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  04.03.27 ジーパン再生  
 

 一箇所だけ裂け目が入ったジーパン。ほかは綺麗なのに、ここに裂け目が入っただけで(裂けた場所が場所だけに)外にはいていけなくなるのかあ、もったいないなあ、と、ジーパンをしげしげと眺める。ここだけ、補修できないだろうか。補修するとすると、やっぱり、縫うのかなあ、、、いや、ハンズにいったら、何かあるに違いない、同じように考えている人いっぱいいるはずだよ、と思い、渋谷の東急ハンズへ。

 4F手芸コーナーにいく。ありました。アップリケの要領で、裂け目に当ててアイロンをかけると、ジーパンにくっつくパッチ。クロバー株式会社からでている デニムパッチ 小2枚入り¥262円。ジーパン一枚買うコスト(ユニクロ相場)の実に1/10。もちろん買いました。

 自宅に戻り、早速アイロン出して、ジーパン修理。これは、すごい。何もなかったかのようなでき。裏からパッチを当てたのだ。

 こんな便利なものがるとは知らず、いままで、不都合な場所が裂けたジーパンは捨てて、新調のものに買い換えていた。なんという浪費だろう。無知はカネがかかる。

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裏からパッチをあてたところ→ クリックして拡大 クリックして拡大
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  04.03.25 『ロッタちゃん、はじめてのおつかい』
(スウェーデン、1993年)
 
 

 『ロッタちゃん、はじめてのお使い』。このタイトルから思い浮かべるのは、はじめてのおつかいを、戸惑いながら勇気をもって遂行する、けなげな子供の姿。

 ところが!違うのだ!見てびっくりした。ロッタちゃんは、そんな子ではない。とってもコワい子なのだ!説教はするは、ママを罰するは、全く生意気どころではない、自分にこんな子がいたら、どうしよう?という子なのだ。ロッタちゃんのママもパパもお兄ちゃんもお姉ちゃんも、いちいち腹をたてず、横目でにやにや見ているだけだけど、最近の日本のお母さんたちだったら、虐待して殺してしまうにちがいない。

 そんなわけで、子供向けにつくられた映画なのだけど、子供には見せないほうがいいだろう。影響されて、言う事をまったく聴かない子になるのは確実。その一方で、これから親になる人は、見ておいたほうがいい。日本の子供も、ロッタちゃんに近づいていっている。自分の子供にこういうことを言われたら、どう対応するべきか、事前に考えておいたほうがいい。ロッタちゃんのママは何もいわず、やりたいだけやらせた上で、本人に考えさせる、という教育方針。これは理想的だけど、東京では無理。この話の舞台は、全員顔見知りばかりの町だから、子供に好きなようにやらせてみても、町の中にいる限り、特に危険はないが、東京では、やりたいようにやらせている間に、様々な危険にあってしまうのは確実。それでは、子供の主体性と人格を尊重しつつ、危険をさけて育てるには、どうすればよいのだろう?

 ※北欧の社会・家庭を垣間見れて興味深い。まだまだ町の共同体が残っているようだ。日本では個人主義化が行くところまで行ってしまったのかもしれない。。

ロッタちゃん、はじめてのおつかい
  04.03.22 ズボン  
 

 朝みたら、ジーパンの尻が裂けていた。パンク修理のときに、どこかにひっかけたのかもしれない。

 自分でパンク修理して、パンク修理代を浮かしても、それでジーパンがやぶけてジーパンを買いなおさなければならないんじゃ、 差し引き、かえって高くついたことになるなあ、とがっくり。

 いや、しかし!と、箪笥を探したら。ありました。高校にはいて行ってたジーパン2本。全然破けていない。きれい。体重が増えて、はけなくなって、そのままに、って訳。ここ数年、高校時代に近い体重まで痩せてきたので、はけるに違いない。で、はいてみたら、これがきつい。でも、ズボンがもう少し伸びるか、僕がもう少し痩せるかしたら、ちょうど良くなるというぐらい。

 よし、やせよう。これで、食費も少し減らせる。

  04.03.21 ついにパンク修理成功。  
 

 自転車で走っていたら、釘がタイヤに刺さった。かなりでかい釘。とりあえず、釘をはずして、スプレー式のパンク修理剤を注入。それで自宅まで走れたものの、結局すぐにしぼんでしまい、あまり効用はなかった(840円もしたのに)。

