これがおれの生き様だ!

■ 四日目

  朝飯 なし
  昼飯 なし
  晩飯 おから 白身フライ×2(38円) キャベツ(7円)  
     ご飯1合(30円)

   計 \75
  総計 \185


五回ほど使ったきり半年ほど放置していた真っ黄色のサラダ油を発見。白身フライを揚げる。鍋の油は熱を帯びるごとに大量の気泡を発し始め、ついには泡だらけになってしまった。酸化の進んだ油を熱すると、便所の中に勢いよく放出した小便のようになるのですな。大発見である。たちまち部屋には酸性臭が充満し、期せずして食欲が減退する。グッド。
そして待つこと数分、泡の中から白身フライを救出したところ、相変わらずの酸っぱい香りが残っている。ますますいい感じだ。そんなわけでフライ二つを無理やり平らげる内に段々と気分が悪くなり、食欲がまったく消えうせた。おれは胃が悪いので、しばらくは空腹感を抑えることが出きるだろう。今夜は飢えに苦しまずにすむ。

【 てんぷら油は使いまわそう! 】

揚げ物に使った油は使い捨てにした方がよい、と一般的には言われているものの、そもそも「節約生活」を送っている人々は一般的ではないので安心して使いまわしましょう。油が変色する前に思い切って飲んでしまうのもいいかもしれません。食あたりと「節約生活」は切っても切れない関係にあり、腹を壊せば食欲が失せる→食費の節約に繋がる、ということにもなります。
また、「酸化した油が原因で死ぬことはない」というデータも調査によって分かっていますので、ご安心ください。

参考URL

お勧め度 ★☆☆☆☆



■ 五日目

  朝飯 なし
  昼飯 なし
  晩飯 おから 白身フライ(19円) おかゆ1合(30円)

  計 \49
 総計 \234


相変わらずの変わり映えしない献立である。唯一の変化といえば、ご飯をおかゆにしてみたところだろうか。
随分と昔の話だが、ホームページ巡りをしていたら偶然「餓死を目指す自殺願望者」のサイトにぶちあたったことがある。餓死を望んでいるとはいえ少量のメシは食っているようで、いったいどれだけ悲惨な食事をしているのだろうと、興味がわいてしまうのは自明の理。で、早速中身を覗いたところ。
おれよりいいもの食ってやがる。カロリーのことはよく分からぬけれども、食事量に関しては「餓死願望者」の方が若干多い。愕然としましたね。おれは餓死しようとしている人間よりも質素な食生活をしていたのかよ、と。
実体験上、このような食生活をしていて少なくとも五年は生きてこられた上、ライトヘビー級からジュニアミドル級への三階級落ちも果たせましたので、全国の節約生活者や減量に苦しむボクサーの方は参考にしてください。

【 お米の増やし方! 】

これまでどんぶり飯2杯を食べていたのに、一口食べればどんぶりの底が見えてしまうような食事は寂しい。そのような方にはご飯をおかゆにしてしまうことをお勧めします。これは一見、地味ながらも大変に有効的で煮込む時間を長くすればするほど米が水分を吸って膨れ上がり、全体としては2倍程度のボリュームにすることが可能です。
また、これはどっかの殿様が実際にやっていたことだと記憶していますが、器の大きさを小さくすることも地味ながら大変有効な手段です。実際のところ食事量を減らすのではなく、器を二分の一サイズに縮小することによって「おかわり」という大変ブルジョワジーな行為を果たすことが出来ます。なお、ご飯を食器に盛る際は少しずつ皿に盛ること。米と米との間にめいいっぱいの空気層を挟むことによって見た目の分量が増します。

お勧め度 ★★☆☆☆



■ 六日め

  朝飯 なし
  昼飯 ポップコーン(15円)
  晩飯 おから 白身フライ(19円) キャベツ(7円)

  計 \ 41
 総計 \275


ちょっと贅沢をして、おやつにポップコーンなんぞを食ってみた。これも立派な食事である。久しぶりの昼飯であった。幸せを満喫する。

【 ポップコーンの勧め! 】

世界三大穀物といえばイネ(米)、小麦、トウモロコシの三種を指しますね。マヤ・アステカ文明はトウモロコシに支えられて発展し、南米の国では今でもトウモロコシを主食としています。
脱糞をしたら(あら、失礼)、トウモロコシがそのまま出てくることから分かるように、トウモロコシは非常に消化しずらく長じて腹持ちがいいことも文明の発展に寄与したのかもしれません。

これは私の聞いた話ですが、核戦争勃発寸前のインドに行ったら日本人がぜんぜんいなくて(退避勧告令が発動されていた)、目の血走った日本人相手の数々のボッタクリ商から大金を騙し取られ、時にマフィアに恐喝され、時に睡眠薬強盗にあい、財布を二度スられたという馬鹿な日本人Tさんという方がいたそうです。
ちなみに真夏のインドでは道端にあちこち焼きトウモロコシ売りが現れます。これは観光客向けというよりも貧乏地元民向けに売られたもので、Tさんがインドに行った当時は10円程度の価格でこれを買うことができたそうです。Tさんはこの焼きトウモロコシを食い続けることによって、何とか飢えをしのいだ、と、嬉しそうに語っておりました。

まぁ、トウモロコシもポップコーンも大差がないっちゃあないと。強引にそう結論づけたところで節約話に話題を戻しますと、ポップコーンの素ってスーパーで買えば100円で購入できるのですね。
このポップコーンの素、調理すれば既成のポップコーン製品の6、7倍の量に達します。メシを切り詰めながらもオヤツは食べたい、そんな贅沢を言う方にはお勧めの一品ですよ。

お勧め度 ★★★☆☆