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2007 A-1,3-4 「 平田彰奨学金について 」平沢 泉 1981年大学院修士課程修了  (工学博士)
              早稲田大学 理工学術院応用化学科・専攻教授


 平田彰名誉教授は、2005年3月定年退職の折りに、本大学の理工学研究科修士課程から理工学研究科博士後期課程に進学予定の学生を対象とし、応用化学の学問に立脚して世の中の人々の真の幸せに貢献できる研究者の育成を目的として、本大学に寄付金の申出がなされ、これにより平田彰奨学金が創設されました。すでに、4名の修士学生が、奨学金を授与され、研究に精進しています。

審査は、研究が人類の幸せに貢献するか、博士課程での研究計画と独創性などに関する書類を提出し、その書類に基づいて応化教室の教員が面接して、奨学金に値するかを評価することにより奨学生を決定しています。

以前、平田先生に、「人類の幸せに貢献する研究とは、どのような研究とお考えですか」とお聞きしたところ、いくつかの人類の幸せに貢献しない研究を具体例に挙げられました。 しかし、本当の答えは、各研究者・技術者の思考過程の中にあり、研究を進めるに当たって、平素より、自らの研究が人類の幸せに貢献するか否か、自問自答することにより得られるものであることが理解できました。

 平田先生ご自身は、特に環境分野おいて「人類の幸せに貢献する化学・工学とその基礎」を実践され、生物膜を利用した排水処理や有機物資源の有効利用に大きな貢献をなされました。

研究・教育でさずかった平田先生の哲学を忘れることなく、人類の幸せに貢献する化学・工学の進展に貢献することが先生への恩返しと思います。ここに、これまでのご貢献に感謝申し上げるとともに、先生のご冥福をお祈りいたします。

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