エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.190

ベツレヘム大学学長が米国連邦議会議員との会談を行う

2003年1月30日
聖地キリスト教徒エキュメニカル基金ニュースリリース

 パレスチナ西岸被占領地域にあるベツレヘム大学の学長ビンセント・メルハム修道士は、連邦議会のメンバーと2003年1月28日に会談を行いました。地域・国家政策研究所のジョン・ハビブ博士とガブリエル・ハビブ博士、聖地キリスト教徒エキュメニカル基金幹事のロバート・ユネス医師が同行しました。昨年10月の聖地キリスト教徒エキュメニカル基金の第4回国際会議で、聖地のキリスト教徒についてビンセント修道士は講演を行い、ワシントンを訪問する際に議会の代表との対談を行うことを快く引き受けました。

 ビンセント修道士はチャック・ヒーガル上院議員(共和党−ネブラスカ)と短時間の会見を行い、引き続いて側近のアンドリュー・パラシルティーと対談を行いました。また、ビンセント修道士は、ジョン・コニヤーズ下院議員(民主党−ミシガン第14選挙区)の立法担当責任者シンシア女史と会見し、それから下院外交関係委員会の多数派スタッフ・ヒレル・ワインバーグ氏ならびに、少数派スタッフ・アラン・マコフスキー氏、全体委員会スタッフ・ララ・アラメ女史と会見を行いました。最後にビンセント修道士はダナ・ローラバッカー下院議員(共和党−カリフォルニア第45選挙区)と会見しました。

 それぞれの会見で、ベツレヘム大学のキリスト教徒とイスラム教徒の学生たちに教育を行うにあたり直面している困難についてビンセント修道士は説明を行いました。外出禁止令とイスラエル軍の検問所が学生と大学職員の生活を崩壊させています。イスラエル軍の銃火でキャンパスのほとんどの建物が損害を受けています。パレスチナの人々に対して占領軍は組織的抑圧を行っており、パレスチナ人すべてを襲っているこの行為に大学も巻込まれています。パレスチナ人の正当な教育の権利は占領軍の行為によって重大な損害をこうむっています。西岸地区に住むすべての人に毎日加えられている屈辱は恐ろしい被害を生
み出しています。長い、21日間の外出禁止令が12月にベツレヘム地区に施行されました。外出禁止令の一時的解除は不規則で突然行われるため、試験やその他の活動の予定を立てることが大変困難になっています。

 ビンセント修道士は、今回訪ねた人たちはすべて聖地の状況を認識していると確信しています。多くの人たちはベツレヘムのキリスト教徒の状況と安全、待遇について心配していました。ヒーガル上院議員は、中東視察旅行の一環のベツレヘム訪問から最近戻ってきました。ローラバッカー下院議員は聖地への訪問を計画しており、西岸地区を回る際にベツレヘムのキリスト教徒コミュニティーを訪れることを希望しています。また、訪問の際にベツレヘム大学を訪れてほしいとの提案が議会のメンバーに対してなされました。ビンセント修道士は、下院議員と上院議員そして彼等のスタッフに対して、いつでもベツレヘム大学に自分を訪ねて欲しいと招待しました。



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