エルサレムからのHOT NEWS
−イスラエル・パレスチナの紛争の解決を願って−

この記事はイスラエルより発信されている「NONVIOLENCE (非暴力)」のホームページより、製作者 ラエド・アブサリア神父様の許可を得て「聖地のこどもを支える会」で翻訳したものです。


オリーブ・ブランチ NO.185
2002年12月28日 土曜日

アブサリア神父のメッセージ
「タイベ村、キリストの誕生を祝う」 マリア・C・コウリー
トワーヌ・ファン・テーフェレンによるベツレヘムだよりNO.43
「ベツレヘムの沈んだクリスマス」 ハンス・ホーレンウェルガー
「2003年クリスマスの嘆願?」 ハリー・ハゴピアン博士
オーストリアのクリスマスツリーに22,000個のベツレヘムの星が!

親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
 皆にとり非常に忙しい一週間でしたが、とてもうまくいきました。神に感謝します。ここタイベでは、とても良いお祝いができました-----第一に、23日の子どもたちのクリスマスミサと、それに続いて400人以上の子どもたちに贈り物を配り、そして、45人以上の一人暮らしのお年寄りも忘れませんでした。55余りの家族もクリスマスを祝い、物質的な援助を受けそれぞれの家庭では喜びいっぱいでした。

 このクリスマスで最も面白かった話は、私たちの学校にいる6歳の少女アレクサンドラについてです。私たちは、教区の全員に、教会の中にぶら下げる鳩の形をした紙にお祈りを書くように言いました。多くの人々がこの誘いに応え、平和への願いを込めたお祈りを書きました。しかし、アレクサンドラのお祈りはとても面白いものでした。「イエズスさま、私が生誕教会のグロットに来てあなたに会えるよう、どうかイスラエル兵をベツレヘムから去らせてください。イエズスさま、サンタクロースが来て、私にクリスマスの贈り物をくれるよう、どうか兵士たちに検閲所でサンタクロースを止めさせないでください。」これは、とても無邪気で子どもっぽいお祈りですが、年寄りから子供まで私たち皆の深い望みを表しています。この話を前の日曜日ミサでしましたら、フランス人のシスターたちがとても感動しました。ベツレヘムのグロットを訪ねたかったので、シスターたちはグロットからアレクサンドラに電話をし、イエズスさまへの彼女の祈りを電話口で唱えてもらいました。サンタクロースに関しては、イスラエル兵たちがサンタクロースを止めても、サンタクロースは天国からあなたに贈り物を持ってくるでしょうと、彼女に言いました。実際、子どもたちのパーティの間、一人ではなく六人ものサンタクロースが現れ、400人の子どもたちへの贈り物を持って鐘楼からおりてきました。私たちは、アレクサンドラや他の全ての子どもたちに、私たちが彼らを愛していること、また、この悲しみの時に、贈り物を楽しみ、幸せになれるということを伝えるために、このようなことをしました。

 イスラエル兵たちは、たった2日間だけベツレヘムを離れましたが、撤退したのではありません。クリスマスの後、直に戻ってきて、又、外出禁止令を出しました。ベツレヘム地区は、今のところ、外出禁止令下にあります--------ひょっとして、彼らは聖家族が幼いイエズスと町から逃げるのを禁止したいのでは?

今日のオリーヴ・ブランチには、次の文書があります。
1)「タイベはキリストの生誕を讃える」Maria C. Khoury
2)「ベツレヘムよりの手紙(43)」Toine van Teeffelen------先日のクリスマス行事
3)12月31日-ベツレヘムで開かれる正義と平和の行進(新聞発表)
4)「2002年クリスマスメッセージ」Dr.Munib A.Younan(福音ルーテル教会)
5)「ベツレヘムでの抑圧されたクリスマス」Ben Lynfield(クリスチャンサイエンスモニター)
6)「2003年クリスマスへの願い?」Dr. Harry Hagopian
7)オーストリアで22,000本のクリスマスツリーに輝くベツレヘムの星

タイベから親愛を込めて      

ラエド・アブサリア神父



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