 今度パンクしたら自転車屋に持っていかず、自分で直す、と心に誓っていたので、作業に取り掛かる。

 前のときと違って、タイヤはずし成功。チューブを引き出して、穴の位置も発見。釘がチューブを貫通したらしく、2箇所あいていた。穴のところにやすりをかけ、ゴム糊を貼付、パッチを上から押さえできあがり。で、作業時間は2時間半。しかし、成功。完全に直った。次回からは、もっと早く作業できることだろう。最終的には、出先でパンクしても、その場で直せるようになりたい。すると、携帯用のポンプも要るなあ。

 これで、ボクもいっぱしの男子。

パンク修理のマニュアル本

困ったときのMTBメンテナンス』(エイ文庫¥600)

MTBメンテナンス完全保存版

(エイムック¥1143)

  04.03.21   Miles DavisOn the Corner(1972)  
 

 キャッチ・コピーといい、ジャケットといい、ヒップホップのはしり!というのを強調しているので、少し避けてきた。同様のキャッチコピーのついたハービー・ハンコックFuture Shockは、早い時期にスクラッチ音をいれたりしていてすごいということになっているらしいが、ジャズ特有の質の高さから逃げ、あまりに分かりやすすぎるファンキーなダンス路線に走っていて、いい感じがしなかった。それで、Miles Davis"On the Corner"も、似たようなキャッチコピーついているし、なんたって、ハービーハンコックの師匠格なのだから、どうせFuture Shockみたいになってしまっているのだろう、と思っていた。

 しかし、また、裏切られた。さすが、Milesである。ファンクや、単純なヒップホップの方向には流れていない。質の高いacid Jazzと、Bitsches Brewあたりの破壊的なエレクトリック・マイルス路線との、間くらい、という感じだろうか。

 気に入った。

Miles Davis,
On the Corner,1972.

 

Miles Davis,
Bitsches Brew,1969.

Miles Davis / Bitsches Brew

Herbie Hancock,
Future Shock.

 

  04.03.14 自転車修理  
 

自転車の後輪に空気を入れ終えた、さて、肉のハナマサ赤坂店日曜朝市に行ってくるか―と意気込んだそのとき、不思議な音が、どこからともなく聞こえてきた。プシュ〜。

 空気を入れすぎてパンクでもしたか、と、点検。後輪のバルブ(空気をいれるところ)かららしい。バルブに手をかざしたら、たしかに、空気がぬけている。ネジがゆるいのかと、思い、適当に、周りのネジを締めてみたりしても、ダメ。

 それで、思い切って、バルブの口をはずしてみる。へー、こんな風になってたのか、と、感動。そして、みると、ムシゴムとやらが入っていない。もともとないものなのかどうかも、ぼくにはわからないので、前輪のバルブの口をはずして比較。なるほど、こちらには、ムシゴムがついている。

 以前、パンク修理セットを買ったときに、おまけでついてきたムシゴムをとりだす。前輪と同じように、後輪のバルブの口にムシゴムをつける。そして、口をバルブに戻す。

 ポンプをつけて、空気を入れてみたら…。無事成功。やったね。自分で治せた。ボク的には、これで「男の子の要件」のひとつをようやく満たせた、って感じ。ちなみに、ムシゴムだけ買うと、四つかなんか入って、たったの¥68円(ドンキホーテ六本木店しらべ)。

 

 

  04.03.11   Peter Greenaway
the Cook, the Thief, His Wife and her Lover
(1989)
 
 

グリーナウェイとリンチで世界ヘンタイ映画の双璧ってイメージがあったのだけど。

ふ〜ん、ピーター・グリーナウェイって、こういうのつくるんだ。しらなかった。

なんというか、滅茶苦茶古典的なつくりのストーリーなのね。シェークスピアとかギリシア神話みたいな。だから、ストーリーが解体されていく戦後欧州映画の主流(フェリーニ、ゴダールとか、リンチ作品もこの延長線上にあると思うけど)の対極にあるといってもいい。この、古典的なつくりと、現代的なグロテスクさの組合せに、なんとなく、フランシス・ベーコンの絵が浮かんでくる。

それから、たぶん、ぼく、これ全部理解してないと思う。キリスト教、欧州史などに関係するシンボルなど、あちらの社会の内部にいるにとっては自然にわかるけど、その外部の人間には、すぐにはわからない、種種の暗黙の前提が、かなり、織り込まれているように思う。

