みんなの代表になるということは、自分を偽っていけないと思いました。
ほんとうの自分をみせてこそ、みんなは信用してくれるし、自分も後悔し
ないでいられるのだと思いました。
王様というものは外見がきれいだからなれるのではないのです。みんな
のことを考えてあげられて内面から美しくならなければなれないのです。
自分がほんとうに王様に選ばれたいと思ったら、カラスは内面をみがく
べきだったと思います。
落ちていたひとのものを身につけて、きかざるということは最低だと思い
ました。

シンデレラという話があります。シンデレラは貧しくていつもきたない格好
をしていました。自分みたいなものは王子さまのフィアンセになれるはず
なんかないと思っていました。でも選ばれたのです。
シンデレラには欲がなかったのです。だから魔法使いのおばあさんが
きれいな洋服をきせてくれたのです。
シンデレラの心がもし醜かったらいくらきれいなドレスをきても、おひめ様
には選ばれなかったと思います。

このカラスはいくらからだが黒くても、心がきれいだったら王様になれた
かもしれません。
自分を偽ったり、ずるいことをしなければ、そのひとは外見も美しくみえる
のだと思います。みんなから慕われるものだと思います。
心のありかたは、外見にも必ずあらわれてくるものだと私は思います。

             
「王さまになりそこなったカラス」
By  Takamina
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