朝市の風景

自由な旅の楽しみの一つに、地元朝市の探訪があります。新鮮な野菜や果物がビックリするくらい安く手に入ります。歴史ある街の一角で、何百年も前から続いている風景かもと、想いをめぐらせながら買い物をしている時に、このようなイメージが広がりました。ローテンブルクの街をモチーフにした背景の建物群には、絵の具の色調とトーンに制限をもたせて、画面に朝ぼらけの静寂感と空間の広がりを感じるようにしました。また石畳は色相を変えてグラデーションがつくように一つずつ丁寧に描くことで、主役の野菜＆果物荷車と人物が、画面から浮き出てくるような効果を出しました。
風景画“憩いの街”シリーズでは、ドイツの風景、レーゲンスブルク、パリ、ニューヨーク、日本、東京、京都など多数の街を描いています。