オリーブ・ブランチ NO.184
2002年12月21日 土曜日
親愛なる友人、兄弟、姉妹の皆さん、
クリスマスまで後三日なので、あまり皆様方を煩わせたくありません。私たちがいつもお送りしているような悪いニュースではなく、良い事に楽しく時間を過ごして頂きたいので、皆様方が読んでくださる時間があることを願いながら、次の記事とお話をお送りするにとどめます。
もし、クリスマスにベツレヘムでいつも行われることについてお知りになりたければ、ホームページ(http://www.lpj.org/Nonviolence/Raed/Olive/Branch221201.htm)をご覧ください。去年のスケジュール通り行われるはずですが、ベツレヘムの状況次第でどうなるか私にも分かりません。今までのとおり、外出禁止令下にありますし、イスラエルはクリスマスの間も完全には撤退しないでしょう。彼らは「出来るだけ目立たないように、でも最大の安全性を」と言っていますから、困難な、変わった状況下での初めてのクリスマスになることでしょう。
イスラエルが完全に撤退し解放しないなら、大主教さまがベツレヘムに行かないように願う声がベツレヘムでも強まっていますが、それでも大主教さまは行くと思います。何故なら、外出禁止令下であっても、ベツレヘムでクリスマスを祝う権利があるからです。これは、私たちの宗教の自由と権利であり、現状でもあるわけです。しかし、ベツレヘムの人々の間では、少し違うようです。ベツレヘムの人々は、家から出て祝おうとする気持ちもないのです。心の中に喜びと平安がないからです。
それでも、私たちにはクリスマスを祝い祈る権利があり、特に、子どもたちにはサンタクロースからプレゼントをもらって楽しい時間を過ごす権利があると言いたいのです。ですから、私の教区タイベでは、月曜日に子どもたちのために特別のクリスマスミサをあげ、続いて村中の400人の子どもたちに贈り物を渡す小さなパーティーが開かれます。翌火曜日の夕方、クリスマスの深夜ミサが教区の人々と共に捧げられ、皆の祈りを読み上げます。その祈りは,鳩の形の紙に書かれ、教会の中いっぱいにぶらさげられます。その500の祈りのひとつひとつから、私は人々の平和への切なる願いを感じます。皆が平和を夢見ています。何故なら平和は、私たちが平和の王子、主イエズス・キリストから頂きたいと願い、望みうる最良の贈り物だからです。
私たちは、真の安全が心の平安からのみ来ることを知っています。
ラエド・アブサリア神父
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