パリ_オペラ座のある風景

主役の劇場から広がる通りに展開する風景画です。大通りを舞台のようにして鎮座するオペラ座のある風景は、パリの中でも特にエレガントな情景です。劇場正面の連続した開口部に落ちる、影と日差しを浴びた明るい壁面とのコントラストは、この劇場をどれだけ離れて眺めても、ぼやけさせずにくっきりと浮かび上がらせます。美しい青銅色の屋根は、色相を変えて薄く溶いた絵の具を何層も塗り重ねて表現してみました。高級店が居並ぶ大通りは、木漏れ日が愛らしい噴水のあるアンドレ・マルロー広場沿いが特に洒落ています。画面左右に展開したお揃いの建物をしたがえて、オペラ座から広がる優雅な姿を描きました。本作の他にノートルダム寺院、セーヌに浮かぶシテ島を描いた2作品と合わせてパリ3部作となっております。また、パリの街全体を描いた作品も展示しています。
風景画“憩いの街”シリーズでは、ローマ、ベネチア、ニューヨーク、世界、日本、東京、京都など多数の街を描いています。