Home | ホームページ設立の趣旨 | 掲載予定の記事について
豊倉賢略歴
| apppendix | 新規掲載記事




2004C−3,3 宮元新史 1996年大学院修士課程修了  (工学修士)


  宮元君は1996年にTECに入社し、当初はプロセス設計を担当してたようですが、4年前からコンピュータシステムに代わって現在そちらで活躍されてるようです。宮元君は今年の3月に結婚しまして、今月一年先輩の服部君が結婚したのを機に昨年の秋以降結婚した高野君と同時期にHPで近況を紹介してもらおうと思って、8月1日発行のHPに合わせて書いてもらいました。
  宮元君は1993年に研究室配属になり、それ以降3年間晶析装置設計理論の研究をしてきまして、特に修士論文では、研究室で提出した、設計線図の第1操作線が晶析装置のスケールアップの影響を余り受けない事実の解明を理論的に検討することでした。実際にはDTB型晶析装置を対象にし、設計線図上に点綴された操作線に対するスケールアップの影響と言う課題でした。その影響はDTB型晶析装置設計のためのCFC設計理論を用いて、装置内上部の蒸発室の最大過飽和度をスケールアップに関係なく一定して計算したもので、1000程度のスケールアップでも装置容積当たりの結晶生産速度の低下は10%程度(90%ぐらいの生産量を期待できる)であることを示した。この種の検討は今迄に行われてなく、その結果は宮元君が卒業した年にBremenで開催されたBIWIC で発表した。この研究を通して感じたことは、宮元君は秩序をたてて順序よく考えて計算し、それより結果を推測する素質は抜群で、先進国の仲間入りをした日本の技術をリードしていく技術者に適した才能の持ち主だと思った。入社してある程度仕事になれたところで、又新しい仕事に移られたことは当初は大変でも、長い目で見れば貴重な経験をしたことになり、後輩にとって宮元さんの活躍はよいお手本になることと思います。これを読んだ後輩は宮元さんの将来を期待していると思いますので、時間のあるときにはまた寄稿して下さい。     (豊倉記)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(宮元 新史)

このたびホームページを拝見させていただき、先生が退官後も活発に活動されていることがわかり、大変感銘を受けました。入社して8年過ぎ忘れがちだった先生の教えや入社時の初心を思い出すことができました。

私は4年前にそれまで従事していたプロセス設計から情報システムへと職種を変更いたしました。当時の深刻な受注減に対し要員シフトの社内公募があり、上司の薦めもあって志願しました。扱う対象がケミカルプラントからコンピュータシステムへと変わり、始めの頃は目の前の仕事にどのようにアプローチすべきかもわからず戸惑うことばかりでした。設計手法の確立されていたケミカルプラントとは大きな違いを感じましたが、数年たった今、各ステークホルダー間の調整をして最適なシステムを作り上げていくことに徐々に楽しさを見出すことができるようになりつつあります。現在は、社内の売掛管理システムをホストからオープン系へ移行するのに伴いBPR(Business Process Reengineering)を行うという業務に携わっています。ChemicalとBusinessの違いはありますが、今もProcessを扱うエンジニアとして日々精進しています。

なお、私事で恐縮ですが3月の結婚披露宴にて豊倉先生から身に余る御祝辞を頂戴いたしました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。




top

Home | ホームページ設立の趣旨 | 掲載予定の記事について
豊倉賢略歴
| apppendix | 新規掲載記事