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豊倉賢略歴
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2007 A-6,1: 「 tc-PMT グローバル化に向けて 」

1)これからのtc-PMTについて:
  平成19年1月に山崎さんや若林・上野・渡沼さんらが、私の家に来た時、研究室HPのことが話題になった。そこに集まった卒業生は現役第一線で活躍している人ばかりで、このHPのことについて相談するのは不見識の謗りを受けるかも知れないと思いながら口火を切ってみた。その話では、皆、HPの活動にそれなりの評価をしているようで、その将来について前向きに新しいことを考えて討議した。その内容を要約すると、「実行するときの労力の負担増と効果を考えた慎重な意見を含め、具体化につい積極的な協議」であった。それを受けて、豊倉はこれまで3年間続けた「 tc-PMT 」のグローバル化を考え、まず、これまで研究室卒業生(あるいは誰しもが卒業生並みに考える人)を対象にしていたHP掲載記事の執筆依頼を、豊倉および複数の研究室卒業生と親しく、しかも晶析に関心のある人に拡げることにした。またその内容はこれまで同様に晶析に関することを第一に考えるが、これからの社会でその重要度を増すであろうと考えられる広い意味での化学産業における話題を対象にした学問、工学に軸に置くことにした。その上で人間社会に深い関連のある話題は何でも取り上げることにし、これまでの分類内容を多少変更して分類Aとすることにした。それに対して、従来主として扱った晶析工学を中心とした内容にそれと関連のある狭義の工学の記述は内容枠を拡大して、それらの基礎や応用に関するものまで含めて分類Bとした。また、これまで研究室卒業生が記述した、「卒業してからの活動状況」などはこれまで同様分類Cとして掲載するようにする。

  これまでの記事では、豊倉が主として書いた奇数月に掲載してきた記事は、これからは卒業生を含めて内容によっては卒業生以外の寄稿者同様分類A & Bとも奇数月、偶数月に関係なく掲載することとする。また、従来偶数月に掲載していた卒業生が寄稿した近況報告等は今まで通り偶数月を主にするが、受理日の関係で掲載が可能な場合は特に偶数月に拘ることなく奇数月にも掲載するようにする。そのためHPの掲載記事の番号は今年の6月1日掲載記事より次ぎのような表示に変更する。

   例えば、  2007A-6,1 or 2007B-6,1 、 2007B-6,2
(掲載年度)2007(分類記号AまたはBあるいはC)−(掲載月、記事番号)


2)tc-PMTの発展的な展開:
  世の中は常に変化をしつつ進歩している。特に地球の温暖化は、間違いな進んでいるが、この変化に対する対応を間違えると人類の滅亡もそう遠い将来のことでないような気がする。しかし、人は平穏な生活になれて来ると、行っている毎日の生活をリズムに従って同じように繰り返すこと何も疑問を持たなくなって、安易な生活を送るようになる。そのような生活を続けていると平穏無事な生活を未来永劫に続けられるような気になり、何の疑問を感じることなく自分の周囲のことのみ見ながら毎日を過ごす人が多いようになると思う。

  一方、地球上で営まれている生き物の生態を考えると、急速に繁殖を続けている種族があると思うと、その一方で衰退を続ける種族がいたり、また中には常に増減を繰り返している種族もあるが、それらは長期的にみると、個々の種族の特性によって漸増を続けるように見えるものと、減少を続ける種族ものに分けられる。この増減の理由を考えてみると、その種族の持っている特性としては環境に対処する順応性から独りでに漸増を続ける種族がいるかと思うと、それとは逆にその種族の適応性の問題点から衰退を続けるものもいる。個々の人を考えてみても、一日のうちで活発な活動が出来る時間帯に相違があり、それは、自分の所属している周囲の状況に順応するように修正出来る人と出来ない人とがいるためと考えることが出来る。その人が従事する仕事によっては、その順応性が仕事の進捗状態に影響を与え、その人に適合した仕事に従事できれば、その人は幸せな毎日を送ることが出来るが、そのような仕事に巡り会わないために、不幸な生活を送っているようである。人は皆、幸せな人生を望んでいると考えるのが自然であり、その望む生活を送るためには、自分の性格を周囲の環境に順応できるように修正するか、また自分が活動しやすいような環境や職域を探してそこで活動することである。それには、自分の生活している場所から、種々のものが容易に見通せる環境を作ることであり、tc-PMTはそのような環境作る支援掲示板であり、卒業生が期待する情報を提供することが、展開の道である。

3)むすび:・・・・・2007B-6,1 〜 6,3の記事とこれからの期待:
  これからのtc-PMTを発展させるには、情報を提供する内容を徐々に拡げることが重要であり、今回はその第一ステップとして、晶析そのものおよび晶析に近い分野で活躍されている3人の先生に、これまで先生が行って活動と経験の一部を纏めた記事を執筆頂いた。この先生方は今回のtc-PMTに記述頂いた分野で世界的に高い評価を受けている知名度のある方々で、卒業生は皆ご存知と思うが、改めて書かれた記事を読んで頂くと、自分の経験と対比して考えることによって、今まで見たことのないような新鮮な世界が目の前に現れ、自然に沸いてくる活力を感じて明日に向かってより広い視野で物事を凝視して進むことと想像している。

(07年5月、豊倉記) 


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