現職を退いています。それでも元気な人達が多く、皆思い思いに種々のボランテイア活動に参加しているが、現職時は近所の数軒の家に住む人達を知っている程度でした。また、小学校に通う子供がいた頃は親同士の付き合いはあっても、その後は余り近所付き合いをしなくても済む、車社会の都会生活圏です。この住宅街も5年位前には、盗難事件の多い所になって、その頃から多少変化が起こってきた。

  ここの自治会は、約100軒強の住宅から構成される5つの部から成り立っていて、その中でも比較的盗難の多かった豊倉の家のある第一部の有志が毎週土曜日にパトロールを行うボランテイア防犯活動を自主的に始めるようになった。その効果があってか、盗難事件は数ヶ月後にはほとんどなくなりました。しかし、その時始まって毎週の防犯パトロールと。正月、桜の季節と9月の震災の日の頃と年3回、各自の持ち寄りで始めた懇親会はその後も継続して続けています。今年も例年通り新年会を開催したが、そこに集まった人達の中にソフトボールを始めてみてはという話をする人がいた。

  防犯がきっかけで始まった近所のお付き合いは、数年の間に気心がお互いに分かるようになり、それに元気な退職者がいたことに加えて、この団地が造成された時に、開発銀行等政府系銀行の共同グランドが住宅地に隣接して造成されていた。その時から、このグランドへの通路が住宅地を通るようなっていた関係があったためか? 週に1度ここの住宅地に住んでいる人達はこのグランドを無料で利用出来るようになっていた。そこで、ソフトボールの話が出るとその場で興味を持っていた人達数人の間でこのグランドでソフトボールの練習や試合をしようということになって、そのメンバーを募ることになった。募集対象は自治会メンバーの軒数は700くらいでしたが、利用可能日は木曜日ということで実際どのくらい参加するメンバーは集まるか分からなかったが、自治会便りに掲載した募集案内で10数名の第一次参加者が集まった。平均年齢は予想通り70歳弱という高齢で、50年前の名?選手ばかりでしたが、諸手続は終了して4月からソフトボールの練習を始めることになって、早速その時の発起人を中心に打ち合わせ懇談会を開いた。

3)シルバー・ファイターズへの期待;
  打ち合わせ懇談会は、時間の都合がついた人達6人(内2人は夫人)が夕方7時頃豊倉の家に集まって、11時過ぎまで、お酒を飲みながらソフトボールの話を続けた。そこで、最初に出た話題は、孫と早速キャッチボールをしたら、孫の投げたボールがグローブに入らなくて驚いたと言うことでした。その時、その話をした人は、中古のグローブを買ったから少し調子が変だと孫に誤魔化した言い訳を云ってその場を繕ったようでしたが、4月に練習を始めるまでに少しでもボールに馴染んでおいた方がよいからと云って、早速キャッチボールを始めませんかと誘われた。

  ところが、まだ、グローブなど用具は何も用意してなかったので、何処へ行ったら買えるかと云うことから始まった。次に話題になったことは、無料で借用出来るグランドはバックネットのあるすばらしい広いグランドで、ボールが外野を抜けると何処までも行ってしまうので、ボールは追い着けないのでないか?そうするとまず、走れる脚力を付ける練習から始めないと云う後ろ向きの話へと寂し話題になった。その一方、町田市にはシルバーのソフトボールチームが沢山あるから試合も出来るようにしようでないかと云う勇ましい話も話題になった。そうなるとその場におられた奥様方は応援団を結成しようという話まで飛び出してきて、 誰云うとはなく「 シルバー・ファイターズ 」と言うチーム名まで飛び出してきた。だんだん話が弾むうちにウクレレ持参で来られた方が、ハワイアンを弾き始める騒ぎとなって、親しい人達の集まりは、即、メンバーの健康増進と親睦を深めるチーム結成の相談へと一気に進んだ。

4)それからの展開;
一夜明けた翌日は、早速教えられた近所のスポーツ用品販売店に行ってグローブと 3号一般用ソフトボールを購入した。早速娘を電話で呼び出し、自宅の隣の公園で、娘相手にキャッチボールを始めた。50年前の高校生時代を思い出してボールを投げたり、受けたりしたら、ボールは一生懸命投げても20メートル届くのがやっとで、また、受け取るボールの目測も全く狂っていてグローブに入れることの難しさに驚いた。たまたま左横に来た高いボールにジャンプ一番グローブを出したら、グローブはボールに撥ね除けられ その弾みで尻餅をついて大笑いする始末で、その日のキャッチボールは一休みとなった。このキャッチボールは精々15分ぐらいでしたが前夜聞いたお孫さんとのキャッチボールと同じ状態を経験して、これでは時間の都合の付く人と短時間でもグランドを借りて練習を始める前に少しでも多くキャッチボールの練習をする必要があると悟った。

  その後、2、3度都合の付く人達とキャッチを行って、少しずつ調子を取り戻してます。また、急いで無理すると怪我をするのでないかと云うことも実感として知らされた。シルバーにはシルバーの常識があるようで、やはり初めてキャッチボール始めるような気になってソフトボールを始めなければならないと学んだ。

5) むすび;
  今回の記事は、晶析のことを離れて近況を書いてみました。3/4世紀を生きてきたと云うことは、やはり長い人生だったなと途中下車して、足下を見ているような気がしてます。昨日は、30〜40歳代の現職大学の先生達と一緒に企業の若い人達に晶析の勉強会をしてきました。晶析の整理をすることは、私の残している仕事と思っています。研究室の卒業生や長年晶析研究や技術のことを討議してきた人達のことを思い出すと、元気が出てきます。是非、このHPに近況など寄稿して下さい。分からないことがありましたら、メール(tc-pmt@tech.email.ne.jp )などでお問い合わせ下さい。連絡をお待ちしてます。・・・・・人生幾つになっても新しいことに挑戦する気力を持ち続けたいと思っています。  

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