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豊倉賢略歴
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2004C−4,6 山崎康夫 1986年大学院博士後期課程修了  (工学博士)


  山崎さんの紹介は2004C-3,5の紹介(豊倉記)をご覧下さい。

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(山崎 康夫)

C-PMTの会について

豊倉研OB会の流れ
 豊倉研のOB会が定期的に開催されるようになったのは、昭和56年以降であったかと記憶しています。それ以前も限定的で不定期なOB会は開催されたものと存じますが、「定期的」で「組織的」なものということでは、このころと考えていいのではないでしょうか。会の形態は、その都度状況に合わせて変化してきましたが、OBの講演1〜2件のあと懇親会、参加者全員の近況報告というスタイルをとり、基本的にOBと現役学生の交流を目的としてきたと思います。昭和62年ころから、異業種交流ということで、OB間の情報共有も目的となってきましたが、それは、卒業生の就職先が化学や製造業関係だけでなく、バラエティが増してきたことも理由だったのかもしれません。


 早稲田大学化学工学研究室のOB会は石川研究室、城塚研究室の2研究室のOB会が古くからスタートしてました。その後平田・豊倉・酒井研究室がスタートし、それらの研究室の卒業生が多くなるにつれ、後発の研究室のOB会がスタートするようになった。後発3研究室のスタート初期の学生は城塚研究室所属を兼ねた時代があり、一時期隔年に全化工研のOB会を開催し、そのOB会が開催されない年に後発3研究室のOB会が別々に開催された。豊倉研OB会のあり方について考えることになりました。


 平成2年に平沢先生が早稲田大学に嘱任され、豊倉・平沢研究室になると、豊倉研OB会から豊倉平沢研OB会に発展し、OB会の企画・運営はそれまでの卒業年次持ち回りから自然と平沢先生にお願いすることになりました。


 豊倉先生が退職された平成11年くらいになりますと、国際シンポジウムなど豊倉先生の活躍された分野の方々も含め、単に研究室の卒業生というよりも豊倉先生の指導を受けたあるいは共同研究をされた方々のグループが形成され、それは、国内にとどまることなく、全世界の方が対象となってきました。その範囲は、先生の退職記念刊行物「C-PMT〜21世紀からの贈り物」に寄稿する方々のリストで示すことができるでしょう。豊倉先生の退職記念晶析国際シンポジウムは平成10年に開催され、その後11年には最終講義と記念パーティーは、平沢先生を中心に、棚橋純一実行委員長のもと10数名のOBが幹事となり、盛大に行われたことは記憶に残るものだったと思います。

 その後もOB会は企画・開催されてきましたが、平沢先生の学生さんはいらっしゃいますが、豊倉先生を中心とした「学生とOBの交流」というコンセプトが、なんとなく喪失した感がありました。そんな中で、複数のOBの中から「インターネットを利用した情報交換が可能なのではないか」という声があがってきました。

OB会の機能について
 
ここで、OB会の役割と機能を考えてみたいと思います。一般的にOB会は、高校大学を問わず、同窓会・クラス会的な存在として、ほとんどの学校で組織されているようです。インターネット上でキーワードを「OB会」と検索してみると、多数ヒットし、その様々な形態を推察すると、社団法人として設置されているところもあれば、インターネット上の電子掲示板を解説しているところもあり、また、定期的な会合を主としているところもあるようです。大学研究室のOB会は、大学研究室は特定の分野の専門教育をする場ですから、その卒業生、OBは、同業種の職業を選択することが多いようで、早稲田応用化学会のように、あたかも専門分野の学協会のような組織を取っているところも多いようです。ほとんどのOB会は、近況報告をしたり、名簿を管理することが中心と思われます。

 さて、豊倉研究室の特徴といえば、次のようになるのでしょうか。つまり、「化学工学の研究室である」、「卒業生の資質」、「豊倉先生のキャラクタ」の3点を挙げたいと思います。

 化学工学の特徴は、現象の理解とモデル化、そしてデザインというプロセスを習得する学問であるため、特定の産業というよりもほとんどの産業で、その考え方は、ほとんどの産業に応用可能であるということだと思います。

 卒業生の資質については、ここで改めて申し上げるつもりはありません。他のOB会と差があるとは申しませんが、決して平凡な方々であるとはいえないでしょう。なんと言っても豊倉先生の技術哲学(研究哲学)とお人柄が特徴かと存じます。これについては、多分、他の卒業生の投稿が詳しく説明していただけるものと思います。まとめますと、豊倉研OB会は、OB会の中でも特徴ある会として、形態を適切に変化させながら今後も発展すると考えます。

