2000年10月24日(火)
Yahoo! Weather - Granada


4日目 −グラナダ− 
“アルハンブラ宮殿”ほんとすごかった

今日は今回の旅行のメイン、“アルハンブラ宮殿”へ。計画の段階からかなり期待していたので、めっちゃ楽しみ!
しかし、今日も天気は超ドンヨリ。せっかくの素晴らしい景観もこれでは... かなり不安である...
「遅く行くと、入場券を買うのに並ぶことがあり、さらに早い者順で入場時間が決められているため、入場するのが遅くなるかもしれない。」と聞いていたので、まだ暗いうちからホテルを出て、“アルハンブラ宮殿”行きのバス停へと向かう。結局、バス停に着いたのはいいが、どのバスに乗るのか分からず、まだ時間も早かったので、出来るとこまで歩いて行くことにした。
アルバイシン地区を抜け、宮殿までは30分程度。途中でバスに乗ろうと思いつつも結局、また最後まで歩きとおしてしまった。
宮殿に着くとすでに開園はしているが、他の客はまだまばら。急ぐこともなくなったので、コーヒーとパンを買って、軽い朝飯を取りながらちょっと休憩。実は昨日までの疲れが抜けてなく、既に足にきていた...
ある程度休憩した後、入場。まずは“ヘネラリフェ離宮”から廻ることにした。


“ヘネラリフェ離宮”の庭(下の画像左)は非常に規則的。かつ細かい所まできちんと整備されており、ほんと素晴らしいの一言。展望台から見渡す景色もほんと奇麗で、ついつい魅入ってしまった。

画像上がヘネラリフェ離宮から見たアルハンブラ宮殿、下はヘネラリフェ離宮



時間をたっぷりかけて見た後は、王宮、アルカサルへ。
ここで初めて気付いたのだが、王宮には入場時間が決めれており、それがチケットに記載されている。

既に10分ほどオーバーしており、入場する際になんか言われた時は、下手な芝居、いざとなれば土下座でもしようかと考えていたのだが、特に止められることもなく、すんなり入ることが出来た。混雑期なら止められていたのだろうか?

“ヘネラリフェ離宮”同様、王宮もアルカサルも見所満載といった感じで、ほんとにどれだけ見ていても飽きない。ただもったいないことに、なんの知識もなく、ただ漠然と見ていただけなので、もう少し勉強してから来ればよかったと少し後悔した。そういえば、スポット毎に解説をしてくれる携帯電話のような形の道具がレンタルされていたが、日本語のものはなく、ちょっと残念だった。

  

一応すべて見終わった後、売店でパンとセルベッサを買い、飲み食いしながら、ゆっくり休憩。ここで飲んだセルベッサがなんだか異常にうまかった。
12:00過ぎまでゆっくりして、また歩いてカテドラルの近くまで戻る。しかし、“アルハンブラ宮殿”ほんとすごかった。多分、この旅行の中で1番気に入った場所だと思う。

街の中心部に戻った後は、ガイドブックに載っていたレストランに入り、初めて定食というものを頼んだ。
定食は前菜、メインから1品をチョイス。俺はガスパッチョ(アンダルシアのトマトを主とした冷野菜スープ)と魚介のフリッターを選んだ。目的の1つガスパッチョは、期待してた割には俺の口に合わずちょっと残念。もっと、スープっぽいものだと思っていたのだが、酸味が強く、トマトジュースに近い味なのが駄目だった。
魚介のフリッターはこれでもか!っていうぐらい山盛りのフリッターが出てきて、「こんなに油ものばっか食えるか!」って感じ。とはいえ、出されたものは食わなきゃいかんと思い、全部平らげた。
飯を食ってる最中に雨が降ってきたため、食い終わった後は一時ホテルに退散。少し仮眠してから、また出かけることにした。
2時間ほど休憩して、カテドラルの方へ散歩。ついでに、店を物色して、雑貨屋みたいな所でちょっとしたお土産を購入。その後は夕飯を食うため近くのレストランへ。疲れからか、あまり食欲もなかったので(もちろん酒は別腹)、サラダと白身魚のグリルを頼んで2人でシェアして食った。
食い終わった後は、ホテルの近くのでっかいデパートへお土産探し。これといった物もなかったので、ホテルで飲むための酒とお菓子を買ってホテルに戻り、少し飲んですぐ床に就いた。



2000年10月25日(水)Yahoo! Weather - Seville

5日目 −セビージャ− 
フラメンコ大迫力!

