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豊倉賢略歴
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2005C−2,8 佐藤 潤 1993年大学院修士課程修了  (工学修士)


 佐藤さんは今から12年前に大学院を修了し、住友化学工業に就職した。豊倉と住友化学の関係は古くからあったが、密接になったのは豊倉が米国TVA公社にいた時、住友化学から2名(越智・福場氏)の訪問を受けてからです。帰国後福田さん(2004年12月掲載の本HPにC-5-1を執筆) が住友化学入社を希望し、その就職にTVAで会った福場さん(後の新居浜工業所副所長・広栄化学副社長)に相談して採用頂いたのが契機になり、その後継続的に大勢の卒業生を採用して頂き、その他種々の支援を受けた。そのような関係で住友化学には特に評価される学生を推薦するように心がけてきた。佐藤さんは誠意ある真面目な性格で、しかも種々のことを慎重に考えて行動する学生で、住友化学に就職したいと希望して来た時、住友化学との信頼関係を立派に深める学生と思い自信をもって推薦した。先日、(株)住化技術情報センター勤務へ出向するとの連絡を受けて、この機会にその辺の経緯等紹介して貰えたらと依頼したところ、「近況報告」として本HPに寄稿して来た。これを読んで、「自分のことは自分で考え、その結論に対して前向きに進もうとする意欲」がありありと見えて頼もしく思えた。これから何が起こるか分からない時代になることを考えた時、この記事は大勢の卒業生の参考になると思う。

                          ( 2005、3. 豊倉記 )

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(佐藤 潤)

○卒業後の略歴

1991(H03)/03 理工学部応用化学科卒
   卒業論文「圧力晶析によるベンゼンの固液分離操作」
1993(H05)/03 理工学研究科応用化学専攻(化学工学)修士修了
   修士論文「圧力晶析法による二成分融液系からのベンゼンの分離精製」
1993(H05)/04 住友化学工業梶@入社
       プロセス研究所 配属
1994(H06)/07 石油化学品研究所 配属
       ポリエチレン、ポリプロピレン 製造プロセス関連担当
2002(H14)/10 三井住友ポリオレフィン 技術開発部 出向
       ポリプロピレン自動車材開発担当
2003(H15)/10 住友化学工業梶i04.10から住友化学梶j 石油化学品研究所
       ポリプロピレン射出成形材料開発担当
2005(H17)/03 鰹Z化技術情報センター 出向

現在に至る。

「近況報告」

 豊倉先生には、今回、このような場に登場させて頂く機会を与えてくださり、感謝申し上げます。
 また、先生には、年賀状のご挨拶こそ毎年させて頂いてはおりましたが、大学卒業後、1、2年はOB会、夏合宿等に顔を出させて頂いた後は、音沙汰なくなり、突然、1999年の私の結婚披露宴にお呼び立てし、再び今までご無沙汰致してしまいました。今回は、私の異動の連絡を機にこのように相成りました。以下、卒業後の経緯と近況を述べさせて頂きました。近況報告ならびに、後輩の方々に対しましては、今後の進路の選択肢の一例として参考になればと考え、拙文ではありますが、よろしくお願い致します。

 私ことですが、この度、2005年3月1日付けで 住友化学株式会社石油化学品研究所から、株式会社住化技術情報センター勤務(出向)へ異動となりました。業務の内容は、主に技術情報の調査・解析という社名の通りのものです。

 住友化学工業梶i現在は住友化学梶j入社当時は、大学の専攻である化学工学の延長にあるプロセス開発・研究の仕事を行っておりましたが、1年半ほどで石油化学品研究所へ移りました。こちらでは、主にポリマー(特にポリエチレン、ポリプロピレン)製造プロセスの研究・開発を行い、製品・基礎研究に近い立場になりました。その後、研究所の中で、製品に近いセクションなども経験し、昨年までは、ポリプロピレンの主に自動車材料の開発も行ってきました。このような経緯ではありますが、今回、研究・開発とは切り口の異なる、上記の仕事を行うことになりましたのは、近年、技術情報に関するニーズが高まっていることもありますが、私の希望であったためでもあります。

 あるとき、技術の情報・動向調査等の解析業務を1年くらい集中的にまかされたことがあり、その当時は少し違和感を覚えましたが、その後、開発業務に戻った後になって、その重要性や必要性にやりがいを感じるようになりました。また、最近、会社にて実施して頂いた研修(入社10年後の社員に実施)で、自分の適正や今後の方向性について見直す機会があり、その結果、そのような業務への適正もあるらしいと感じたことから、希望を出しておりました。

 実は、希望表明から1年〜半年足らずで異動が決まってしまったため、前職場やその関連部門の方々にはかなり迷惑をかけてしまう形になりました。私も今後数年は前の業務を行うものと思っていたので、突然の出来事に驚きましたが、色んなタイミングがあるようで、それがたまたま一致したようです。

 まだ新しい仕事に就いて1ヶ月弱で、業務の内容も0からのスタートなので、今後どうなるか不安と期待が入り混じった感じで過ごしております。

 情報センターというと、これまでのイメージですと、検索・調査業務が中心という感じでしたが、情報が氾濫している今日では、さらにこうした情報を精査・抽出し、技術動向を迅速にまとめるということ自体に価値が生じてきていると考えており、そのようなアウトプットを出せるよう努めていく所存です。

                                       以上




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