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豊倉賢略歴
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2007 A-7,1: 「 新tc-pmtへの移行 」

1)はじめに
  本年2月、tc-pmtが発足してから丸3年を経過したのを機にこれまでの3年間を振り 返り、新しいtc-pmtへの移行についての記事を 07A-1,1 (豊倉)、 07C-1,1(山崎)、07A-2,1(豊倉)および 07A-2,0(豊倉)に続けて掲載した。その記事を皆さんはご覧になっていると思うが、多数の卒業生の理解と賛同を得て、卒業生相互の情報交換、近況報告等当初に期待した目的は充分果している。このホームページは卒業生だけでなく、豊倉研究室の晶析研究に関心のある方々も読んでいるようで、それに対する意見もよく聞いている。そこでこのHPを立ち上げて3年経過したところで、これまでの活動を振り返って、掲載記事寄稿者の範囲を卒業生から拡げて、豊倉研究室で行ってきた晶析工学に対する研究成果に高い関心を持っている国内の研究者や技術者にも、寄稿頂くようにした。本年6月掲載のHPには、豊倉の現職時には時々研究室に来られていた、元味の素発酵研究所部長の川喜田哲哉氏、元塩事業センター海水総合研究所の田中良修氏、元日産化学工業研究開発センター長の城石昭弘氏らに、それぞれが専門にされてきた分野での業績を纏めて紹介いただいた。特に城石氏は、日産化学工業退職後も富山大学地域共同研究センター教授を務める傍ら日本粉体工業技術協会晶析分科会コーデネーターも兼務されておられ、晶析技術およびそれに関連する仕事を現在も続けておられます。今回の記事では「工業晶析における開発技術と学問的研究の発展経緯シリーズ」として、長年にわたり化学工業界で携わって来られた晶析技術の開発で経験され、研究を重ねて来られたことを連載で記述いただいてます。晶析分野の工学研究は、近年、世界的規模で活発になってきていますが、それでもまだ解決しなければならない課題は多く残っており、この技術は今も発展途上で、ここで掲載されてる内容に関心のある研究者・技術者との討議も記事に纏めて掲載してはと考えてみました。そこで、城石氏と相談して、本年7月のHP(2007B-7,2)に城石氏の記事に対する豊倉意見を記述して、この新しい試みを始めることにしました。

  このように、本HPは今年3月より寄稿者の枠を拡げて、記事の充実を図ることを始めた段階でして、これまでのtc-pmtの寄稿案内もその実情に即したように内容を改め、新しい姿のtc-pmtに移行を目指しています。晶析工学に関心のある方々・卒業生の一層のご理解とご協力をお願いして、先進国の仲間入りが出来るかどうかもがいている日本の工業立国化のお役に立てればと願っています。

2)新tc-pmtへの寄稿案内:
  tc-pmt 発足以来、掲載記事の可成りの部分は豊倉の執筆依頼によって募集してきました。これからはHP(tc-pmt)の発展を考えると卒業生や豊倉研究室の研究成果に関心の人々の自主的な寄稿が増加させることが必要で、これらの人々による自発的な寄稿が漸増するように寄稿手順等を一部手直しして平成19年9月以降に掲載する記事の寄稿案内を作成したので以下に記述します。

