2012.12.22(Sat.)
新宿6:22−(663T・中央特快)→7:05高尾
高尾7:26−(523M)→9:21甲府
甲府10:58(10:59)−(435M)→14:40長野
長野15:04−(139D)→17:31十日町
十日町17:43−(845M)→18:22越後湯沢
越後湯沢19:14−(1746M〜8746M)→19:53水上
水上20:08−(754M)→21:14高崎
高崎21:20−(986M)→23:06上野
 恒例の大東亜交通問題研究会(仮称)冬期研修会、昨年末は我が家の引っ越しで実施できず、年が明けてからTPP対策委員会コンプライアンス分科会として実行しましたが、今年は8月くらいから”国民の生活が第一”であるし”近いうちに””やりましょう”、と考えた結果、近いうちに、といえば年内だということで、経済対策代表会合として、無事実施の運びと相成りました。本会のファウンダー名誉会長最高顧問相談役代表理事会計監査CEO兼COO兼CIO兼CCO兼統合幕僚長兼GM兼党総裁(教育)は当然にU竹氏ですが、残念ながら不参加。ただし、研修会の研修内容には、ずいぶんとご助言を頂きました。コンセプトは例年通りです。
 今年は基本的に18きっぷのみ使用の計画だったので、集合場所には苦慮しましたが、途中参加のK持氏、C葉氏を除いて、H田氏、S田氏、I井氏、O賀氏、I上氏、と私の6名で新宿駅に集合し、日の出前、朝帰りの人と早出の人が混じって乗車している中央特快に乗車。中野、三鷹、国分寺、立川と停車駅ごとに多少の乗車はあれども空いてきて、八王子でもかなりの下車。乗ってくるのは雪山に行く人や、そろそろ冬期講習らしき高校生達が目立ちます。途中、ようやく少し明るくなってきた武蔵小金井付近で、屋根に雪が積もっていたように見えたのは目の錯覚でしょうか。
 高尾では4番線に到着。向かい側3番線に下り列車が止まっていたのであわてて乗って、大月行きであることに気づいてあわてて下車する、という一幕の後、小淵沢行き523Mの発車する2番線へ移動。先発の東京ディズニーリゾート向けの団体臨時が出た後に、523Mが入線。乗務員が「雪が2cm…」などと話していて、これはかなり寒そうです。
 座席を確保してから、駅舎内のキヨスクで買い出し。キヨスク横のそば店はまだ営業開始前でしたが、そばとうどんの端の部分を販売していて、そばについては木次産だったのが発見ですかね。高尾駅のそば店は出雲そばの店、ということではないでしょうが。ともあれ、車内に戻って、定刻発車を待って買い込んだビールで乾杯。H田氏、S田氏、O賀氏がワインを、I井氏が韓国焼酎をそれぞれ持参で、O賀氏はウオッカのトニックウオーター割りのボトルまで持っていましたから、酒だけはしばらく不自由しなさそうです。次の相模湖で特急”スーパーあずさ1号”通過待ちの退避。周囲はいかにも寒そうです。乗客は高校生が入れ替わる程度。寒々とした雨の中を大月へ。ここでは下車の方が多く、車内は空いてきます。大月を出ると、笹子トンネル事故の影響で並行する中央高速には車がなく、国道20号線は渋滞。甲斐大和ではすでに2cmか3cmの積雪で、なるほど今朝の高尾駅での乗務員の話はこういうことだったのか、と思った次第。甲府盆地の景色が楽しめるはずの勝沼ぶどう郷では、霧がかかって真っ白。周囲は雨で、寒々しいことこの上ありません。
 定刻8:44に塩山到着。予定ではここで下車して10分ほど歩いて塩山温泉で外来入湯の予定でしたが、雨が結構激しく、こんな中を風呂入りに行くと風邪を引くのは確定ということで、そのまま甲府へ向かうことに決定。特急”あずさ3号”に道を譲り、氷雨の中、甲府へ到着。
 甲府に早く着いたのはよいのですが、何せ雨でやることがありません。とりあえずは体が冷えきっているからと駅そばを。確か、身延線ホームにあった記憶があるのですがいつの間にかなくなっていて、そば屋は改札向かいの跨線橋上でした。そのあと、駅前の案内地図を眺めたり(S田氏が某党某K幹事長事務所や、某K元某党副総裁記念館を探していましたが、見つけたらカチ込みでもかけるつもりだったんだろうか?)、駅ビル内の土産物店など冷やかして、これからの道中の補給等を行い、それでも時間が余るので10:30に改札口集合としていったん解散。しかしまあ、この雨では行くところもありませんねえ。
