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1950年代後半から日本の大学における晶析研究も軌道に乗ってきた。
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6・3・1 |
製塩用晶析装置の開発・・・・1950年代後半に日本専売公社を中心に4段階のステップを踏んで日本における標準型製塩晶析装置の開発を行い、日本独自の晶析プロセスを開発した。 |
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6・3・2 |
化学工業プロセスへの適用・・・・1950年代より1970年代に開発された日本の工業晶析プロセスの概要が紹介された。さらに、日産化学工業で行われた分級層型晶析装置のスケールアップ法が紹介された。また、日本鋼管が開発した日本の事情に即した半水・2水石膏法湿式リン酸製造プロセスの特徴が紹介された。 |
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6・3・3 |
晶析装置の操作条件・・・・晶析装置の安定操業に有効な操作条件の検討についての研究の状況が紹介された。1965年頃には、クリスタルーオスロ型装置が日本の化学企業によって独自に開発された。一方、晶析装置についての実績が不十分で、文献に紹介されるような操業に乗せるための苦労が紹介された。連続運搬層型晶析装置に設置された分級脚が十分機能しないための対応も記述されている。また開発研究用のパイロットプラントの操作を軌道に乗せるための方策や、精糖プロセスにおける回分晶析操作についての方策等も紹介されいる。 |