最初に感じたことは、この人たちはロバのことなんか,なにも考えていない
と思いました。
ロバが重くていやがっていることや、ロバの気持ちなんかどうでもいいと思
って、自分たちが人からどうみられているかだけを気にしているように感じ
ました。 とても自分勝手な人たちです。

人間におきかえてみると、通りががった人に「○○がいいよ」といわれて、
自分たちの意志なしでいってみたらそこはヤクザの部屋だったようなもの
だと思いました。
人生を歩んでいくというものは、人に頼りっぱなしではだめ。自分の意見、
意志を持たないというのはだめなんだと改めて思いました。
自分がだれかに頼りっぱなしでいるというのは、どこかでだれかが必ず
迷惑しているのだと思います。
だれかに迷惑をかけていることになるのです。

「ロバにのれば?」と他人から言われたとき、なんでこの人たちは
「おかしいな?」と思わなかったのだろう。
それはきっと、自分の信念というものをもたないで人の意見にばかりに
従って今まで生きてきたからなんだと思いました。
人の視線ばかり気にして、人にこびてへつらって生きているうちに、人か
らなんか言われても、「それはおかしい」 「ちがう!」  「変だ」とすなお
に感じることのできる心が固く閉ざされてしまったのだと思いました。

自分の意志で決断し、行動して生きて行くからこそ、毎日ワクワクした
気持ちでたのしく過ごせるんだと思います。
自分が感じたままに、自分のこころにすなおに生きていくということは
とてもたいせつなことだと思います。
                  
                                                                         

こなやとろば

By  Takamina

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