07年9月以降掲載のtc-pmt寄稿案内

  豊倉研究室ホームページ(tc-PMT)は、今年3月で丸3年経過したがその間に、研究室卒業生のみでなく、研究室卒業生の研究成果や活動を知っている人々もホームページ(HP)に掲載されてる記事に関心を持つようになっています。そこで、豊倉はHPの世話をしている卒業生と相談して、今年6月に掲示するHPに研究室卒業生以外で、豊倉と学会や企業で晶析研究・技術に関する活動を共に行ってきた方々に依頼した記事を掲載しました。それは、既にご覧いただいたことと思いますが、その内容はこれまでの同門卒業生の記事とはひと味違う部分も加わって、さらに内容の充実感をもたらしています。これからは卒業生以外の方々にもこれまでの卒業生への依頼に加えて執筆依頼を続け、研究室卒業生の記事とバランスのとれた新しいHPの構築を目指して進めて、21世紀の化学産業の大きな柱になると予想している固相の生成をベースに創生されるこれからの化学工業の構築に貢献していきたいと考えている。そこで、これまで卒業生に執筆頂いた内容は今まで通り記述いただくとして、時にはその枠を越えた6月に掲載された卒業生以外の方が執筆したような記事も執筆頂けたらと思っている。また、掲載記事の分類表示はこれまでと同じ A,B,C ですが、これから寄稿される記事内容を整理・理解しやすいように、分類C の内容は卒業生の近況を中心に書いたものが対象で、それはこれまでのものと同じですが、卒業生が書いたものも含め晶析や関連工学の研究や技術に関するものはこれまでと多少変わることも出てきますが分類Bに、その他社会、教育、経済、政治等の分類B&Cには入らないものはすべて分類Aにします。また、従来の記事掲載月は、卒業生は偶数月に掲載するようにしてきましたが、これからは、執筆者による掲載月の決め方は止めて、原則として月中の15日までにメールの送信にて寄稿されたもので、通常の処理で翌月1日までに掲載できるように準備可能な記事を対象に記事番号(番号は「掲載年(分類)ー(掲載月)、(掲載順)」とします。)を付けて寄稿を受理し、翌月の1日掲載とします。従いまして今年9月掲載の記事番号は次のように致します。  

2007、A,(or B, or C)ー9、1・2・・(掲載順)


  このように、HP(tc-pmt)掲載用に執筆を依頼する記事の締め切りは原則として掲載前の月の15日ですが、今年は7月中旬に豊倉はヨーロッパに出国しますので、今年に限り、8月掲載記事の締め切り日は7月10日にしますので、期間に余裕が殆どなくて恐縮ですがそれまでに執筆頂けましたらよろしくお願いします。9月以降の掲載記事の締め切り日はこれからの定例締め切り日のようにその前月の15日(9月掲載は8月15日締め切り、10月掲載は9月15日締め切り、以降同様に1ケ月送りに致します。・・・・)にしますので、よろしくお願いします。

  執筆頂く記事の分類は上記のA,B,Cですが、その記述形式、長さ等は従来通り自由です。ただ、HPの目的は将来に希望のある明るい人間社会を建設するのに貢献する建設的で個性ある活動が出来る環境の構築ですので、その線に沿ったものにして下さい。寄稿頂く方は、これまで豊倉研究室の卒業生を主にしてきましたが、丸3年を経過した段階でこれまで豊倉と学会や企業で晶析工学を共に研究したか、討議した人およびこれまでにHP(tc-pmt)に記事を掲載したことのある方の紹介・推薦のある方も執筆頂くことにします。しかし、実際にに執筆頂く方の中には、豊倉研究室の卒業生と面識の少い方もおられますので、初めての記事掲載の時に紹介・推薦者の紹介記事を寄稿記事と同時に掲載することにしますので、ご用意下さい。同時に寄稿記事を送信頂く時には、寄稿者の略歴(簡単な学歴、職歴、学位等)と記事の標題を付けて下さい。記事の送信先はtc-pmt@tech.email.ne.jpです。また不明なことについては、このアドレスにて豊倉に問い合わせ下さい。また、今までの掲載記事をご覧になりたい場合は URL: http://www.ne.jp/asahi/tc-pmt/t-chem/index.html にてtc-pmtを開いて下さい。なお、このHPへの寄稿原稿は同窓生間の交流を目的にしてまして原稿料は無料とさせて頂いておりますので、ご了承下さい。