グロテスクなのだけど、絵は、とにかく、きれいで、ゴージャスでエレガントです。Jean-Paul Gaultierが担当した衣装も見もの。

ピーター・グリーナウェイ
コックと泥棒その妻と愛人
(1989)

 

   
  04.03.10   大森一樹
『ヒポクラテスたち』
(1980)
 
 

 いや、まいった。こんなコッパズカシイ映画がこの世にあるなんて。耐え切れず画面から目をそむけてしまうシーンが多々あります。監督も出演者もシナリオも架空の登場人物も、みんな、何か勘違いしてる。羞恥心というものすらなくて、勘違いしている自分たちに気づくことなく、勘違いへひた走る。

 あるいは、この映画がコッパズカシイのではなくて、1980年当時の「若者」じたいが、そもそもコッパズカシイものだったのかもしれない。このあいだNHKアーカイブで、この時期に竹の子族を取材したドキュメンタリーを、20年の「時」を経て放送していたが、コッパズカシかった。羞恥心なく勘違いを突っ走っているかれらに、目をそむけてしまった。

 しかし、いっぽうで、ぼくは彼らがうらやましい。羞恥心もなにもなく、感じたことに素直な、若者らしい若者でいられた彼らがうらやましい。僕らの世代には、そんな自由はなかった。規制されているからではなく、競争圧力が許さないのだ。コッパズカシさは、目をそむけたくなるけれども、ある種爽やかでもある。

 20年前にこんな醜態をみせた映像がDVD化されてしまっても、今、大人面して平気で生きている阿東海や内藤剛、伊藤蘭(=キャンディーズのランちゃん)の図太さを考えると、ちょっとやそっとの恥ぐらい、ゆるされていいかなあ、と、少し気が軽くなる。でも、主演の古尾谷雅人は最近自殺したんだっけ。

 以上の感想から読み取れるように、このs映画は駄作である。ただ、自分に自信をなくした人たち、自己嫌悪に陥っている人たち、他人の目が気になって自由に動けなくて悩んでいる人たちにとっては、少し前向きな自分になるきっかけを与えてくれる作品かもしれない。「20年前、こんなんやってても、平気で大人やっている人たちがいるんだ」という事実を見ておくのも悪かない。つまり、反面教師というわけです。そんなところ。

大森一樹
ヒポクラテスたち
(1980)

 

キャンディーズ
Candies Forever
(1980)

 

  04.03.06   Miles Davis
In a Silent Way
(1969)
 
 

Miles Davis "In a Silent Way"。最初聞いたときは、印象が薄かった。これは、Bitsches BrewLive at the FinnemoreEastなどと並ぶ、70年前後のエレクトリックバンド期の作品(Chick CoreaやのちにWeather Reportを結成するWayne Shorter とJoe Zawinulが参加)。この時期のMiles Davisは、超過激に、電子音とフリービートに荒れ狂っており、かつての押さえ気味のMiles("クールの誕生""Kind of Blue")と同一人物とは思えないほど。

 なのに、このアルバムは、徹底的に押さえ気味なのだ。だから、どうも、このアルバムの第一印象は薄かった。眠いというか。

 聴き始めて数ヶ月たった今日この頃、しだいに、良くなってきた。聞けば聴くほど味がでる...。


Miles Davis, In a Silent Way

Miles Davis / In a Silent Way

  04.03.05   琉球の宮廷音楽  
 

バリの音楽以外にも、すばらしい古典が、南のほうにはあるに違いない。さあ、開拓じゃ!てなわけで、今日は、タイ・スマトラ・琉球を聴いてみる。

スマトラ・タイは、日本の民謡っぽい、ねちねちさがあって、気に入らなかった。

で、琉球。期待していなかったのだけども、これがたいへん素晴らしい。このCDに収められているのは、民謡ではなく、琉球王朝の宮廷音楽。たいへん洗練されている。バリの音楽にひけをとらない。たいへんすばらしい。癒しっぽいところももちろんあるけれども、その一方で、現代音楽に通ずるような洗練された音のデザインも感じることができる。


キングレコードKICC5243
WorldMusicLibrary, 琉球王朝の華〜沖縄の古典音楽
    

 

 
 

 

 

(c)Tirom.,2001-.
     

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