A,Bに、どのような論理式(命題変数単体に限らない)をいれても、
( ¬B∧(A⇒B)
) ⇒ ¬A
は、
【命題論理における自然演繹】の定理。
【証明】 ( ¬B∧(A⇒B) ) ⇒ ¬A |
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命題論理の形式的体系「自然演繹」に準拠した操作 →step02 →step03 →step04 →step05 →step06 [step1] 自然演繹で認められた操作(2)仮定の書き出し
[step2]自然演繹で認められた操作(3)推論規則による書き換え |
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・推論規則「∧除去則」にしたがって、
仮定1「¬B∧(A⇒B)」
を「A⇒B」
へ
書き換える。
・推論規則「∧除去則」にしたがって、
仮定1「¬B∧(A⇒B)」
を「¬B」
へ
書き換える。
・推論規則「∧除去則」により、
書き換え後に引き継がれる仮定は、書き換え前の仮定のすべてとなるから、
書き換え後の「A⇒B」「¬B」は、それぞれ、仮定1「¬B∧(A⇒B)」
のもとにある。
・これで、推論規則「∧除去則」による書き換えによって、
仮定1「¬B∧(A⇒B)」から、
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』
のもとで『A⇒B』」
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』
のもとで『¬B』」
が導出されたことになる。
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(∧除去) |
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(∧除去) |
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A⇒B |
¬B |
→ 後件否定式 |
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論理式「A」 を仮定2として書き出す。
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仮定2 |
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(∧除去) |
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(∧除去) |
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A |
A⇒B |
¬B |
・推論規則「⇒除去則」にしたがって、
仮定2「A」
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』
のもとで『A⇒B』」
を
「B」
へ書き換える。
・推論規則「⇒除去則」の規定により、
書き換え後に引き継がれる仮定は、書き換え前の仮定のすべてとなるから、
書き換え後の「B」は、仮定2「A」、仮定1「¬B∧(A⇒B)」
のもとにある。
・これで、推論規則「⇒除去則」による書き換えによって、
仮定2「A」
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』
のもとで『A⇒B』」
から、
「仮定2『A』仮定1『¬B∧(A⇒B)』のもとで『B』」
が導出されたことになる。
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仮定2 |
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(∧除去) |
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(∧除去) |
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A |
A⇒B |
¬B |
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(⇒除去) |
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B |
・推論規則「¬除去則」にしたがって、
・「仮定2『A』仮定1『¬B∧(A⇒B)』のもとで『B』」
・「仮定1『¬B∧(A⇒B)』
のもとで『¬B』」
を「⋏(矛盾)」
へ書き換える。
・推論規則「¬除去則」の規定により、
書き換え後に引き継がれる仮定は、書き換え前の仮定のすべてとなるから、
書き換え後の「⋏」は、仮定1「¬B∧(A⇒B)」、仮定2「A」 のもとにある。
・これで、推論規則「¬除去則」による書き換えによって、
・「仮定2『A』仮定1『¬B∧(A⇒B)』のもとで『B』」
・「仮定1『¬B∧(A⇒B)』
のもとで『¬B』」
から、
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』、仮定2『A』のもとで『⋏(矛盾)』」
が導出されたことになる。
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仮定2 |
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(∧除去) |
仮定1 |
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A |
A⇒B |
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(⇒除去) |
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(∧除去) |
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B |
¬B |
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(¬除去) |
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⋏ |
→ 後件否定式 |
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・推論規則「¬導入則」にしたがって、
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』、仮定2『A』のもとで『⋏(矛盾)』」を
「¬A」へ書き換える。
推論規則「¬導入則」の規定にしたがうと、
「¬A」への書き換え後に引き継が
れる仮定は、
書き換え前の仮定「¬B∧(A⇒B)」「A」
から、仮定「A」を差し引い
た分だけとなるから、
「¬A」への書き換え後に引き継が
れる仮定は、仮定1「¬B∧(A⇒B)」だけ。
・これで、推論規則「¬導入則」による書き換えで、
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』、仮定2『A』のもとで『⋏(矛盾)』」
から、
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』のもとで『¬A』」
が、導出されたことになる。
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[仮定2] |
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(∧除去) |
仮定1 |
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[A] |
A⇒B |
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(⇒除去) |
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(∧除去) |
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B |
¬B |
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(¬除去) |
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⋏ | |||||
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(¬導入)仮定2を解消 |
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¬A |
・推論規則「⇒導入則」にしたがって、
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』のもとで『¬A』」を
「( ¬B∧(A⇒B) ) ⇒ ¬A」へ書き換える。
・推論規則「⇒導入則」の規定にしたがうと、
「( ¬B∧(A⇒B) ) ⇒ ¬A」への書き換え後に引き継がれる仮定は、
書き換え前の仮定「¬B∧(A⇒B)」から、仮定「¬B∧(A⇒B)」
を差し引いた分だけとなるから、
「( ¬B∧(A⇒B) ) ⇒ ¬A」への書き換えで、すべての仮定が解消されることになる。
・これで、推論規則「⇒導入則」による書き換えで、
「仮定1『¬B∧(A⇒B)』のもとで『¬A』」から、
仮定なしの「( ¬B∧(A⇒B) ) ⇒ ¬A」が導出されたことになる。
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[仮定2] |
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(∧除去) |
[仮定1] |
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[A] |
A⇒B |
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(⇒除去) |
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(∧除去) |
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B |
¬B |
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(¬除去) |
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⋏ | |||||
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(¬導入)仮定2を解消 |
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¬A | |||||
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(⇒導入)仮定1を解消 | ||||
( ¬B∧(A⇒B) ) ⇒ ¬A |
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