3)新tc-pmtでの新しい企画:
  これまでのtc-pmtでは、機会あるごとに新たな展開を目指した企画を考え、その具 体化を心掛けてきました。今回は、城石先生の申し出を受けて掲載記事を軸にした討論を掲載することをあらたに提案しました。それは、本HP7月掲載の 2007B-7,2 から徐々に具体化することです。今回は城石先生と豊倉の2人で「晶析装置・操作、プロセス設計理論とその工業装置への適用」について討論することを目的にしてますが、この問題に関心のある研究室卒業生や晶析等に関心があり、本HPに記事に意見のある方、あるいは寄稿しようと考えてる人は誰でもこの討論に参加できます。その場合、城石先生の記事あるいは討論の内容に対する意見は何時でも豊倉にメールにて送信して下さい。その扱いについてはメールを頂いて1ケ月以内に豊倉から相談させて頂く予定です。、HPの討論題目に関心のある方々が適宜参加して、身内の本音の討論が出来ることを期待してます。また、これをたたき台にして、本HPに複数(最小2名以上の少数の人達を考えています)のメンバーが軸になって、一つの話題(課題)の討論も出来るようでしたいと考えています。その場合は討論標題と討論標題番号を付けて進めたらと考えています。まだ、構想の段階ですので、豊倉は暫くの間お世話し・お手伝いしようと思っていますので、この事についてお考えがありましたら何時でも豊倉まで送信下さい。複数の討論グループが立ち上げられたら、実り多いHPになると期待してます。そのようになったら係わりのある人達で協議して、ルールを作ったらと考えてます。

  これまでのHPは、寄稿する人中心に寄稿記事を纏めることを考えてきたが、HPへの寄稿が期待できる卒業生の実数は可成います。その上今回化学工学を中心に晶析やそれと関連のある学問・技術に対してオリジナルに発展させるべく研究を行ってきた研究者・技術者の寄稿を受けることにしましたので、tc-pmtは新しい時代に入ってきたと考えています。これを機にHPに掲載する記事を内容中心にした分類に変更して寄稿された記事を適宜掲載することにした。そのことは、誰でも考えの纏まった時に、直ちに記事を書き、それを、簡単な申し合わせに従った手順で必要なもの(略歴、推薦者の紹介文等)を揃えて豊倉に送信すれば、簡単な手順で掲載されることにしたことになりました。是非気楽に・前向きに記事を纏めて寄稿下さい。

  tc-pmtは「独創的な考えに基づいて、世のためになる活動を活発に行える環境の構築」を目指したHPです。独創的な考えは、世の多くの人々から理解され難い傾向があります。それは、独創性に富めば富む程難しくなrます。しかし、独創的なアイデアなしに毎日を過ごしていると、マンネリ化し、物事の惰性に流されて一見完成度の高い平和な社会に見えますが、実はそれは衰退の始まりであり、それに気が付いた時には、その方向を切り替えて元に戻すことの難しさは、過去の歴史が示しています。それは不景気のデフレスパイラルのような姿になり易く、そのような地獄の世界に入り込まないような舵取りを考えるのは、高度の教育を受けた人達の責務であり、tc-pmtの活動を活発にすることは、人類社会の永続的発展に貢献すると思っています。

4)むすび
  tc-pmtをスタートして4年目ということは、よく続いたと考えるか? 未だ、3年経 っただけと考えるか?人によって見方は異なることと思う。豊倉は事を起こして3年経つと何となくその形、特徴は見えてくるが、一度大風に吹かれると一瞬にしてこなごなになって見えなくなってしまうものと、それに耐えてしっかりと持ち堪え、風が静まると何もなかったことのようにさらに発展し続けるものなどがあるような気がする。

  現在の人類社会を考えると、繰り返してやって来る嵐に揉まれても、何時も耐え忍んで生き残った民族は立派な文化を持つようになり、繁栄を続けるように思う。そのような民族は、時には表面的な外見を変えても、その奥には長い年月の間に培われてきたものがあって、しっかり発展を続けて生き長らえている。tc-pmtの将来をどのように考えるかは,個々の人の考えで異なっても不思議はないが、それを軸に物事を考えたことのある人達が集まって何か討議した時、その時々で形を変えても、その場に適した筋の通ったものが独りでに生まれて、永遠に発展を続けるのでないだろうか?

 以上   


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