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豊倉賢略歴
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2005C-2,1  岡本和男 1963年学部卒 (工学士)


 岡本さんは豊倉が大学院博士課程に在学していた頃城塚研究室所属の卒論学生で、城塚先生が研究された脈動を付与した時の晶析現象を研究した。その時の成果は早稲田大学理工学研究所報告に発表して、豊倉の博士論文の一章にしました。その成果の要約論文は後に城塚先生と連名で モ Design Method of Crystallizer モ の一部 としてMemoirs of the School of Soc.&Eng. Waseda University; No.30,p57(1966) に掲載した。豊倉が1968年アメリカからの帰途New York ,ManhattanのPANAMビルにケミコ本社を訪問するように呼ばれた時、岡本さんの研究成果を発展させて検討した脈動晶析装置の概念に高い関心が示されたことがあった。この研究は研究室で初めてで、晶析操作に脈動を付与して操作することは世界にも例は少なく、岡本さんが苦労して研究したことを今でもよく覚えている。岡本さんは本当に一生懸命実験を行っていた。その反面、いわゆる私のような理科馬鹿とは異なる幅広い趣味の広いところがあった。当時は体育部航空部に所属していたとは知らなかったが、それが岡本さんの最近の優雅な生活を作り上げたのかとも思っている。実は今年の年賀状で岡本さんの退職後の生活を知り、定年間近になった卒業生の参考になると思い執筆を依頼した。私も退職して初めて人生の楽しみは退職してからだと思うようになった。岡本さんのサンデー毎日の愛読者になるのを楽しみにしている。
                   (05、3 豊倉記)

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(岡本 和男)

私のサンデー毎日(1)

  豊倉先生からtc-pmtに記事を書かないかとのお誘いを受け、3年ほど前に完全退職してからの私の、愚にも付かないことどもを書き連ねるのは甚だ気のひけることですが、これから退職し新たな人生を歩き出す人々のためにと更に背中を押され、場違いながら、ここに私の今の生活の近況報告を記させていただきます。先生のお言葉に甘え、数回に分けての予定とします。

  私はS38(1963)学部を卒業(城塚研)しました。卒論は「脈動流における結晶成長への影響」をテーマに、当時博士課程であった豊倉先生の指導の下に一年を過ごしました。結果はうまくまとまらずに終了してしまいました。申訳のないことです。もっとも、卒論とは別に、体育局航空部を卒部したことは今も誇りで、こちらにも大事な仲間がおります。

同年、日本瓦斯化学工業M(天然ガスからメタノール、アンモニア製造。後に三菱江戸川化学と合併し三菱ガス化学と改名。)に入社。新潟研究所に配属され、半年後から3年間HF-BF3によるm-キシレン抽出によるキシレン分離プロセスの研究に従事し、パイロットスケールを経て実業化のため、水島工場に勤務しました。この分離事業をベースに、会社はキシレン系石油化学に進出しました。生産開始後、本社開発部に勤務が変わりました。この時、横浜にあった社宅から我孫子市に土地を求め、家を建てて移リ、現在その築30年のボロ家に住んでおります。

新築ジンクス3年より少し長く5年後、新潟工場の製造部門へ配転。ナトリウムハイドロサルファイトNa2S2O4、メタキシレンジアミンMXDAの製造課長の後、青酸系製造部長を経て再度、本社開発部勤務。その後、東洋紡とのJV工場(水島アロマ)でテレフタル酸PTAの工場長を勤め、更に米アモコ社(後にBP)とのJV会社(エージーインタナショナルケミカル、イソフタル酸PIA製造販売)技術系役員として移籍、定年を迎えました。


製造技術分野ではNa2S2O4,PTA,PIAの製造には晶析、固液分離、乾燥操作が重要な工程で、工程改善では自分は晶出を卒論でやったエキスパートとカラ元気を出していました。一度、豊倉さんに固体上での反応についてご相談に伺った事もありました。


以上で自己紹介を終え、次に近況報告に移ります。

  さて、憧れのサンデー毎日において、私の日課は息子を含め3人で朝食を取った後、その息子を勤めに送り出して帽子をかぶり、ウォーキングシューズをはいて妻が洗濯の間に散歩に出かけることで始まります。殆んど同じコースですが約2時間、1万歩が目安です。帰ってから万歩計の数字とコースをエクセルに入力。これで午前の部を無事終了した気分となります。たまに、庭仕事などもやらないといけません。


午後は市史研究グループで進めている地方史テーマの調査やまとめ、資料作りなどであっと言う間に過ぎてしまいます。会の会報作成やホームページの手入れ、展示の準備など大体がパソコン仕事になっています。最近はデジカメデータの整理や加工なども増えて来ました。調査は主に市や県の図書館での資料調べが多いのですが、教育委員会市史編さん室での文書調べ、旧家での聴き取り、墓や石碑の調査などもあります。大抵は一人ですが数人で行う事もあり、こういう時は後の茶話会が楽しいものです。

午前の散歩は、この所はまっている街道歩きのためのエクササイズでもあります。既に水戸街道、成田街道は終り、中山道に取掛かっているところで、あと1年半はかかるでしょう。これらは全てカミさんと行動を共にしています。外国旅行も資力と体力の続く限り(じき尽きそうですが)、年1回くらいはしたいと思っています。

そんな訳で、次回から地方史(郷土史)のこと、街道歩きのことなど、きっかけや楽しみについてつづりたいと思います。もしよろしかったら、どうぞお付合い下さい。

岡本 和男
〒270-1132 千葉県我孫子市湖北台5-15-17
Mail Address: kaz_.okamoto@nifty.com




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