エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.190
2003年2月3日 月曜日

アブサリア神父のメッセージ
「聖地の差し迫った状況下での教皇大使の見解」
「ベツレヘムのための嘆願書」
「システムに開いた穴」 トワーヌ・ファン・テーフェレン
「ベツレヘム大学学長が米国連邦議会議員との会談を行う」

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 私はイスラエルの選挙後に出されたヴァチカン放送の教皇様の声明に、非常に感銘を受けました。教皇様は現在の状況を評してこう述べられました。「平和が地平線から姿を消しただけではなく、地平線そのものが消え去りました。」これは実際、本当のことです。何故なら、洞察力と展望が欠けているのですから。シャロン氏の下での次期イスラエル政府も、この人には和平の計画も草案も何もので、もっと悪くないとしても先の政府と同じようなものでしょう。つまり、両サイドの人々にとって、苦しい数年が更に続くということです。近い将来、イラクに戦争が起これば、この地域全体が混乱し、更に私たちの問題が複雑になることでしょう。ですから私たちは、この地域でこれ以上の苦しみと流血の惨事を避けるため、イスラエルのシャロン政権とアメリカのブッシュ政権に、国際社会が圧力をかける努力をすることを、誠心誠意望んでいます。政権は代価を支払いません。ただ貧しい人々が自分たちの命で払うのです。

 今日のオリーブ・ブランチにはベツレヘム地域についての文書があります。この地域は去年の12月以来現在までずっと外出禁止令の下にあり、私たちはこの文書について世界中から意見を公募し、注意を喚起しようと努めています。というのは、ベツレヘム地域の全住民が去年一年で134日も苦しんだ集合的虐待に対して、沈黙を守ることは不可能であり、認容できないからです。皆様方もこの努力に加わってくださるよう望みます。

 最後に、スペースシャトルコロンビア号の事故と、7人の飛行士、特にイスラエル人とインド人の死に、心を動かされました。何故なら彼らの上に、宇宙を発見し現代の高度な技術に加わろうとするこれらの国々の夢を見たからです。つまりどの国も、戦争と破滅のためでなく科学と人間の知恵の発展のために使われるなら、あのような高い水準まで高められる人間の能力を沢山持っているということです。

 何時の日か、パレスチナとイスラエルの宇宙飛行士が、「平和の星」へ向かって、「和解の宇宙」を通り、「正義のシャトル」で安全な旅をすることを望んでいます。

 夢がはるか遠くにある島、タイベより挨拶を送ります。

ラエド・アブサリア神父

※私の名はアラビア語で「パイオニア」と「宇宙飛行士」なのです。これは一生の問題ですよね!


ベツレヘムに対する外出禁止令解除のための嘆願書への署名をお手伝いください。
                            2003年2月2日  ベツレヘム

親愛なる友人の皆様

 アラブ教育研究所(AEI)とベツレヘムの他のNGOで用意する嘆願書に、皆様や皆様のお知り合いの署名をお願いするためにこのメッセージを書いています。この嘆願書は、この地域全体に2ヶ月以上にわたって施行されている外出禁止令と封鎖の解除を求めるものです。ご存じのように、ベツレヘムでの生活のすべての側面がほとんどふさがれ、市民は疲れ果ててしまい、なぜこのような集団懲罰がベツレヘム地域全体の住民(少なくとも120,000人以上)に課せられているのだろうかと疑問に思っています。昨年ベツレヘムでは134日間外出禁止令が施行され、聖誕教会も数度にわたって侵攻と包囲を受けました。知事や市長、そして他の多くの組織と共に、AEIはこの問題を世論に問い、エルサレムやその他の場所の教会責任者に、自分たちの正当な要求への支持を要請しています。私の友人のトワーヌ・ファン・テーフェレンから皆さんに嘆願書の文面を含む詳細をご連絡いたします。嘆願書への署名、あるいはベツレヘムでの深刻な状況を終わらせるために、何であれできることをしてくださる方を見つけることを、お手伝いいただけるよう願っています。この問題につきまして、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。「ベツレヘムのための嘆願書」をご覧下さい。)

タイベから皆様の幸福をお祈りしています。
                                ラエド・アブサリア神父



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