 有人改札で長野行435Mは6両編成であることを確認してホームへ。K持氏が特急”あずさ9号”で、追いついてきたので、いったん改札を出て18きっぷに改札印を押してもらってホーム上で再合流。ところがその435M、434Mの折り返しのようなのですが、なんとホームの案内放送では3両編成とのこと。疑問に思いながらも、3両編成の停車位置に並び直してもらってから列車を待つと、やってきたのは3両編成。まあ座席確保できたからよかったものの、ちょっと5年前の水戸駅を思い出しました。
 今日見かけてはいたが、なかなか撮影できなかったEH200形が牽引する貨物列車がやってきて、ホーム端でどうにか撮影。一方、こちら435Mは「遅れている列車の接続を取って発車」とのことだったので、本来なら10:54着だった身延線3733Gが遅れていたのでしょうかね。結局、435Mは1分遅れて発車。早速乾杯。
 韮崎付近まで来るとかなり周囲の積雪が目立ってきて、富士見ではスキー場への連絡駅かと見まごうばかり。上諏訪で特急”スーパーあずさ11号”に追い抜かれるため9分停車。この間に買い出しに行くと、なんと駅舎内で”峠の釜めし”を販売中。横川からここまで来るのか、というべきなのか、諏訪盆地に峠もないもんだというべきなのかわかりませんが、ちょっとびっくり。
 飯田線(?)の車両を眺めて435Mへ戻りましたが、結局”スーパーあずさ11号”の遅れのために、上諏訪発は6分遅れ。さらに、下諏訪では交換相手の特急”あずさ16号”の影響で、遅れは8分に拡大。雪のせいですかね…。塩嶺トンネルを抜けて松本盆地へ出ると、雪も消えて、結局、松本には8分遅れのまま、13:00に到着。発車は13:26なので、遅れたとはいえ26分の大休止ですが、とにかくこの間に食事しておかないと長野では座席確保のためにその食事時間があるかどうかわからないので、交代でまたもや駅そばを食べに行くことに。松本駅の駅そばは、0,1番線ホームと6,7番線ホームにあることは事前に調べていたのですが、どちらが美味しいかなどはさっぱりわからないので、とりあえず0,1番線ホームのそば屋へ。ここは、普通の駅そばと特上と称する、茹で時間が3分かかるものとがあるのですが、時間もあることから特上にして、ついでに”ねぎそば”というものにしてみると、まあそばはおいしかったんですが、横で食べていたK持氏指摘の通り、ねぎ増量のかけそば、というべきものでした。ならかけそばでよかった感が若干。
 少々追加の買い出しをして、松本は定刻に出たのですが、明科で交換相手の特急”ワイドビューしなの14号”の遅れでこちらも2分遅発。やはり山にかかると雪が増えてきます。天候はあまりよくなかったのですが、トンネルを抜けて善光寺平に出た姨捨ではさすがは日本三大車窓、という景観を楽しむことができました。その後の桑ノ原信号場で特急”ワイドビューしなの16号”との交換のため、スイッチバックして退避したのが望外でしたかね。2駅連続のスイッチバックとなりました。
 てっきり長野で現れると思っていたC葉氏が、やや意外だったことに、篠ノ井から合流。次の今井駅で、I井氏が駅名票の写真を撮ろうとしていましたが、停車位置が悪くて残念ながらうまく撮れなかった様子。そこそこ混んだ状態で長野到着。急いで飯山線ホームへ移動。編成両数が不明でしたが、まあ2両と踏んでおけば間違いないだろう、と考えて、2両編成の場合の先頭車の前後に並んで列車を待つと、回送されてきた車両は3両編成。結局、2両目となった車両で、進行方向左手の4人掛けボックスを1、右手の2人掛けボックスを2と、人数分の座席を確保できてやれやれ、です。乗り込んだ後でわかりましたが、この139D、最後尾は戸狩野沢温泉までの車両でした。また、3両編成かどうか悩ましい乗車位置表示も実はホームにされていて(15:04発と18:00発平日のみ3両のような表示。問題は”平日のみ”がどこまでかかるのかさっぱりわからないことで、15:04発139Dが土曜の今日は2両であってもおかしくないところ)、なんとも判断のつけにくい乗車表示ではありました。