今日はグラナダからセビージャに移動。移動手段はバスと電車があったが、交通の便がいいバスを選択。セビージャには1日しか滞在できないため、1番早い8:00のバスに乗ることにした(右の画像は、朝8時少し前のバスターミナルで撮ったこの日乗ったバス。スペインのこの時期の朝8時前ははまだ暗い...)。
7:00前にホテルをチェックアウト、バスに乗り長距離バスターミナルへ。チケットを買って8:00ちょうどのバスに乗り込む。グラナダからセビージャは約3時間。席は指定なのだが、それほど人も乗ってなかったので、後部座席で悠々とMDを聞きながら、かなり快適な時間が過ごせた。
11:00過ぎにセビージャに到着。グラナダとはうって変わって、すごくいい天気。観光する前にまずは本日の宿へ。
今日のホテル(ムリーリョ/Hotel Murillo)はサンタ・クルス地区の中。アルカサルやカテドラルに近く、動きやすい場所にある。しかし、このサンタ・クルス地区というところ、非常に道が狭く、入り組んでいるため、地図が全く役に立たない。まるでミコノス島のミコノスタウンのようである。何度か通りすがりの人に聞き、同じ所を何往復かし、迷いながらもなんとかホテルに到着。2つ星だけど、目の前に小さなテーブルの並べてあるCafeなんかがあって、何だかかわいいホテルだ。
取りあえずチェックイン。それから、夜にフラメンコショーを見たかったので、予約をしてもらった。
半日しか動けないため、すぐ部屋に荷物を置き、早速カテドラルとアルカサルを見に行く。

アルカサルは“アルハンブラ宮殿”同様、イスラムの雰囲気が漂っていて、すごく興味深い。また、緑も多く、ところどころで花が咲いていて、すごく気分が落ち着く所である。

 

ゆっくり見てから次にカテドラルへ。
フィレンツェのカテドラルもでかかったが、セビージャのもでかい。早速、カテドラル内にある“ヒラルダの塔”(イスラムに占領されていた時代に建てられた塔)へ登る。最上階からはセビージャの街が見下ろせていい景色だ。

“ヒラルダの塔”を降りた後は、教会内のスンドグラスなどを見てから、カテドラルを出る。ちょうどお昼時だったので、すぐ近くのレストランの外の席に座り、お決まりのセルベッサとサングリア、それから料理を注文した。しかし選んだ店が、ちょっと失敗。飯はなかなか出てこねーわ、直射日光が当たり過ぎてあちーわで、なんだかちっともくつろげない。食うもん食って、さっさと席を離れた。
この後は川沿いの闘牛場や“黄金の塔”を見ながらぶらぶらし、たばこ工場の横を通ってスペイン広場へ。

別の都市にもいくつかスペイン広場があったが、セビージャのスペイン広場が1番奇麗だった。
その後、サンタ・クルス地区に戻り、ホテルの前のCafeでサングリアを飲みながら一休み。十分休んだ後、サンタ・クルス地区をお土産探しも兼ねてぶらぶらし1度ホテルに戻った。
夜景を見るために、暗くなるまで仮眠。

陽が落ちた後、カテドラル、アルカサル、スペイン広場の夜景を見て、ホテルの近くのレストランで夕飯。この日はサラダ、メインでビーフステーキをオーダー。平田は山盛りの魚のフリッターと悪戦苦闘していた。
夕飯の後は、お待ちかねのフラメンコショー。お店はホテルの真裏にある“ロス・ガリョス”という店である(下の画像の左が外観)。店に入ると、最前列の席に通され、ドリンクをオーダー。ほんとにステージの目の前である。
ドリンクを持ってきた所で、ショーがスタート。最初は3人のギターの演奏から始まるのだが、もうこれからものすごい。3人ともニコニコしながら何気なく弾いているのだが、指の動きなんかもう半端じゃなく早くて、いきなり圧倒される。まだギターだけなのに、すごい熱気だ。

 

この後の踊り手さん達の踊りはさらにすごかった。テレビなんかでは見たことがあるが、迫力は桁違い。何でもそうだが、やっぱ生に限る。全く目が離せず、ドリンクなんて手がつけられない状態だった。
ショーの時間は約2時間。その間、女の踊りが5人、男が1人、最後に全員(画像上の右)と最後まで飽きることなく、楽しませてもらった。フラメンコなんてもちろん初体験の俺にとっては、ほんとに貴重で、素晴らしい体験だった。
興奮覚めやらぬまま、ホテルに戻り、ベッドに横になったが、さっきの余韻が残っていて、なかなか寝れなかった...

今日は夜遅くまで動き回り、今回の旅行の中で1番充実した1日だったと思う。



NEXT DAY
この日記のindexに戻る