NEXT 
 
  04.02.2x フリージャズ  
 

 年度末ということもあるかもしれないが、いろいろ思うところあり、精神的に荒れまくっている。

 食欲がなく、まともな食事がのどを通らない。John Coltrane: Kulu Se Mama, Meditation, Miles Davis: Bitsches Brewなど、破壊的なフリージャズを一日中ならしまくり、ただひたすら、コンピューターに向かい、誰とも口をきかず、黙々と解析学のノートを作成し続ける。荒涼感と集中力の不思議な混濁。

 破壊しつつ、前進し続けよ!

John Coltrane
Kulu Se Mama

Coltrane/KluseMama

John Coltrane
Meditation

Coltrane/Meditation

Miles Davis
Bitsches Brew

MilesDavis/Bitsches Brew

  04.02.23    
 

手続きに大学へ。事務棟へ入ると、いきなり緊張した空気。学部前期課程の窓口の向こう側に事務員三人。窓口のこちらに、学生一人。学生は斜め下方45度を見つめたまま、体をこわばらせている。腕組した事務員は、三人で、彼を見下ろし、なにやら説教している。

万引きでもして突き出されたか。ドラッグに手を出したか。あるいは、学内で物を故意に壊したり、人を傷つけたりしたか。

ボクは思わず耳をそばだてた。

「君自身の将来を考えて…」と事務員。対して、相変わらず斜め下方45度を見つめたまま、身じろぎ一つしない学生。やっぱ、悪いことしておこられたのかなあ、と、離れたところで思うボク。

「転部だってあるし、...」と事務員。ん、なんだか、話がちがってきた。

「いくら、理系で進学したくないからって、そっち方面で就職したくないからって、何も...」「キミの将来のことを心配しているご家族のことも考えなさい…」と、事務員。

いや、どうも、悪いことして怒られてるんじゃないなあ。たぶん、この子、退学届を出しに来て、再考を促されてるんだね、これは。理系に入ったけど、いろいろな理由があって、思いつめて、若干の鬱状態に陥っていて、退学届を出しに来た、ってところか。退学しないで大学にとどまって、方向転換すればいいじゃない、ここはひとまず退学届を引っ込めなさい、と、事務員が説得してるんだ。―と、思いつつ横目で彼らをしげしげと眺めるぼく。

「放送作家として売れたから退学じゃ!」とか、「主宰している劇団が成功したから退学じゃ!」とか、「ベンチャービジネスがあたって社長業が忙しいから退学じゃ!」とかなら、退学するのも一つかもしれないけど、ああ鬱状態だと、大学にいた方が、適切だろうね。

 

  04.02.22   焼芋屋パラダイムの転換  
 

自転車で走っていた。西麻布霞町交差点から広尾方面へちょっと行って、六本木方面にちょっと入った路地だった。そこで。

「いしや〜き芋〜」。

 あー、焼芋屋か、テープで売り声流して、おじさん一人でリヤカーひいて歩いてんだろうーなー、と思って、声のする方向を見た。そこには、ボクがあたまでイメージした焼芋屋はいなかった。

その売り声。テープでなかった。おじさんがメガホンもって、高級マンションのベランダに向かって「お芋、お芋、お芋だよー〜」と叫んでいた。そして、それ以外にもう一人のおじさん。こちらはリヤカー引き専門。染之助染太郎的分業体制

はじめてみた。焼芋屋というのは、通りがかりの人に売るものだと思っていた。麻布界隈だと、高級マンションに、焼芋屋が売りに行くんだ。それを、「きゃー、お芋やサンよ」とかいって、マダムが出てきて買うんだ。そして、おじさん二人で山分けするくらいの利潤がでるんだ。きっと。

   
  04.01.11   Hagen Quartett 『バルトーク弦楽四重奏曲全集』
(1995−98年録音)
 
 

ああー、気持ちよすぎる。
あんまり気持ちよすぎて、
身も心も揮発してゆく。

ヘンとフツーの挟間を浮遊してゆく感覚。

※耳のこえた方にとっては、この演奏では不満が残るようです。もっとすばらしい盤を薦めていらっしゃいます。この盤で十分気持ちいいわたしが、もっとよい演奏を聴いたら、気絶してしまいそうです。
 1/2/


Hagen Quartett
バルトーク弦楽四重奏曲全集

ハーゲン弦楽四重奏団『バルトーク弦楽四重奏曲全集』

  04.01.09   Herbie Hancock&Wayne Shorter 『1+1』  
 

 ハービー・ハンコックとウェイン・ショーター(元Weather Report)による、ピアノとサックスだけの作品があったので聴いてみる。

 ピアノと吹きものだけの同様のデュオ作品としては、オーネット・コールマン(「フリージャズ」という名称の生みの親)とヨアヒム・キューンによる『Colors』があるが、こちらの現代音楽路線と比べると、ハンコックとショーターはジャズの枠内という感じで聴きやすい。

 90年代後半、デュオが、はやっていたのだろうか。

Herbie Hancock
& Wayne Shorter
1+1
(1997年録音)

Herbie Hancock&Wayne Shorter 『1+1』

  Ohnette Coleman
& Joachim Kuehn
Colors
(1996年録音)

Ohnette Coleman & Joachim Kuehn『Colors』

 

  (c)Tirom!,2001-.
     

PREVIOUS