 ともあれ、発車したところで早速乾杯。三才駅でそういや写真を撮ったりしたなという話をI上氏にしていると「長野では結構メジャーですよ」とのお答え。豊野から飯山線。長野付近ではほとんどなかった雪が増えてきたな、と思いながら右窓に千曲川を眺めていると、突如I井氏が立ち上がって撮影。「さっきは撮れなかったけど」、ということで、今度は無事、上今井駅の駅名票の写真撮影に成功した様子。新幹線の高架が近づいてくると飯山で、雪も増えてきます。戸狩野沢温泉で9分停車。瀟洒な駅舎の中にはキヨスクは撤退してもはやなく、駅前にも適当な店はなく、仕方ないので水だけは山ほど自動販売機で買って、切り離しが終わった列車へ戻り、I井氏持参の「韓国人間文化財」が仕込んだらしい韓国焼酎を賞味することに。2009.12.26に、Y岸さんに同じようなお酒を持ってきて頂きましたが、当然ながら(?)同じような感じの味でした。
 やはり雪が深くなってくると、瓦屋根は無くなり、トタン葺きが目立ってきます。屋根が急で、豪雪地帯ならではですね。1階窓を覆うように、横向きにガラス保護のための板を何枚も渡している家もあり、大学時代の下宿をちょっと思い出します。宮脇俊三先生の「旅の終わりは個室寝台車」の中に、雪原の間に川面が覗いている風景を、同行された画家の方が「カナダのようだ」とつぶやく場面が描かれていて、まさにこれ、飯山線の風景だと思ったんですが、帰宅して読み直すと只見線の話でした(同書中、「雪を見るなら飯山・只見線」新潮文庫版p.176)。
 積雪の深さは、森宮野原を挟んだ桑名川から津南の間で30cmを越えるかなあ、というところだったでしょうか。日もとっぷり暮れ落ちて、十日町が近くなったところで、まあやっぱり温泉入りたいよね、ということで、入湯時間をひねり出すべくほくほく線を経由することに。これだと飯山線の全線乗車はできないのですが、この日の研修参加メンバー中、唯一飯山線に全線乗ったことがないのが意外なことにI上氏だけで、そのI上氏が全線乗車にはこだわらないということだったので、十日町下車。290円のきっぷを各自買って、雨の中をほくほく線に乗り換え。
 ほくほく線の車内は空いています。車窓はまあ、何も見えません。あとの座席確保を考えれば六日町温泉がよいかと、六日町で一旦下車しましたが、雨がひどかったので取りやめまた車内へ。雪は六日町でもそれなりに積もってましたが、傘差して温泉まで歩くにはちょっと、という感じです。結局越後湯沢下車。これも目星を付けてあった、東口の江上共同浴場へ。駅前広場のバス停沿いに屋根がつけられており、また、商店街のアーケード(とまではいわないかな?店舗の前の屋根が道沿いに繋がっている)もあるため、一部屋根がないだけで、あまり濡れずに温泉到着。400円ですし、ほぼ濡れずに行けるのがよいところですね。急いで入浴して越後湯沢駅へ。土産や、各自バラバラにしか着席できないときのことを考えて、湯上がりビールの類は各自で準備してホームへ。幸い、越後湯沢からの乗車客も多くなく、元々車内が空いていたこともあり、越後湯沢で下車した客の後を確保してまとまって着席できました。今日何度目かの乾杯。越後中里駅横のスキー場の旧型客車群は、休憩所としていまも使われているようです
 暗い中をループ線を通って水上へ。ここの座席確保が課題でしたが、幸い4両編成で、空いていた電車からの移動には何の問題もありませんでした。
 高崎でI上氏と別れ、残るメンバーはグリーン券を購入の上グリーン車で今日最後の宴会。解散は、18きっぷの制限があるものの、ある程度まとまって適宜適当な駅へ別れる形となりました。
 参加された皆様、おつかれさまでした。
総目次 2012年の鉄道旅行
最近の鉄道旅行へ