「見守る」ということは、ふだんは見て見ぬふりしていても、相手が
ほんとうに困ったとき、傷ついたときに、
我が身を捨ててまでも、手をさしのべて助けてあげることです。
「放任」とは見て見ぬふりしていて、相手がどんなに悩んでいても
そのままほったらかしにしてしまうことです。見守るということは、
心から相手のことを想えなければできないことなのです。
北風が最後に逃げたという発想は読んだとき、私にはありません
でした。
おとなはきっといつもどこかで、何かから逃げて、自分の身を安全
地帯においているのかもしれません。
子どもはどんなときでも逃げないで、まっさらな視点でものごとを
みつめています。
その澄んだ瞳をおとなになっても失わないでほしいと願います。
Dear Takamina
By Uchida