HPの発想と実現
 一方で、豊倉先生からは、「今までの研究の流れをまとめて、ホームページにすれば、まだまだ続く企業からの技術相談に対し簡単に情報提供することができるのではないか」という画期的な提案がありました。(豊倉先生が当時想定されていたものは、正確にいうとホームページではなく、パスワードで保護された領域にデータを置いておくデータベース的なものでした。先生の言葉をお借りすると、「だれにも見えないホームページ」でした。)これに答えて、若手(?)のOBが検討をはじめ、早稲田応用化学会の提供する領域でHPを作るとかアイデアが出されました。豊倉先生のコンセプトをお伺いする会合が何回も開催されたことを覚えています。その結果、平成12年に、豊倉研OB会をベースとして、先生の提唱された「C-PMT・・・」を会の名称とする「C-PMTの会」が結成されたのでした。

ここは、豊倉先生のHPですので、C-PMTについてあらためて説明する必要はないと思いますので省くとして、C-PMTの会のコンセプトを説明させていただきたいと思います。

C-PMTのコンセプト

(1) ほとんどのOBはOB間の情報交換に興味がある。同世代の情報交換、異世代の情報交換共に重要と考えている。
(2) しかし、東京近郊にいることが少なく、年1回の会合の出席にも熟慮しなければならない
(3) インターネットなら容易に接続できる。
(4) 内容によるが近況報告程度なら話題提供することも不可能ではない。

ということで、C-PMTの会としては、
(1) まずHPを立ち上げる。
(2) パスワード入力画面の後に掲示板を設置し、自由に書き込んでもらう。
(3) 豊倉先生のHP(本HP、TC-PMTのこと)にリンクを張ること。
(4) 豊倉研OBの有志が会費を払い運営すること。
を決めました。HPは、Turner Technology LLC社(米国のハンプ・ターナー氏のベンチャー会社http://www.turnertechnology.com/)にホスティング してもらうことにしました。

C-PMTの会の計画
 C-PMTの会は、本年中にスタートする計画で進めてきました。幹事会も繰り返し開催し、一部の方々ではありますが、多くの意見を集約してきました。第1回総会での決定によりますと、会の概要は下記の通りです。

会の名称:C-PMTの会
会長:棚橋純一(日本化学工業株式会社、元豊倉賢先生退職記念祝賀委員会長)
事務局:山崎康夫(yasuo.yamazaki@nippon-chem.co.jp)(日本化学工業(株)研究技術支援室)
webサイト:http://www.c-pmt.net

 C-PMTの会の(会長の)モットーは、「とにかくやってみよう!」です。実行して問題があれば、相談し、改善する、ということで、最初は、問題があったとしても、やがて解決するものと信じて行動しようと考えています。したがって、C-PMTの会は、皆様のご意見を取り入れて活動計画を立案いたしますので、ご意見・ご要望を歓迎いたします。どのようなことでも結構ですので、ご連絡いただければ幸いです。連絡は、事務局までどうぞ。

豊倉研究室OB会の歩み
時期 出来事 摘要

S56(1981) 第1回豊倉研OB会 OBと現役学生の交流
H4(1992) 豊倉先生化学工学会学会賞受賞 記念刊行物「晶析工学の進歩」発刊
S61(1986) World Congress Tokyo 京王プラザホテルにて、ポストコングレスとして、晶析シンポジウムを小野講堂(早稲田大学)にて開催。
H3(1991) 城塚先生退職
H1(1989) 第1回早稲田化工会
H2(1990) 平沢研スタート
H9(1997) 晶析分科会設置 コーディネータ豊倉先生、副コーディネータ北村光孝先生(広島大学)
H10(1998) 晶析国際シンポジウム 主催者は久保田徳昭先生(岩手大学)。井深大ホール、リーガロイヤルホテルにて開催。Prof.Mullin、Prof.Ulrich他世界各国の研究者、技術者を招待し、国際シンポジウムとレセプションが行われた。
H11(1999) 豊倉先生最終講義 記念刊行物「C-PMT〜21世紀からの贈り物」発刊
H11(1999) 退職記念パーティー リーガロイヤルにて開催
H14(2002) C-PMTの会 準備会 幕張メッセにて開催
H15(2003) 第1回C-PMTの会総会 早稲田大学理工学部・竹内ラウンジにて
H15(2003) 幹事会 2002年から通算3回開催している
H16(2004) HP準備 http://www.c-pmt.net





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