産卵の準備と流れ
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産卵までの流れ | ![]() 8月8日産卵セット ホワイト70mm♂と46mm♀。 中がいいのでそのまま同居です。 |
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1.オスとメスをペアリング(交尾)させるため同居させる。 ↓ 2.産卵セットの用意を始める。 ↓ 3.ペアリングが終わる(ペアリングを初めて1週間)ころに産卵木の加水を始める。 ↓ 4.産卵容器を用意して産卵木を埋め込みメスを入れる。 ↓ 5.暗くて静かな場所に移動すて1週間で一度餌換えをして様子をみる。 |
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産卵木の用意 | ![]() 加水した産卵木。 クリックすると拡大します。 ![]() ![]() |
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産卵木はペアリングが終わる2日前から始めます。 パケツや洗面器を用意して産卵木2本から4本入れ、水で加水(水につける)します。 加水時間は産卵木の大きさによって違いますが約4時間〜12時間程度漬けて置き、 加水した産卵木を取り出し日陰で約半日(12時間程度)乾燥させます。 少し乾燥させた産卵木の皮を取り飼育容器にセットします。 飼育容器はできるだけ底の深い容器かえ、加水した産卵木が 埋まる程度のマットを入れます。 この時産卵木がマットの上に出ている、とメスが産卵行動をとらなかった間合い、 加水した産卵木にカビが生えてきますので注意して下さい。 もしカビが生えても産卵にはあまり関係しないと思われます。 これで準備は完了です。 産卵木をマットで埋め込んだあとは、エサとなるゼリー等を多めに入れ メスのクワガタを入れてやります。 後は暗い静かな場所で1ヶ月から2ヶ月産卵させます。 餌は1週間に1度状態を確認して補給します。沢山生んでくれますよ |
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上手に産卵させるポイント
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※産卵セットする時期 | ||||
オオクワガタは暖かくなりだした5月頃から活動し、気温が下がってくる9月、10月には 冬は越冬(冬眠)のため活動しなくなります。 そのため産卵に適した季節は、5月から8月くらいです。気温は27℃以上ある時期が理想です。 オオクワガタの体の大きさは、孵化から脱皮を繰り返して3令(さんれい) 幼虫までに、沢山の餌となる菌糸やマットを食べるかで体の大きさがきまります。 そのため9月に産卵をさせた場合、卵から幼虫になるころには気温が下がってしまい 温室などが無い場合、あまり食事となる菌糸を食べないまま冬になってしまいます。 9月、10月に産卵はできますが冬季に大きく育てるのは基本的には難しいです。 |
![]() 8月15日、6月10日にセットした 阿古谷産極太50mm♀ 産卵の状況を確かめるため 産卵木の一本を割出し | |||
※注意ポイント | ||||
※しっかりと体が成熟(十分に成長すること)したクワガタで産卵(さんらん)させる。 オオクワガタは羽化してから約3ヶ月から半年くらい経過した個体が良いと思われます。 また羽化したばかりの未成熟の体ではペアリングでは産卵させることができません。 羽化後、最低3が月以上もしくは一度冬を越した個体は産卵に適しています。 ※産卵セット後は1〜2ヶ月は様子をみる 産卵セットにメスを投入したあと、産卵しているかとても気になりますが ここでじっと我慢(がまん)して1〜2ヶ月は産卵木の様子をみます。 1ヶ月程度で割出し(卵のとりだし)をした場合、卵が孵化しない状態や 初令幼虫を呼ばれる小さな幼虫で出てきます。このような場合は菌糸の中へ 入れると幼虫が菌糸に負けたり上手く孵化(ふか「卵がかえること」)することができない 場合がありますので割り出しは、産卵セットから約2ヶ月経過して始める。 産卵から2ヶ月目になると産卵木の中で孵化し、初令(脱皮をしていない幼虫) でも少し大きくなっている幼虫や、2令幼虫になたばかりで割出せます。 また2ヶ月経過した産卵木は幼虫に食べられ道具など使わずに安全に、中の幼虫を取り出す ことができます。また幼虫を直接、菌糸ビンへ入れることもできます。 ※もし産卵していなかった場合は・・・・ セットから1ヶ月以上経過しても産卵行動がみられない場合は 別のオスを入れて様子をみます。 また実際に割り出してみても卵や幼虫が確認できなかった場合には、 もう一度上から読んでください。 必ず産卵するとは限りません。産卵しなかったメスも大切に飼育してやり 1〜2週間程度休ませ再挑戦! それでもだめなら来年にもう一度チャレンジしましょう。 |
![]() 産卵の様子 ![]() 新しい産卵木を入れる ![]() 丁寧に割出してみる ![]() 産卵木からは初令幼虫5匹 | |||
次は菌糸ビンを作ってみよう
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